【新型コロナ】IgM/IgG抗体検査キット

【研究用抗体検査キット】

ソフトバンクが採用したイノビータ社製の

IgM/IgG抗体検査キットが入荷しました。

 

医療関係者向けの研究用製品で、

すでに、多くのクリニックで利用されています。

 

製造社:イノビータ(中国)

製品名:IgM/IgG抗体検査キット

検査法:金コロイド イムノクロマト検査法

 

品質:cGMP工場製造、中国薬事承認済、

ヨーロッパCEマーク取得済

 

性能:陽性感度87.3%、特異度100%

 

ご注文は、下記から

https://www.cancer-news.biz/covid19/

 


【動画】新型コロナに効く?レムデシビル、アビガン、大麻CBD(2020/05/22)


【がんの大学】白川太郎(医師、医学博士):本庶佑が認めた医師発見 がん細胞は3種類あった!(2019/6/23)


【無料ご招待】がん患者とサバイバーの情報交換の場を開設

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「がんサバイブ・クラブ by がん経済新聞」では

がん関連ニュース、セミナー情報などを発信して行く予定です。

 

また、がん患者さんとご家族の質問、

がんサバイバー、ドクターからの助言など

積極的な情報交換に、ご利用ください。

 

承認、未承認関わらず、根拠のある治療法は、

ご紹介いただいてOKですが、

 

目に余る違法なプロモーションや営業行為は、

ダメ出しをしますので、ご了承ください。

 


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【News】がん関連 最新ニュース

オックスフォード大のコロナワクチン試験、「適切な免疫反応」(2020/07/02 ロイター)

[ロンドン] - 英オックスフォード大学のウイルス学教授のサラ・ギルバート氏は1日の議会公聴会で、新型コロナウイルスワクチンを開発する同氏のチームが後期(フェーズ3)臨床試験で適切な免疫反応を得たと語った。投与の準備がいつ整えられるかについては明確な言及を避けた。

 

ギルバート氏によると、治験対象人数を多数に広げ、年齢を19歳以上とする後期試験で、ボランティア8000人が、英製薬大手アストラゼネカにライセンスが供与されたワクチン「AZD1222」の治験に参加。後期試験はワクチンが感染予防と新型ウイルス感染症の症状にどう効果を持つかを評価する。

 

ワクチンの英政府専門チームを率いるケイト・ビンガム氏は、オックスフォード大のワクチン計画とは別に、来年初めまでに画期的な進展があることを希望すると発言した。

 

ギルバート氏は、オックスフォード大チームのワクチン開発がより早期に進むことを望むと述べたが、ワクチンの準備が整う時期のめどについては、治験の結果次第だと語るにとどめた。

 

膵臓がんになりやすい遺伝子変異を発見 日本人の1割に(2020/07/02 朝日)

 膵臓(すいぞう)がんのなりやすさに関連する遺伝子変異を見つけたと、愛知県がんセンター(名古屋市千種区)が発表した。この変異は西洋人ではほとんどないが、東アジア人にはあり、日本人では約1割が持っていると推定されるという。

 

 同センターや愛知医科大、名古屋大などの研究チームは、膵臓がんの患者約4千人と、がんではない約4万1500人を対象に、全ゲノムを網羅的に解析。16番染色体にある「GP2」と呼ばれる遺伝子の変異が、膵臓がんのリスクを上昇させていることを突き止めた。

 

 GP2は、主に膵臓に存在するたんぱく質。変異によってアミノ酸配列に違いができ、たんぱく質の働きが変化してリスクが上がった可能性があるという。

 

 膵臓がんは早期発見が難しいがんの一つで、愛知県がんセンターの松尾恵太郎・がん予防研究分野長(分子疫学)は「GP2を標的にした治療や予防ができれば、膵臓がんを減らすことができる」と話している。

 

楽天系、がんの光免疫療法新薬 厚労省に早期承認申請(2020/06/29 日経)

楽天グループの楽天メディカル(米カリフォルニア州)は29日、がんの光免疫療法に使う新薬について、日本の厚生労働省に「条件付き早期承認制度」の承認を申請したと発表した。同療法の医薬品の承認申請は世界初という。認められれば、年内にも再発した頭頸(とうけい)部がん向けに実用化される可能性がある。

 

光免疫療法は近赤外線でがん細胞をピンポイントで攻撃するため、副作用が出にくいとされる。周囲の組織に浸潤したり、再発したりして治療の難しいがんへの効果が期待されているものの「世界でまだ実用化されていない」(厚労省)。

 

同社によると、再発した頭頸部がんの光免疫療法で使う医薬品「ASP-1929」の製造、販売の承認を3月に厚労省に申請した。

 

厚労省は5月下旬、重篤で有効な治療法の少ない疾患の医薬品を対象にし、臨床試験(治験)の工程を一部省ける「早期承認制度」を適用すると通知した。この新薬は別の迅速審査の制度の対象でもあり、6カ月程度の審査期間で国が承認するかどうかを判断する。

 

同社は米国立衛生研究所(NIH)でがんを研究する小林久隆氏らが開発した光免疫療法の実用化を進めてきた。現在は国内外で後期にあたるフェーズ3の治験を実施中で、国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)などと連携している。

 

「なぜ打たせてくれなかったの?」子宮頸がんワクチン、接種できなかった悲痛な叫び(2020/06/13 FRAU)

自費では約5万円、高額すぎて払えない

「つい最近も、女子高校生2人を診察したばかり。外来診療で、16歳、18歳の細胞診の異常(子宮頸がんの手前、異形成の状態)が出始めています。ワクチンを打っていたら防げたのにと悔やまれます」(産婦人科医・高橋幸子さん)

 

「HPVワクチン(子宮頸がん等予防)を打つ機会を奪われた若者たちが無料で接種するチャンスをください」

6月1日、大学生と高橋さんら医療関係者有志の会「HPVワクチンfor Me」が、対象年齢を過ぎてもHPVワクチンを公費で打てるように求めるオンライン署名活動を始めた。2020年6月10日現在、署名数は1万7000件を超えた。

 

この署名活動を受けて、SNSや署名欄には、ワクチンを打ち逃した大学生や保護者などからのメッセージが次々と投稿された。自費でこのワクチンを打つとなると、3回接種で約5万円ほどかかる(2価、4価ワクチンの場合)。「無料期間を過ぎてしまった」「ワクチンで命を守れるのに、なぜその権利を奪うのか?」「なぜ国はうやむやにしたままなのか」という切実な声が上がっている。いくつか紹介したい。

 

【学生から】

●打ちたかったのに、接種年齢が過ぎてしまった。自費では高額。なぜ打たせてくれなかったの? 親を責めたいという気持ちになった。

 

●ワクチンで子宮頸がんを予防できるなら今からでも打ちたいです。国からの補助を希望します。

 

●妹が今、高1なのですが、まだHPVワクチンを接種してません。まだ不安も多くあります。なので、接種を決めた理由などの経験談があれば聞きたい。

 

【親世代からは】

●男性からの要望として、友達のため、未来の子どものために同意します。できれば男性にも打てるようにして。

 

●私の子供が16歳になるころ、HPVワクチンを接種した直後に痙攣や全身麻痺があらわれた女子がいることが広まり、怖くて子供への接種を躊躇してしまいました。今なら本人の意思も聞けるので無料にしていただきたい。そもそも無料接種年齢の上限を、初めから20歳にするなど出来なかったのでしょうか?

