【動画】新型コロナ抗体検査キット入手(2020/03/25)


【動画】新型コロナウィルスについて(2020/2/4 初代厚労大臣・坂口力)


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【News】がん関連 最新ニュース

新型コロナ患者対象にアビガンの臨床試験開始、富士フイルム富山化学(2020/04/03 Excite)

 富士フイルム富山化学は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者を対象とした抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠」(アビガン、一般名:ファビピラビル)の国内臨床第III相試験を開始した。

 

 アビガンは、すでに国内では抗インフルエンザウイルス薬として製造販売承認を取得している薬剤で、ウイルスのRNAポリメラーゼを選択的に阻害することでウイルスの増殖を防ぐというメカニズムを有している。こうしたメカニズムの特徴から、インフルエンザウイルスと同種のRNAウイルスである新型コロナウイルスに対しても効果が期待され、臨床応用への検討が進んでいる。

 

 富士フイルム富山化学は、今回の国内臨床第III相試験で、COVID-19患者を対象にアビガン投与時の治療効果と安全性を確認していく。また、アビガンの増産準備を進め、すでに生産をスタートしている。今後、富士フイルムグループは、日本政府と各方面から寄せられているニーズに対応するため、国内外のパートナーとの連携体制を構築し、増産を加速していく。

 

肝がん 遺伝子治療法を開発 新潟大研究グループ(2020/04/03 新潟日報)

 新潟大大学院医歯学総合研究科の上村顕也講師と寺井崇二教授らの研究グループが、細菌毒素を用いて肝がん細胞を死滅に導く遺伝子治療法を開発した。

 

 研究グループは、細菌毒素「ジフテリア毒素」の遺伝子に注目した。肝がん細胞で高値を示す腫瘍マーカーのタンパク質「AFP」に反応するよう遺伝子を操作する。水圧で肝がんの細胞内に遺伝子を送り込むと、AFPを多く生成しているがん細胞のみに反応して毒素が発現。がん細胞を死滅に導くことに成功した。

 

 「肝がんモデルマウス」を用いた実験では、遺伝子治療を施したマウスの発症率は約200日で20%未満だったのに対し、治療しなかった方は60%以上だった。

 

 正常な肝細胞では毒素が発現しないため、肝障害などのリスクが低く、安全性が高いという。上村講師は「他の腫瘍マーカーに反応するよう遺伝子を操作すれば、さまざまながんに対応できる治療法となる可能性がある。早期の実用化を目指したい」と話した。

 

前立腺がん、手術後の非再発率99%の小線源治療、画期的な「岡本メソッド」確立(2020/04/03 Business Journal)

 前立腺がん治療において手術後7年の非再発率が99.1%――。

 

 そんな驚異的な成果を示す論文が、2月28日付けの医学誌「ジャーナルオブコンテンポラリーブラキセラピー(Journal of Contemporary Brachytherapy)」に掲載された。電子版には、それに先立つ1月19日に掲載されている。

 

  論文を発表したのは、前立腺がんに対する小線源治療のパイオニアである岡本圭生医師である。今回、公表された最新の論文は、2005年から16年の期間に、同医師が中間リスクの前立腺がん患者397人に対して実施した小線源治療の成績を報告したものである。

 

  小線源治療は、放射線を放つ放射性物質を包み込んだシード線源と呼ばれるカプセルを前立腺に埋め込んで、そこから放出される放射線でがん細胞を死滅させる治療法だ。1970年代に米国で始まった療法で、その後、改良を重ねて日本でも今世紀に入るころから実施されるようになった。

 

 岡本医師は、岡本メソッドと呼ばれる独自の小線源治療を開発し、昨年12月まで滋賀医科大学医学部附属病院で治療に携わっていた。その間、1238例の小線源治療を実施した。17年に同誌に発表した論文では、リンパ節転移を起こしたケースを含む高リスク前立腺がん患者における5年後の非再発率が95.2%とする治療成績を発表していた。

 

がんセンター 患者受け入れ中止(2020/03/31 NHK)