 

●自分が(子宮頸がんの)高度異形成で手術したもので、娘にワクチンを受けさせたくて病院に行ったところ「今はこちらの市ではHPVワクチンは推奨していませんので取り扱っていません」と断られました。市の予防接種便りには接種可能と書かれている病院なのに……。いくつも問い合わせましたがどこも断られて、いつの間にか無料期間が過ぎてしまいました。希望者がいるのにそんなのって権利に反していますよね? 国は推奨できないなら、新たにワクチン開発するくらいのことをしてください。安全かわからないなどと、うやむやにしたまま放置しないでください。有効な年齢というのはあっという間に過ぎてしまうのですから。他人事と思わず、自分の娘や孫のことと思ってすすめてほしいです。日本は先進国なはずなのに、いろいろな面で後進国のようです。

 

●18歳の娘が、子宮頸がん検診を受けたところ子宮頸部異形成を指摘されました。再検査予定ですが、親としてはワクチンを一回させただけで、途中で終えてしまい、後悔しています。これから再接種をするつもりです。

 

がん記憶を形成 新免疫療法/理化学研究所 谷口克氏インタビュー(2020/06/13 高齢者住宅新聞)

日本人の2人に1人は発症すると言われるがん。それ故、様々な療法が確立されてきた。近年では、手術、抗がん剤、放射線など標準治療に続くものとして、「免疫療法」への注目が高まっている。しかし、それらにはがんへの攻撃が続かず、進行・再発・転移が防ぎきれないという課題があった。そこで、がんへの免疫記憶を形成させることで、それら課題に対処した「がん記憶誘導治療」が開発された。開発者の国立研究開発法人理化学研究所客員主管研究員の谷口克氏に詳しい話を聞いた。

 

がん組織を構成しているがん細胞を詳しく調べると、「がん抗原を発現しているがん細胞」「がん抗原の発現を失ったがん細胞」「分裂するたびに異なる新しいがん抗原を発現する変異がん細胞(以下・変異がん細胞)」の3種類が混在している。がん抗原とは、がん細胞が発現するがん固有の物質を言い、通常はこれを目印に免疫細胞ががん細胞を除去する。がん免疫療法では、3種のがん細胞に対して異なる療法でがんを治療する。

 

「がん抗原を発現しているがん細胞」に対して、がん抗原を同定しそれに対抗する免疫細胞を体外で増やし治療する「キラーT細胞療法」及び「樹状細胞療法」が開発され、「がん抗原の発現を失ったがん細胞」に対しては、この特殊ながん細胞に対抗できるNK細胞を体外で増やして治療する「NK療法」が編み出された。しかし、それらで対応できない、次々と新たながん抗原をもつ「変異がん細胞」の存在が判明。その対抗策として、新しく生まれた変異がん抗原を遺伝子レベルで同定し、その後、樹状細胞療法と同様の手はずを行うネオアンチゲンワクチン療法が考案された。

 

しかし、これらがん免疫療法は、1種類のがん細胞を標的にし、療法を行うというのが主流であった。3種全てに同時に対応できる免疫療法がなく、また、次々と新たなタイプを生み出す変異がん細胞には対処できず、転移、再発を防ぎきれなかった。

 

一般財団法人iNKT普及財団は6月24日、がん記憶誘導治療の詳細や研究成果、治療の今後について動画配信によるWEB講演会を、高齢者住宅新聞と共催で開催する。当日は谷口克理事長が登壇。質疑応答も受け付ける。

 

従来のがん免疫療法と混同されることもある同療法だが、免疫記憶を獲得できるという点で大きく異なる。この療法のメリットなどについて谷口氏が詳しく解説する。

 

参加は無料。申し込みはQRコードもしくはFAX。

事務局は医療法人笑顔会。

 

電話 052-933-9919

FAX 052-842-3612

 

国立がん研究センター「CIRCULATE-Japan」始動 リキッドバイオプシーを用いた個別化医療を実現(2020/06/12 ミクスonline)

国立がん研究センターと日本医療研究開発機構は6月10日、リキッドバイオプシーを用いた個別化医療の実現を目指す新プロジェクト「CIRCULATE-Japan」を始動すると発表した。外科治療を行う患者から血液を採取し、血中循環腫瘍DNAを検査することで個々のオリジナル遺伝子パネルを作成、患者の術後再発リスクを予測するというもの。再発リスク評価の精度とその臨床的有用性が示されれば、術後補助化学療法の効果が期待される患者を選別して治療することが可能となる。今後は、国内・海外で約150施設の協力を得て、見えないがん(術後微小残存病変)を対象とした世界最大規模の医師主導国際共同臨床試験をスタートさせた。

 

これまで大腸がんの手術後には病期から推定される再発リスクに応じ、再発予防を目的とした術後補助化学療法が行われてきた。しかし患者ごとに薬剤の効果や副作用に違いがある一方で、末梢神経障害が後遺症として残ることが問題視され、治療方法を選択する上での課題となっていた。

 

近年は、より精密にがんの再発リスクを推定する手段として、患者から採取した血液から血中循環腫瘍DNA(ctDNA=血液中にごく微量に存在するがん由来DNA)を解析し、診断治療へ応用する「リキッドバイオプシー」の研究開発が進んでいる。今回設立した「CIRCULATE-Japan」は、米国Natera社が開発した高感度遺伝子解析技術「Signatera(シグナテラ)」アッセイを用い、患者ごとに術後の再発リスクを推定する。

 

◎世界最大規模の医師主導国際共同試験 国内145施設、海外1施設が協力

国立がん研究センターは、リキッドバイオプシーによるがん個別化医療の実現を目的に世界最大規模の医師主導国際共同臨床試験を開始する。研究期間は2020年4月1日~30年 3月31日。対象症例は根治的外科治療を予定する結腸・直腸がん。試験は2015年2月に立ち上げた「SCRUM  Japan」の基盤を活用する。参加施設は、国内145 施設、海外1施設(台湾)。根治的外科治療を予定する「ステージ 2 ~4」を含む結腸・直腸がん患者約2500人を対象に、術後2 年間、リキッドバイオプシーを用いた再発のモニタリング検査(Signatera検査)を実施する。

 

がん寛解の笠井信輔アナ、妻が告白する「奇跡の180日間」(2020/06/12 Yahoo)

 もし夫が、“3割の確率で死ぬ”と告げられたら──。フリー転身後、唐突に笠井信輔アナ(57才)を襲った「悪性リンパ腫」。SNSで発信する前向きな姿の裏には、死を覚悟した瞬間もあったという。無事、寛解を迎えたいま、闘病生活に寄り添った妻・茅原(ちはら)ますみさん(55才)が思いを語った。

 

妻・茅原ますみさんはテレ東勤務。ますみさんは、2回目の抗がん剤治療を終えた笠井アナとほっとした表情を浮かべる

 

「寛解という言葉に、夫は“おぉ”と声を上げ、長男は“やったね、よかったね”と喜んでいました。私は、これまで心配や励ましの連絡をいただいたいろいろなかたの顔が脳裏に浮かび、感謝の気持ちでいっぱいでした。涙は出ませんでしたね。絶対に治るって信じていたので…」

 

 6か月近くにわたるがん闘病を終えた元フジテレビアナウンサー・笠井信輔さん。その妻、茅原ますみさんは明るい表情で、しかし言葉を噛みしめるように語った。

 

 ふたりはアナウンス養成学校の同期で、笠井アナはフジテレビへ、茅原さんはテレビ東京へ入社。1990年に結婚し、3人の男の子に恵まれた。

 

 茅原さんは報道記者、『TXNニュースアイ土日特集』や『TXNニュースワイド11』のキャスターなどを経て、現在はテレビ東京総務人事局の管理職。一方、33年間にわたってフジテレビの人気アナウンサーとして活躍してきた笠井アナは、昨年10月にフリーアナウンサーに転身した。

 

 順風満帆だった家族が悲劇に襲われたのは、その矢先のことだった。

 

 昨年12月初旬、腰に激しい痛みを感じた笠井アナが診察を受けたところ、悪性リンパ腫の1つである「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」に罹患していることが判明。すでにがんが最も進行している「ステージ4」だと告げられた。

 

「夫に“ごめんね、病気になっちゃって”と言われたときは、こんなに悲しい報告はないなと思いました。つらかったし、切なかった。“死”を覚悟していることがわかったから…。私は“大丈夫”って思っていたけど、PET検査(※)の結果を見たときは声が出ませんでした。全身を映した診断画像の中でがん細胞が光るんですが、全身が光っているんです。隣で夫も言葉をなくしていました」

 

新がん免疫療法開発へ 独自のゲノム編集技術活用(2020/06/12)

患者自身の免疫細胞を使ってがんを攻撃するがん免疫療法は、難治がん向けに効果が高い治療法として注目を集めている。がんを発見するレーダーとなる遺伝子を、がんを攻撃する免疫細胞の一種、T細胞に組み込む「CAR-T細胞療法」は既に実用化され、国内では19年に保険適用が決まった「キムリア」が使われている。

 

広島大などが開発する「TCR-T細胞療法」は、CAR-T細胞療法と同じT細胞を用いる。がん患者からT細胞を取り出し、がん細胞のたんぱく質に反応して攻撃しやすいよう遺伝子を改変し、体内に戻す。

 

遺伝子の改変には、広島大が開発したゲノム編集技術の「プラチナTALEN」を用い、確実にがん細胞への攻撃力を高める。普及しているゲノム編集技術では、元の遺伝子の機能が残り、十分な攻撃力が出ない場合があった。

 

広島大はバイオベンチャーのレパトア・ジェネシス(大阪府茨木市)などと組んで開発を進め、早期の臨床試験につなげる考えだ。

 

医療ジャーナリストが教える「やってはいけない がん治療 」(2020/06/11 Yahoo)

■「標準治療」こそ「世界最高水準」の治療法

「標準治療」とは、「現時点で最も有効性が高い」がんの治療法のことで、手術、放射線、(抗がん剤などの)化学療法を指す。欧米では「ゴールドスタンダード(黄金律)」と呼ばれ、臨床試験でも有効性が認められた、いわばお墨付きの治療法。

しかし、「標準」という言葉に頼りないイメージを抱いて、「最新のがん治療」を標榜する自由診療のクリニックに切り替える患者がいるという。

 

岩澤さんは、「自由診療で行われている治療は、勝手に『最新』と名付けているだけで有効性が証明されていない『博打のような治療』でしかありません」と指摘する。

これに関連して岩澤さんは、著名人に人気の「セレブ向けクリニック」の問題にも言及。自由診療で数百万円もするところもあるが、医療の質は一般病院より低いという。

 

■ビタミンC点滴や温熱療法はがんに効かない

「高濃度ビタミンC点滴は、腎ガン、卵巣ガン、乳ガン、肺ガンなど、60~70%に効果があると言われている」などといった宣言文句で、がん患者の目を惹くクリニック。論拠とするのは、アメリカ国立衛生研究所による2005年の研究結果だ。

 

しかし、岩澤さんは、あくまでもこの研究結果は試験管を使った基礎研究であることを指摘。「ビタミンCを使った臨床試験は1970年代から数多く行われましたが、すべて否定的な結果でした。つまり“効かなかった”のです」とも述べている。岩澤さんの質問に答えた上野直人教授(テキサス大学MDアンダーソンがんセンター)も「エビデンスがゼロなので、患者からお金を取るのは詐欺に近いですね」と断じる。

 

実は、あの手この手で「詐欺に近い」治療法を実施しているクリニックは少なくないようで、もう1つ取り上げられているのが、温熱療法(ハイパーサーミア)。がん細胞は「42.5度以上になると死滅する」ことから、病巣部を中心に加温する治療法だ。日本ハイパーサーミア学会が、「温熱療法だけでがんが根治できるのは稀」で、標準治療と組み合わせるのが一般的だと明言しているのに、温熱療法単体で治るかのように宣伝し、高額の治療費をとるクリニックがあるとも。

 

その他、とある温泉地の岩盤浴、野菜ジュースやある種のキノコ等々、エビデンスが欠如し、効果もあやしい治療法の数々を、岩澤さんは白日の下にさらす。

 

見つかりにくい膵がん 早期発見に神戸大病院が精密検診(2020/06/11 神戸新聞)

 膵(すい)がんの早期発見のため、神戸大学病院(神戸市中央区)が「膵がん精密検診」を始めた。初期の段階ではほとんど症状がなく、見つかりにくいがんだが、超音波内視鏡(EUS)や、磁気共鳴画像装置(MRI)といった先端機器を使った精密検診で早期治療につなげる。(中部 剛)

 

 膵臓は胃の後ろにある20センチほどの細長い臓器。食べ物の消化を助ける膵液や血糖値をコントロールするホルモンなどを分泌する。

 

 膵がん患者は増加傾向といい、国立がん研究センターによると、2018年の臓器別がん死亡者は肺、大腸、胃に次いで4番目の多さ。1年間に新たに診断される人数は、男性が10万人あたり約29人、女性が10万人あたり約26人で、高齢になるほど多くなるという。

 

 初期段階でほとんど症状はなく、黄疸(おうだん)、おなかや背中の痛み、糖尿病の悪化といった症状が出たときは、かなり進行している場合が多い。治療は進行に応じて、手術、薬物療法、放射線療法で行われる。

 

 膵がんの5年生存率は約10%とされるが、腫瘍が10~20ミリだと50%に上がり、10ミリ以下だと80・4%に上がるというデータがある。神戸大学病院が始めた検診はEUS、MRI、腹部エコーのほか、より正確な病変の部位を調べるPET-MRIなどを組み合わせて実施。10ミリ以下の腫瘍検出を目指すという。

 

 親やきょうだいに膵がんがいる人や、糖尿病、肥満、喫煙、大量飲酒の人が発症するリスクが高い。同病院の児玉裕三主任教授(50)は「膵がんは症状が出てからでは遅い。検診を早期発見に役立ててほしいし、発症リスクのある人は安心感を得ることもできる」と話している。 

 

 精密検査は1日コース(7万3千円)と、より精密な機械でがん全般をチェックできる2日コース(15万6千円)がある。問い合わせは神戸大学病院TEL078・382・5522(平日9~16時)

 

静岡県内初 がん治療の最先端装置 サイバーナイフ  1mm以下の精度で病巣を狙い撃ち(2020/06/09 Yahoo)

 サイバーナイフには、これまでの放射線治療装置にはなかった、2つの特徴があります。

 

 1つ目は、放射線を発射するロボットアームが自由自在に動き、様々な方向から放射線を当てられることです。特に、従来の装置は不可能だった、斜め上からの照射をできることが画期的だといいます。

<聖隷浜松病院・腫瘍放射線科 野末政志部長>「様々な方向から放射線を当てることで、病巣に集中した放射線治療を行える」

 

<鈴木記者>「2つめの特徴も、がん細胞をピンポイントで狙う大きな武器です。人は、治療中も息をしているので、胸部や腹部がどうしても動いてしまいます。サイバーナイフは、呼吸で腫瘍の位置が動いても、それを追いかけて腫瘍を狙い続けます」 

 天井のX線カメラが、腫瘍の位置を確認、さらに赤外線カメラが、呼吸のリズムを確認して、1ミリ以下の精度でロボットアームを制御します。

 

中外製薬、ソニーに迫る時価総額ーコロナやがん治療薬に期待(2020/06/08 Bloomberg)

新型コロナウイルス感染拡大を契機に中外製薬が株式市場で存在感を示している。堅調な業績にコロナやがん治療薬への期待が加わり株価が上昇、時価総額が医薬品で首位になり、日本企業で6位のソニーに迫る。

 

中外製薬株の8日午前終値は1万5840円。4日に付けた上場来高値圏で時価総額は8兆8650億円。コロナが株価に影響を与え始めた2月後半に医薬品首位だった武田薬品工業を上回り、ソニーに次ぐ規模だ(3日はソニー超え)。

 

4月下旬に開示した第1四半期(1ー3月)コア営業利益は前年比55%増、血友病治療薬「ヘムライブラ」が好調だった。今期(2020年12月期)は22%増と期初予想を維持した。

 

この業績に加えて関節リウマチ治療薬「アクテムラ」をコロナ治療薬とする治験を進めていることが投資家の期待を刺激、株価を押し上げている。富士フイルムホールディングス傘下の企業が製造する「アビガン」承認は5月に下りなかったもようで富士フHD株は伸び悩んだ。これが中外製薬への期待を後押ししたが、コロナ治療薬はまだ思惑の範囲内だ。

 