2人の看護師が新型コロナウイルスに感染したことが確認された東京の国立がん研究センター中央病院で新たに医師と看護師、あわせて2人の感染が確認されました。

これを受けて病院は31日から、外来・入院ともに新たな患者の受け入れを中止しました。

 

東京・中央区の国立がん研究センター中央病院では、今月27日、女性の看護師2人が新型コロナウイルスに感染していたことが明らかになりました。

これを受けて2人が働いていた病棟の入院患者や職員など158人についてウイルス検査が行われ、30日新たにこの病棟に出入りしていた30代の男性医師と、この病棟で勤務する20代の女性の看護師の感染が確認されたということです。

2人はそれぞれ吐き気や発熱の症状があり、現在は自宅で療養しているということです。

これを受けて、病院は31日から外来・入院ともに新たな患者の受け入れを中止しました。

 

がん「10年生存率」57%…前立腺がん、5年生存率は100%(2020/03/17 読売)

 国立がん研究センターは17日、2003~06年にがんと診断された患者の10年生存率が、57・2%だったと発表した。前回調査(02~05年)と比べて0・8ポイント上昇した。部位別では、前立腺が97・8%で最も高く、乳房85・9%、大腸67・8%などとなっている。がんの治療数が多い全国19病院の患者約8万人を分析した。

 

 また、09~11年にがんの診断を受けた患者の5年生存率は、68・4%だった。前回調査(08~10年)より0・5ポイント上がった。この調査の対象は、全国32病院の患者約14万人。部位別では、前立腺100%、乳房93・7%、甲状腺92・4%などだった。

 

新規抗がんワクチン開発 県立医大が成果を発表(2020/03/17 わかやま新報)

 和歌山県立医科大学は16日、抗がん活性が強く免疫機能の司令塔である樹状細胞に、がん抗原ペプチドを選択的に送達させる新規抗がんワクチンの開発に成功したと発表した。同大学外科学第2講座(山上裕機教授)と県立医科大学先端医学研究所生体調節機構研究部(改正恒康教授)の共同研究。

 

 

 今回の研究では、がん細胞を退治する「細胞傷害性T細胞(キラーT細胞)」応答を誘導する活性が強い樹状細胞サブセット(ケモカイン受容体XCR1を発現する樹状細胞、XCR1陽性樹状細胞)に、がん抗原ペプチドを選択的に送達できる新規抗がんワクチンを作成し、その効果をマウスで実験した。

 

 ワクチンは通常のがん抗原ペプチドよりも強力な抗がん効果を示し、免疫チェックポイント阻害剤(抗PD―1抗体)を併用して投与することで抗がん効果を相乗的に高めることができるという。

 

 またXCR1陽性樹状細胞がヒトにも存在することから、今後は「ヒトXCL1」を介し「ヒトXCR1陽性樹状細胞」に送達させることで、より有効ながん免疫療法の開発が進むことが期待される。

 

産後1年、35歳で「がん」……原因不明の高熱、リビングで寝ながら子育てした“地獄”の日々(2020/03/17 文春)

 2018年の11月、35歳のときに大腸がん(上行結腸がん)が見つかり、すぐに腫瘍切除。半年間の抗がん剤治療を終え、現在は経過観察中のライター、小泉なつみです。

 

 最近よく思うのは、がんがわかった後より、発覚する前のほうが恐ろしかったかも、ということです。

 

 発覚前は、夜間授乳と夜泣きで慢性的な睡眠不足でした。その1年前に出産したばかりだったので、母乳育児ばりばりの時期。おっぱいをやるごとにお腹が減り、生気まで吸い取られていくような気がしました。

 

とにかく体調を崩していた日々

 バリバリ仕事をしようと思っても、保育園に送り出した途端、ベッドに倒れ込んでしまう。でもここで休まなければまとめて睡眠を取れる時間もないので、仕事が進まない焦りと初めての育児へのプレッシャーで、けっこうなストレスを抱えていました。

 

 加えて、とにかく体調を崩していました。熱を出す、目やにが止まらないなど、月に1度はどこかに不調が生じ、病院に駆け込む日々。目やには結膜炎かなにかだったと思うのですが、ひと月のうちに2回も同じ症状が出て、眼科の先生が「普通はこんな短期間に同じ症状を繰り返すことはないんだけど……」と、首をかしげていたのが印象的でした。