アストラゼネカのがん治療薬、新型コロナ治療で有望な初期結果(2020/06/08 Bloomberg)

 アストラゼネカの既存のがん治療薬が、過剰免疫反応を起こした新型コロナウイルス感染症(COVID19)患者向けといった本来とは異なる治療目的で利用できる可能性が19人対象の小規模試験で示唆された。

 

 多くの新型コロナ患者は免疫システムがウイルスに過剰反応する際に「サイトカインストーム」とも呼ばれる炎症性疾患を発症する。アストラの「Calquence」(カルクエンス、一般名アカラブルチニブ)は炎症にかかわるタンパク質を標的とするブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤で、こうした合併症を抑える働きがあると考えられる。

 カルクエンスは成人慢性リンパ性白血病(CLL)の治療薬として米国などで承認されている。

 

 専門誌サイエンス・イミュノロジーに掲載された試験結果によると、当初酸素が必要だった入院患者11人のうち9人が、カルクエンス投与後に退院できた。残る2人のうち1人はなお入院中で、もう1人は死亡した。人工呼吸器が必要だった患者8人については、4人死亡したが、4人が投与終了までに装置を外し、酸素補給が不要になった。

 

 投与期間は10ー14日で、大半の患者で血中の酸素レベルが投与開始後3日以内に改善した。

 

 同薬の効果の検証にはより大規模な試験を実施し、プラセボ(偽薬)との比較が必要だ。アストラはサイトカインストームを発症した入院患者を対象とする2つの中期試験を開始した。同社は試験で米国立衛生研究所(NIH)と協力。

 

1億円超の薬が保険適用に!どうしてこんなに高額なの?(2020/06/07 Nifty)

『ゾルゲンスマ』(ノバルティス ファーマ‎)が2020年5月20日から日本でも保険適用となりました。

 

そのお値段なんと1億6707万7222円!

 

現在、国内最高額の薬です。米国では、2億円超えする世界一高い薬といわれる薬です。このゾルゲンスマという薬は、どんな薬でなぜこんなに高いのでしょうか?

 

■『ゾルゲンスマ』は脊髄性筋萎縮症の治療薬

脊髄性筋萎縮症は、乳幼児期に発症する運動神経を支えるタンパク質を作る遺伝子に異常が起こることで、筋力の低下や筋委縮が起こる指定難病です。『ゾルゲンスマ』は、この遺伝子を補充するための再生医療等製品となっています。

 

■値段が高いのにはわけがある

値段の高さの理由ですが、まず、指定難病の治療薬ということで、開発費や製造費が高くなってしまうということが挙げられます。

 

また、類似薬である『スピンラザ』(バイオジェン・ジャパン)の値段を参考にして設定されているためです。

 

『スピンラザ』は、『ゾルゲンスマ』と同じ脊髄性筋萎縮症の治療薬ですが、遺伝子を増やすのではなくタンパク質が生まれる確率を増やす作用の薬です。『スピンラザ』は1回の値段は949万3024円ですが、繰り返し投与が必要なため11倍の値段である、1億422万3264円が基準と考えられました。

 

さらに、『ゾルゲンスマ』は、使用することで根治する可能性があるということで有用性加算Ⅰ(50%)、画期的な新薬ということで先駆け審査指定加算(10%)計60%が上乗せされることにより、1億6707万7222円という日本一高い薬となったのです。

 

がん患者の静かな悲鳴(2020/06/04 NHK)

新型コロナウイルスへの感染に、多くの人が不安を抱えています。中でもとりわけ強い不安を感じているのが感染すると重症化するリスクがあると言われている、がん患者です。ある患者の女性は、がんが転移・再発するリスクに、重症化リスクが加わり、恐怖を2倍感じていると語りました。

 

「がん患者って本当に孤独なんですよ。コロナの今、本当につらくて孤立している人もいっぱいいるんじゃないかと思います」

 

京都市に住む西田久美子さん(52)は、おととしの春、乳がんと診断されました。手術や抗がん剤治療を経て、現在は3か月に1度通院し、転移や再発がないか診察を受けています。

 

新型コロナウイルスの感染が拡大するにつれ、通院に強い不安を感じるようになりました。

 

4月になり、同じく乳がんの治療中だった女優の岡江久美子さんが亡くなったというニュースは、さらに不安を大きくしました。

 

<マザーズ>デルタフライが一時ストップ高 がん免疫調整剤に期待(2020/06/02 日経)

創薬ベンチャーのデルタフライが大幅高となっている。一時、制限値幅の上限(ストップ高水準)である前日比400円(21.5%)高の2261円まで上昇した。2019年5月31日以来およそ1年ぶりの高値を付けた。

 

1日の取引終了後、がん患者の免疫力を高め既存薬を効きやすくする経口剤の第2相臨床試験で、脳に転移したがんが縮小するなど一定の効果を示した患者の割合(病勢コントロール率)が100%になったと発表した。第3相試験(大規模比較試験)に移る見通し。製品化への期待から、買いが膨らんでいる。

 

現時点でマザーズ市場の値上がり率ランキングで首位となっている。

 

ポーラ・オルビス、がんサバイバー向け美容事業を展開する新会社設立(2020/06/02 週刊粧業)

 ポーラ・オルビスホールディングスは、グループ従業員2名とともに、がんサバイバー(経験者)向けのビューティー事業を展開する新会社「株式会社 encyclo(エンサイクロ)」を共同設立した。

 

 がん闘病経験・がん患者支援経験のある従業員が自身の想いをもとに、社内ベンチャー制度へ立案、事業化が決定したもの。創業者2人の経験をもとに、これまで見落とされがちだった病気と向き合う人々の「美しくありたい」という想いに着目。メディカルシーン(医療)と、ビューティーニーズ(美容)の橋渡しをする商材を開発・販売する。

 

 第1弾として、がん治療後の後遺症「リンパ浮腫」に悩む人のニーズに応えるアイテム(着圧レッグウェアやインナーウェア等)を展開する。

 

 共同創業者の水田悠子氏は「29歳でがんにかかり、命は助かったものの、後遺症に悩んだ。常に分厚いストッキングを履くこと、脚に負担がかからないように洋服や靴選びで制限がかかることがとてもショックだった。ファッションや美容を通じて『ありたい自分でいられること』は、人生のどんなシーンでも必要不可欠だと信じている。この事業を通じて、誰もが美しくありたい気持ちを我慢しなくていい社会を創っていきたい」、齋藤明子氏は「2人に1人ががんにかかる時代と言われている。医療の進歩により、がん後のその人らしい人生とは何かをもっと真剣に考えるべき時代になってきたと感じる。ポーラ在籍時、がんに関する企業活動を立ち上げる中で、その思いがより強くなった。その人らしくいるためのビューティーを創出していきたい」とコメントしている。

 

医療機器×薬剤「第5のがん治療」が保険適用

ホウ素中性子捕捉療法BNCT、ナノマシン造影剤の併用で微小がんも(2020/06/02 日経ビヨンドヘルス)

 光や超音波、中性子線など安全な物理エネルギーを患部にピンポイントで照射し、そこで薬剤を活性化させるがんの根治療法が、手術・抗がん剤・放射線・免疫療法に次ぐ「第5のがん治療法」として注目されている。5月20日、ホウ素化合物を病巣に送達して中性子線を照射することで、がんをホウ素との核反応で破壊する「ホウ素中性子捕捉療法(boron neutron capture therapy:BNCT)」が保険適用になり早速、国内の病院で世界初の治療が行われた。

 

 BNCTは、植物の生育に必須な微量元素としても知られる「ホウ素」の化合物をがんの病巣に集め、ここに放射線の一種である熱中性子を照射する治療だ。ホウ素は、熱中性子を受けたときに核反応してヘリウム原子であるα粒子とリチウム反跳核を放出して、がん細胞を殺すことができる(図1)。発生するα粒子やリチウム反跳核の飛距離は10μmと概ね細胞1個分の距離であり、がん細胞周囲の正常細胞への影響がほとんどない。「従来法では治療することが困難な再発性のがん、多発性のがんに対しても有効で、第4のがん治療法と呼ばれる免疫療法に続く『第5のがん治療法』として大きな期待を集めている」と言われる。

 

原発不明がんにおける「オプジーボ」の有効性示す、医師主導P2試験で-近大ほか(2020/06/02 QLifePro)

近畿大学は5月31日、原発不明がんに対して、分子標的治療薬「オプジーボ」(一般名:ニボルマブ)の有効性を検討したP2試験(医師主導治験)で、その有効性を世界で初めて示したと発表した。これは、同大医学部内科学教室腫瘍内科部門の谷崎潤子助教、林秀敏講師を中心とした多施設共同研究グループによるもの。研究成果は、米国臨床腫瘍学会(ASCO)の「Special Clinical Science Symposium」(オンライン)で発表された。

 

原発不明がんは全がん患者の2~5%であり、一般的にその予後は非常に悪く、診断時からの1年生存率が50%程度とされている。診断時にはすでに進行・転移している状況であり、複数の臓器に転移が認められる患者が全体の半数以上を占め、生存期間の中央値は約6~9か月、5年生存率は2~6%と極めて予後が悪いのが特徴的だ。また、診断の難しさやさまざまな病態の患者が含まれる集団であるなどの特徴から、他のがんと比べて治療開発が進んでいない。

 

原発不明がんに対して抗がん剤治療歴のある患者(既治療群)45人と、抗がん剤治療歴のない患者(未治療群)11人の合計56人が参加。主要評価項目だった既治療群における奏効率は22.2%(95%信頼区間:11.2-37.1%)と目標値を達成した。また、既治療群における無増悪生存期間の中央値は4.0か月(95%信頼区間:1.9-5.8か月)、6か月時点での無増悪生存割合は32%、生存期間中央値は15.9か月(95%信頼区間:8.4-21.5か月)だった。

 

一方、未治療群における奏効率は18.2%(95%信頼区間:2.3-51.8%)、無増悪生存期間の中央値は2.8か月(95%信頼区間:1.1-6.5か月)。6か月時点での無増悪生存割合は27%、生存期間中央値は未到達(95%信頼区間:2.6か月-未到達)であり、過去に報告されている化学療法による治療成績と比べても有効な治療成績は認められなかった。

 

免疫薬を併用、抗がん剤で治験 第一三共とメルク系(2020/06/02 日経)

第一三共は1日、開発中の抗がん剤「DS-1062」で、米メルクのがん免疫薬「キイトルーダ」を併用する治療法の臨床試験(治験)を2020年度後半に日米で始めると発表した。メルク子会社と提携し、肺がんの多くを占める非小細胞肺がんの患者を対象に実施する。併用療法を開発できれば投与対象が広がり、収益拡大につながる。

 

DS-1062は、がん細胞の表面にあらわれる特定のたんぱく質と結合する「抗体」と、攻撃する抗がん剤を組み合わせた「抗体薬物複合体(ADC)」。治験は患者約60人の参加を予定しており、キイトルーダとの併用によって効果が高まるかなどを確認する。

 

第一三共は今年1月以降、同社初のADC「エンハーツ」を日米で販売している。

 

かかると怖い!「膵炎」「膵がん」~大量飲酒や脂肪分のとりすぎは膵臓の大敵(202/06/02 日経Gooday)

 肝臓とともに「沈黙の臓器」と呼ばれる膵臓。日ごろその存在を意識する機会は少ないが、ひとたび急性の炎症が起きると痛みは猛烈で、重症になれば死に至ることもある。また、膵がんは数あるがんの中でも「治らないがん」「恐ろしいがん」の代名詞となっている。こうした膵臓の病気を避けるには、どうすればいいのだろうか。

 

 膵臓は、胃の後ろ側にある10~15cmの小さな臓器で、「食べ物の消化に不可欠な消化酵素を出す」「インスリンなどのホルモンを分泌する」という、生命を維持する上で欠かせない機能を担っている。だが、膵臓は胃の後ろ側に隠れているため、異変が起きても気づかれにくい

 

 膵臓の中には膵管というパイプがあり、そこを消化酵素を含む膵液が流れている。この膵管が何らかの原因で閉塞すると、膵液は逆流して膵臓へと向かい、膵液に含まれる酵素が膵臓や膵臓の周囲の組織を溶かし始める。「行き場がなくなった膵液は膵臓の外にもあふれ、血液中にも入り込みます。こうして起こるのが急性膵炎です」。膵臓の病気のエキスパートである、東京医科大学消化器内科学分野主任教授の糸井隆夫さんはそう話す。

 

 急性膵炎の痛みは激烈で、尿路結石や心筋梗塞と並ぶ3大激痛の1つに数えられる。みぞおちの激痛で七転八倒するのが最大の特徴で、背中の痛み(背部痛)も伴うことが多い。その痛みから、“お腹のやけど”の異名を取るほどで、急性膵炎を経験すると、「以前は好きだったお酒を、見るのも嫌になった」と話す人も多いという。

 

アーリーダ 遠隔転移のある前立腺がんに適応追加ーヤンセンファーマー(2020/06/01 オンコロ)

5月29日、ヤンセンファーマ株式会社(以下ヤンセンファーマ)は、アーリーダ(一般名アパルタミド 以下アーリーダ)が遠隔転移を有する前立腺がんの適応追加承認を取得したと発表した。

 

アーリーダは、アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害剤であり、前立腺がん細胞におけるアンドロゲンシグナル経路を遮断する。アンドロゲンがアンドロゲン受容体(AR)に結合するのを阻害する、ARががん細胞核内に移行するのを止める、ARががん細胞のDNAに結合するのを阻害することでがん細胞の増殖を阻害する。日本においては、遠隔転移を有しない去勢抵抗性前立腺がんに適応承認されている。

 

今回の承認は、骨転移があり、アンドロゲン除去療法(ADT)開始6ヶ月以内の前立腺がんにアーリーダとプラセボの有効性、安全性、忍容性を評価した第3相試験(TITAN試験)の結果に基づく。同試験により、アーリーダはプラセボと比較して死亡リスクを33%低下させ、画像上の無増悪生存期間のリスク低下も認めた。

 

リポソームでがん細胞だけに治療遺伝子を届ける、信州大学と東芝が新手法(2020/05/29 MONOist)

 信州大学と東芝は2020年5月29日、がん細胞に選択的に遺伝子を伝達する「がん指向性リポソーム」を開発したと発表した。東芝が独自に設計した100nmサイズのナノカプセルに、信州大学 医学部小児医学教室 教授の中沢洋三氏らのグループが研究を進めるがん抑制遺伝子を内包して、治療対象となるT細胞腫瘍に選択的に同遺伝子を導入することに成功。マウスによる動物実験により効果を確認した。両者は2019年11月に共同研究の開始を発表しており、今回の発表はその成果となる。今後は、2023年ごろの治験開始に向けて開発を進めて行く方針だ。

 

第一三共、乳がん向けの新型抗がん剤「エンハーツ」を国内発売(2020/05/25 日経)

第一三共が25日、乳がん向けの新型抗がん剤「エンハーツ」を日本で発売した。がん細胞を狙う抗体、攻撃する抗がん剤を組み合わせた「抗体薬物複合体(ADC)」と呼ぶ医薬品。薬物をがん細胞に直接運ぶため、投薬の効果が高く、患者の負担減が期待される。米国で1月に先行発売しており、2020年度は日米で計285億円の売り上げを見込む。

 

 

エンハーツは特定のタイプの乳がんで、既存の化学療法と手術での治療が難しい場合などが対象。ADCはすでに他の製品も市場に出ているが、エンハーツは競合品と比べて、1つの抗体に搭載できる抗がん剤の量を最大2倍に増やした。

 

臨床試験(治験)では、薬剤耐性で既存の抗がん剤が効かなくなった患者の6割で腫瘍が小さくなるなど効果があった。ただ肺炎症状といった副作用も確認されている。国内では治験の症例が少ないことから、全ての症例で使用調査が義務付けられている。

 

蚕を利用した医薬品製造を目指すKAICOが2.6億円調達、新型コロナ抗体検査キットやワクチンを開発へ(2020/05/25 TechCrunch)

KAICOは5月25日、5月22日に2億6000万円を調達したことを明らかにした。シリーズAラウンドの第三者割当増資による調達で、引受先はFFGベンチャービジネスパートナーズ、九州広域復興支援投資事業有限責任組合、東京センチュリーなど。シードラウンドを合わせた累計調達総額は3億円となる。同社は、2019年にTechCrunch Japanに開催したイベント「TechCrunch Tokyo 2019」のピッチコンテスト「スタートアップバトル」で、100社超の企業から勝ち残ったファイナリストの1社。

 

同社は九州大学が半世紀以上にわたって系統整備と体系的な選抜育種を進めてきた独自のカイコを利用したカイコ・バキュロウイルス発現法により、再生医療用研究試薬やワクチン、診断薬などを大量生産できる生産プラットフォームの構築技術を擁するスタートアップ。

 

カイコ・バキュロウイルス発現法とは、目的のタンパク質DNAをバキュロウイルスに挿入してカイコ体内に注入することにより、ウイルスの増殖に従って目的タンパク質が発現させる方法。発現された目的タンパク質を体内から回収・精製してワクチン製造などに利用する。

 

同社の説明によると、カイコは個々がバイオリアクター(生体触媒を用いて生化学反応を行う装置)の機能を果たすため、開発したタンパク質は頭数を増やすだけで、医薬品の量産が可能なるとのこと。少量多品種の生産に対応できるのが特徴で、複数薬を同時並行開発できるほか、大量生産も容易だとしている。

 

今回の新型コロナウイルスに関しては、技術導出元である九州大学農学研究院日下部研究室が主導し、組み換えウイルス抗原と組み換え抗ウイルス抗体の共同開発。抗原に関しては、新型コロナウイルスのSプロテイン三量体の開発に成功し、 複数の抗体との結合を確認したという。

 

この結果を受け、新型コロナウイルスの抗原・抗体を合わせて供給できることにより、パートナー企業と抗体検査キットの開発を開始した。また、抗原Sプロテインはワクチン候補として今後量産体制を確立し、製薬企業へ共同開発を呼びかけていくという。

 

<マザーズ>アンジェスが大幅続伸 「新型コロナDNAワクチンの抗体価上昇」と発表(2020/05/25 日経)

アンジェスが大幅続伸。一時、前週末比181円(10.2%)高の1961円をつけた。25日、大阪大学と共同開発する新型コロナウイルス向けDNAワクチンの非臨床試験において、動物へのワクチン投与で抗体価上昇が確認できたと発表した。DNAワクチン開発の進展を好感した買いを集め、現時点の売買代金は全市場で日経レバ(1570)、ソフトバンクグループ(SBG、9984)に次ぐ第3位となっている。

 

今後は毒性試験結果を確認した上で臨床試験への移行を進めていくという。

 

異常に低いロシアの新型コロナウイルス致死率 陽性者が亡くなっても死因はがんなどに(2020/5/24 NewsWeek)

今月ロシアの首都モスクワの病院で、リュボフ・カシャエバさんが74歳の生涯を閉じた。彼女は2回、新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出ていたが、公式の死因とされたはコロナではなく、患っていたがんだった。

 

義理の娘のダリア・コルニロワさんは「医師の診断書には悪性腫瘍による死亡と記されていた。コロナとはどこにも書かれていなかった」と話す。

カシャエバさんのように、新型コロナに感染して亡くなりながら、死因は別の理由とされた人はロシアで何千人にも上る。

 

同国の新型コロナ感染者数は29万9941人と世界第2位だが、死亡者は2837人で、米ジョンズ・ホプキンス大学によると、10万人当たりの致死率は1.88人にとどまる。米国の27.61人、英国の52.45人と比べるといかにも低い。

 

第一三共の新抗がん剤、細胞狙い撃ち 国内で25日発売 複合薬、日本勢が存在感(2020/5/23 日経)

第一三共は新型抗がん剤を日本で25日に発売する。2種類の薬を組み合わせて治療効果を高める「抗体薬物複合体(ADC)」と呼ばれる製品だ。多くの海外大手が開発に苦戦するなか、第一三共は強みとする化学合成技術で実用化にこぎつけた。ADCで2025年に世界首位になるとの見方もある。武田薬品工業やアステラス製薬なども手掛けており、抗がん剤の新たな潮流として日本勢の存在感が高まりそうだ。

 

ADCはがん細胞を狙う抗体と、攻撃する抗がん剤を組み合わせた医薬品だ。薬物をがん細胞に直接運ぶため投薬の効果が高く、患者への肉体的な負担を減らせる。

 

抗体は標的を見つける精度が高く、副作用が小さいものの効果が不十分な場合がある。一方、通常の抗がん剤は効果が高いが、標的を見つける機能が低かったり副作用が大きかったりする。ADCは双方を補完する可能性があるとされる。

 

第一三共の抗がん剤の名称は「エンハーツ」。抗体と抗がん剤の結合の精度が高く、競合品に比べて、1つの抗体に搭載できる抗がん剤の量が最大2倍に増えるという。

 

まずは乳がんを対象にしている。臨床試験(治験)では既存の抗がん剤が効かなくなった患者の約6割で腫瘍が小さくなるなどの効果があった。1月に米国で先行発売し、3カ月間で目標の20億円を上回る32億円を販売。20年度は日米で285億円の売り上げを見込む。

 

0.1ccの唾液だけで肺がん、大腸がん、乳がんなど複数のがんリスクを検知できる検査キット「サリバチェッカー」(2020/05/23 @DIME)

「検査の入り口を手軽なものにしたかったんです」

 そう語るのは、唾液でがんのリスクがわかるシステムを開発した株式会社サリバテックの砂村眞琴代表取締役だ。

 

「がん検査は意外と精度が低い。腫瘍マーカーで引っかかって大掛かりな検査をしても『異常なし』と診断されることも多い。だからどこにがんがあるのかを高い精度で判別できないか、もっと手軽に検査ができないものか。ということで開発が始まりました」

 

 そして、唾液でがんのリスクがわかる検査キットが完成。

 

「まず血液、尿、唾液のどれで調べるのがいいかというところから始めました。唾液にした理由は自分たちが注目する指標に関しては一番精度がよかったから。現在は肺がん、大腸がん、膵がん、乳がん、口腔がんと5つのがんについてのリスクが測定できるようになりました。この結果を受けてからがん検診を受ければ、検査する箇所が絞り込めるので、手間も時間も省けます」

 

 現在は、歯科医院とタッグを組んで、がん検査の輪を広げている。

 

「唾液で検査できるので、歯科医院と連携してがんのリスク検査を広げる取り組みをしています。どこの歯医者さんでも気軽にがんのリスク検査が受けられるようになれば早期発見につながると思います」

 

 検査は現在、約700の医療機関で行なわれている。

 

子宮頸がんの新しいワクチン「シルガード9」承認へ(2020/05/23 NHK)

子宮頸がんの原因となるウイルスへの感染を防ぐ新たなワクチンが国の承認を受ける見通しとなりました。公費で行う「定期接種」の対象となるかは、別途、議論が行われます。

 

承認される見通しとなったのは、子宮頸がんなどの原因となるウイルスへの感染を防ぐワクチンで製薬会社の「MSD」が申請していた「シルガード9」です。

厚生労働省の審議会で22日、承認する方向が示されました。

 

子宮頸がんのウイルスは、さまざまな種類がありますが、すでに国内で販売されている2種類のワクチンに比べて、今回のワクチンは、より多くの種類のウイルスへの感染を防ぐ効果があるとされています。

 

ES細胞から肝細胞、肝臓病の赤ちゃんに初移植(2020/05/23)

体のさまざまな組織になる胚性幹細胞(ES細胞)から肝臓の細胞を作り、重い肝臓病の赤ちゃんに移植したと、国立成育医療研究センターが発表した。ES細胞から作った細胞の移植は国内で初めて。赤ちゃんへの移植と肝臓病での移植は、iPS細胞(人工多能性幹細胞)も含めて世界初という。

 

対象は生まれつき肝臓で有害なアンモニアを分解できない「尿素サイクル異常症」の赤ちゃん。生後2日目だった昨年10月に発作を起こし、同センターに搬送された。同センターは生後6日目にES細胞から作った肝細胞1億9000万個を肝臓につながる血管から注入。5カ月後に父親が提供した肝臓の一部を移植するとともに元の肝臓を摘出し、無事退院した。

 

第一三共の新抗がん剤、細胞狙い撃ち~国内で25日発売 複合薬、日本勢が存在感(2020/05/23 日経)

第一三共は新型抗がん剤を日本で25日に発売する。2種類の薬を組み合わせて治療効果を高める「抗体薬物複合体(ADC)」と呼ばれる製品だ。多くの海外大手が開発に苦戦するなか、第一三共は強みとする化学合成技術で実用化にこぎつけた。ADCで2025年に世界首位になるとの見方もある。武田薬品工業やアステラス製薬なども手掛けており、抗がん剤の新たな潮流として日本勢の存在感が高まりそうだ。

 

ADCはがん細胞を狙う抗体と、攻撃する抗がん剤を組み合わせた医薬品だ。薬物をがん細胞に直接運ぶため投薬の効果が高く、患者への肉体的な負担を減らせる。

 

抗体は標的を見つける精度が高く、副作用が小さいものの効果が不十分な場合がある。一方、通常の抗がん剤は効果が高いが、標的を見つける機能が低かったり副作用が大きかったりする。ADCは双方を補完する可能性があるとされる。

 

がん治療の進歩-薬物療法-ASCOが注目するがん研究の最新動向と今後の課題(5)(2020/05/15 オンコロ)

 米国臨床腫瘍学会(ASCO)が発表した15th Clinical Cancer Advances 2020では、がん治療の進歩として、手術、放射線治療、薬物療法などでそれぞれ画期的な治療法として注目された研究成果を取り上げ、概要を説明している。薬物療法については、現在は免疫チェックポイント阻害薬に代表される薬物免疫療法が登場して最初の10年間の只中にあり、確実な進化を続けている。2018年11月から2019年10月の期間で米国食品医薬品局(FDA)が承認した治療法は、適応追加を含め43種類。この間に承認された薬物療法を中心としてがん種別に紹介する。

 

抗体薬物複合体エンハーツなど抗がん剤関連5品目、5月20日薬価収載へ

-中医協総会-(2020/05/15 オンコロ)

 5月13日、厚生労働省中央社会保険医療協議会(中医協)総会(第458回)が行われ、新薬18成分28品目の薬価収載を了承した。うち、抗がん剤関連は武田薬品のカボザンチニブや第一三共のトラスツズマブ デルクステカンなど5成分だった。

 

製品名:カボメティクス錠20mg,同60mg

一般名:カボザンチニブ

適応症:根治切除不能又は転移性の腎細胞がん

会社名:武田薬品工業

 

製品名:テプミトコ錠250mg,同mg

一般名:テポチニブ

適応症:MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん

会社名:メルクバイオファーマ

 

製品名:オニバイド点滴静注43mg

一般名:イリノテカン

適応症:がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な膵がん

会社名:日本セルヴィエ

 

製品名:エンハーツ点滴静注用100mg

一般名:トラスツズマブ デルクステカン(遺伝子組換え)

適応症:化学療法歴のあるHER2陽性の手術不能又は再発乳がん(標準的な治療が困難な場合に限る)

会社名:第一三共

 

製品名:ステボロニン点滴静注バッグ9000mg/300mL

一般名:ボロファラン

適応症:切除不能な局所進行又は局所再発の頭頸部がん

会社名:ステラファーマ

 

新型コロナ重症化と遺伝子との関連は? 23アンドミーなどが研究中(2020/05/15 Technology review)

 新型コロナウイルスに感染してもまったく無症状の人がいる一方で、重症化して亡くなる人もいる。個人によってこうした差異が生じる理由はまだ解明されていないが、遺伝子との関連を調べる研究が進められている。

23アンドミーは4月、新型コロナウイルス感染症に関するアンケートを広範囲の会員に送った。同社の広報担当者によると、これまでに約40万人がアンケートに回答しており、そのうち6000人は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染が確認されているという。

 

 国際コンソーシアム「コビッド19宿主遺伝子イニシアチブ(Covid-19 Host Genetic Initiative)」のコーディネーターであるアンドレア・ガンナによると、新型コロナウイルス感染症の感染者900人の遺伝子をざっと調べたところでは、有意な遺伝子は見つからなかったという。ガンナが関係するコンソーシアムは現在その2倍の症例の解析を準備中であり、それによって関連性を発見する確率が向上する可能性がある。

 

「6月ごろまでに本当に大きな兆候が検出されなければ、どの患者を治療するかの決定などの疾病管理において遺伝子が大きな価値を持つことはないと思います。それでもなお、非常に重要なのは、遺伝子を通じてこのウイルスを理解することであり、そして最終的にはワクチンを発見することです」。

 

糖尿病の人はがんの発症リスクが高い メカニズムを解明 新たながん予防法や治療法に期待(2020/05/15 糖尿病ネットワーク)

 糖尿病によってがんの発症リスクが高まるメカニズムの一端を解明したと、京都大学の研究グループが発表した。

 糖尿病の人はがんになりやすいことが知られており、新たながんの予防法の開発が期待される。

 京都大学の研究グループは、「高インスリン血症」になると、「細胞競合」がうまく働かず、がん細胞が増えるというメカニズムを発見した。

 2型糖尿病や肥満の人の多くで、血中のインスリン量が増える高インスリン血症がみられる。血糖値を調節するホルモンであるインスリンは、食後などに血糖値が高くなると、それを元に戻すために血中に分泌される。

 遺伝的な要因や、肥満、運動不足、ストレスなどの要因により、体がインスリンが効きにくい状態になり、血糖値を下げるためにインスリンが多く分泌され続け、体内のインスリン量が異常に増加した状態が高インスリン血症。

 研究グループは、高インスリン血症の状態になると、異常細胞のタンパク質合成能力は正常細胞よりも高くなり、正常細胞によって排除されなくなって、腫瘍化することを突き止めた。

 

ブリストルのCVR急落、FDAががん治験薬の申請受理拒否(2020/05/14 Bloomberg)

 米ブリストル・マイヤーズスクイブは13日、ブルーバード・バイオと開発したがん治験薬「bb2121」(ide-cel)が米食品医薬品局(FDA)から申請受理を拒否されたと明らかにした。これを受け、昨年のセルジーン買収完了に伴い同社株保有者にブリストルが付与した不確定価額受領権(CVR)の1つである「BMY-R」の価格が急落した。

 

 FDAからの「申請の受理拒否」の書簡は1口当たり9ドルが全額または全く支払われないかのいずれかとなるBMY-Rにとって悪材料で、支払いの3要件をブリストルが達成できるかについて疑問が強まっている。BMY-Rは13日の取引で一時43%下落した。

 

がんの陽子線治療、保険適用で意外なブレーキ(2020/05/11 日経)

がんの陽子線治療が経営面で苦闘している。医療機関は患者増を見越して思い切った投資をしたが、公的な保険適用の後、思うように治療件数が伸びていないからだ。施設の地域偏在の問題も浮上する。陽子線治療は先進医療の代表格だが、公共性の高い医療でどう収益を確保するかという「医療ビジネス」の壁にぶつかった。

 

京都府立医科大学付属病院(京都市上京区)には、日本電産会長の永守重信氏の寄付によってできた最先端がん治療研究センターがある。ここで2019年4月、陽子線治療が始まった。初年度、260人の患者数を目標としてきたが、210人強、達成率80%にとどまる見通し。

当初、既存の治療法と比較してどの程度効果に優れているかわからず、健康保険が効かなかった。代わりに約300万円の高額な治療費を民間のがん保険がカバーする仕組みが生まれた。

 

先進医療として実績を積み上げ、2016年に小児がんなどが保険適用になった。18年には高齢男性に多い前立腺がんも対象になった。

 

実はこれが病院にとって誤算だった。前立腺がんの場合、治療費が保険適用で半分の160万円に抑えられたからだ。患者数は1.8倍になったものの、伸びは想定したほどでなくその分、収入が減って病院経営の重荷になった。

 

男性ホルモンが関与か 新型コロナ感染、症状悪化―前立腺がん患者調査・イタリア(2020/05/07 時事)

 新型コロナウイルスの感染や症状悪化には男性ホルモン(アンドロゲン)が関与しており、前立腺がん患者に行う「アンドロゲン遮断療法(ADT)」が感染予防や治療に役立つ可能性があると、イタリア・パドバ大などの研究チームが7日発表した。

 前立腺がんは男性ホルモンで増殖するため、作用を薬で抑えるADTが行われる。イタリア北部ベネト州の前立腺がん患者を調べたところ、ADTを行う患者は行っていない患者に比べ、新型コロナの感染率や重症化率が大幅に低かった。

  ベネト州の前立腺がん患者について、ADTを行う5273人と行わない3万7161人を比較した調査では、新型コロナ感染者はそれぞれ4人と114人だった。このうち重症は1人と31人で、死者はなしと18人だった。

 

 これは、男性ホルモンがウイルスの感染に重要な役割を果たす酵素にも働いているためと考えられる。この酵素「TMPRSS2」は、ウイルスが人の呼吸器系などの細胞表面に結合した後、細胞膜に侵入するのに利用されている。

 

 研究チームは、新型コロナに感染した際、男性が女性より重症化しやすいのは男性ホルモンの作用が要因の可能性があると指摘。短期間のADTが予防や治療の手段になるとして、前立腺がんではない男性感染者を対象に臨床試験を行うよう提言した。

 

日立製作所,欧州初の日立陽子線がん治療システムがスペインのナバラ大学病院で稼働開始(2020/05/07 innavi.net)

(株)日立製作所(以下,日立)は,スペイン王国(以下,スペイン)マドリード州にあるナバラ大学病院(Clínica Universidad de Navarra)に陽子線がん治療システムを納入し,本システムによる治療が4月17日から開始されたことを発表した。ナバラ大学病院は,日立として陽子線治療システムを欧州に初めて納入した病院となる。

 

本システムは,治療室1室を有し,がんの形状に合わせて陽子線を照射できるスポットスキャニング技術,コーンビームCT*1を搭載した360度回転ガントリ,および動体追跡システム*2という最先端の技術を備えている。また,本システムには拡張性があり,今後,治療室をもう1室追加することが可能で,年間8,600人以上の患者を治療するナバラ大学病院のがんセンター内の施設となる。

 

ナバラ大学病院は,スペインのナバラ州およびマドリード州の2都市に設立された教育研究と臨床を一体化した民間総合病院であり,「2020年世界の優れた病院トップ50*3」に入り,世界トップクラスの医療機関として高く評価されている。ナバラ大学病院は,医師と2,800人以上医療スタッフを擁し,さまざまな臨床例に対応できる質の高い医療を提供している。

 

プラチナ系抗がん剤感受性のある再発卵巣がん患者に対するアバスチン+リポソーム化ドキソルビシン+カルボプラチン、無増悪生存期間を有意に改善(2020/05/07 オンコロ)

 本試験は、プラチナ系抗がん剤感受性のある再発卵巣がん患者に対象に、4週を1サイクルとして1、15日目に抗VEGF抗体薬であるアバスチン+1日目にリポソーム化ドキソルビシン+1日目にカルボプラチンを併用して最大6サイクル投与し、その後3週を1サイクルとしてアバスチン単剤を投与する群、または3週を1サイクルとして1日目にアバスチン+ゲムシタビン+カルボプラチンを併用して最大6サイクル投与し、その後3週を1サイクルとしてアバスチン単剤を投与する群に無作為に振り分け、主要評価項目として無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目として安全性などを比較検証した第3相試験である。

 

 以上の第3相試験の結果よりJacobus Pfisterer氏らは以下のように結論を述べている。”プラチナ系抗がん剤感受性のある再発卵巣がん患者に対するアバスチン+リポソーム化ドキソルビシン+カルボプラチンは、標準化学療法に比べて無増悪生存期間(PFS)を改善しました。以上の結果より、本治療は新しい治療選択肢になり得る可能性が示唆されました。”

 

73人全員完治も…新型コロナで注目集まる「ステムセル治療」(2020/05/06 FLASH)

 新型コロナによる重度の肺炎に「ステムセル治療」が有効だったとの報告が寄せられている。

 ステムセル(幹細胞)は、人間のさまざまな部位に変化する前の細胞のこと。ノーベル賞を受賞したiPS細胞も幹細胞のひとつで、神経や血液、あるいは肝臓、膵臓などに分化させれば、再生医療につながると期待されている。

 

 UAE(アラブ首長国連邦)は5月1日、まったく新しい治療法によって73名の患者を回復させたと発表した。患者から採取した自身の血液の幹細胞を活性化させ、細かい霧状にして吸入させたところ、肺の細胞が再生し、全員が完治したという。

 新型コロナの重症例の一つとして恐れられているのが、ARDSと呼ばれる急性呼吸逼迫症候群である。肺の内部に起きた炎症が肺胞や毛細血管に障害を与え、肺に水がたまることで重度の呼吸不全を引き起こす。CDC(米疾病予防管理センター)のデータによると、コロナ入院患者の20〜42%がARDSを併発し、そのうち85%が集中治療室へ送られる。

 

 だが、米国胸部学会のサイトによれば、動物実験でステムセルを投与したところ、障害を受けた肺が修復され、炎症を抑えるメカニズムが確認されているという。

 

 中国やイスラエルでも似たような報告が見られることから、アメリカ・マイアミ大学の医師グループがステムセルによる治療を申請し、緊急許可を得た。24人に対し臍帯血から取ったステムセルを使って臨床試験をしたところ、人工呼吸器につながれた3名の患者がさっそく回復したとの第一報が入っている(「マイアミ・ヘラルド」5月1日)。

 また、ニューヨークの病院では、ARDS患者12名の生存率が83%に上昇したと報告されている。

 

京大元教授、大麻合法成分CBDの論文データ捏造か 本人否定(2020/4/21 朝日)

 京都大霊長類研究所(愛知県犬山市)の元教授・正高(まさたか)信男(65)が、大麻の合法的成分の効果を調べた論文で、研究手法について大学の倫理委員会の承認を得ていなかったことがわかった。さらに大学側は元教授に論文の元データの提出を求めたが、ほとんど出されなかったため、「データを捏造(ねつぞう)した疑いがある」として、調査を始めた。元教授は朝日新聞の取材に対し「捏造はしていない」と主張している。

 

 京大関係者によると、問題の論文は、発達障害に詳しい正高信男・京大霊長類研教授(当時)が2019年11月に発表した。大麻の合法的成分で、国内ではサプリメントのように食品として市販される「カンナビジオール(CBD)」が、対人関係をうまく築けない社交不安障害に効果があるか、国内の18、19歳の男女計40人で調べたという。

 

ノートなく大学が調査 「ケータイを持ったサル」の著者

 当初、この研究手法が承認を得ていないとの指摘があり、学内で調査が始まった。その過程で、大学側が正高元教授に複数回、論文の元データを求めたが、研究ノートなどの記録が提出されなかったという。

 

 研究の世界では、元データなどを記録したノートが重要視される。そのため関係者によれば霊長類研は「データを捏造した疑いがある」として、京大本部に報告。調査委員会を設置し、捏造の有無を含めて調べるとみられる。

 

「研究は行った。捏造していない」

 正高元教授は朝日新聞の取材に倫理委の承認を得ていなかったことを認め、「薬ではなく食品扱いなので、問題ないと思っていた」と話した。データについては「研究は行った。ノートというものはないが、(研究参加者に回答してもらった)書類はあり、捏造はしていない」と反論した。

 



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