 

 あと、これもがん患者の人が「発覚前あるある」として言うことですが、坂道を登ったり階段を上がったりするのがめちゃくちゃキツかった。

 

ミトコンドリア機能を回復させることで神経細胞死の予防に成功、順天堂大学大学院研究グループ(2020/03/17 @DIME)

 運動機能や認知機能に障害が及ぶ難治性の神経変性疾患「パーキンソン病」。

生活の質を大きく左右する運動機能の障害は、脳内のドーパミン神経が変性することから起こり、ドーパミンの原料を補充する治療により症状は一時的に改善する。しかしながら、パーキンソン病の発症を予防する方法はまだない。

 

 そんな背景の中、順天堂大学大学院医学研究科神経学の研究グループは「パーキンソン病の予防のための概念実証研究」を実施。パーキンソン病で見られる運動機能低下やドーパミン神経細胞死の予防に成功した。

 

 今回、順天堂大学大学院医学研究科神経学の服部信孝 教授、パーキンソン病病態解明研究講座の今居 譲 先任准教授らの研究グループは、パーキンソン病モデル動物ショウジョウバエのミトコンドリア機能を向上させることにより、パーキンソン病で見られる運動機能低下やドーパミン神経細胞死の予防に成功。

 

 研究では、光照射でプロトン(水素イオン)駆動力を高める仕組みをミトコンドリアに導入したハエを作製し、ミトコンドリアの機能を高めることで神経変性が抑えられることを見出した。

 

京大に「がん免疫総合研」、センター長に本庶佑氏(2020/03/16 読売)

 ノーベル生理学・医学賞受賞者の本庶佑ほんじょたすく・京都大特別教授は16日、読売新聞などの取材に対し、国内初となるがん免疫療法の研究拠点「がん免疫総合研究センター」が4月1日、京大内に発足することを明らかにした。センター長には本庶氏が就任する。

 

 センターは京大が設立し、当初は学内の既存施設を使う。2022年度に新たな研究棟を整備する。最終的に六つの研究部門を設け、本庶氏の研究を基に開発されたがん免疫治療薬「オプジーボ」の効果を高めたり、事前に効果を予測したりする研究などに取り組む。

 

 各部門には10人程度の研究者・スタッフを配置する予定だ。国内外の研究者を公募するほか、30代の若手が自由に研究に取り組める環境も整える。

 

前立腺がん治療の一つが「何もしないで様子を見る」こと(2020/03/15 Yahoo)

 前立腺がんの場合、発病時の年齢、これから先どのくらい生きられるかの見通し(期待余命)、患者さんの治療に対する考え方などが、治療を選択する上で大切になります。なぜならば、治療によって生活の質(QOL)の低下に加え、生殖能力を失うことにもなるからです。

 

 そのようなことを背景にして、早期の前立腺がんには、手術や放射線療法などの治療を何も行わず、放っておく(=経過観察する)「監視療法(待機療法)」という治療概念があります。

 

 何もしなくて本当に大丈夫なのか? といった不安もあるでしょう。国立がん研究センターが発表した主要な16のがんの「10年生存率」によると、前立腺がんは94・5%で最もよい。進行も緩やかなため、早期なら、すぐに治療を行わなくてもいいケースがあるのです。ただし、「がんが転移せずに前立腺の中にとどまっていてリスク分類で低リスクと判断された場合」に限ります。また、まったく何もしないわけではなく、3~6カ月ごとに腫瘍マーカーである血中PSA値を測定。変化の様子を見守ります。PSA値が上がったり、病状に明らかな悪化が見られたら、改めて積極的治療を検討します。

 

 前立腺がんでは手術や放射線治療、ホルモン療法がありますが、副作用や後遺症はゼロではありません。治療後、排尿障害や勃起不全(ED)が起こり、生活の質が著しく下がる人もいます。「監視療法」を選択すると、治療による合併症がなく、生活の質が維持される利点があります。がんの進行が遅いほど治療しないメリットを得やすくなります。

 

 米ミネソタ州立大学などの研究チームの分析結果によると、死亡リスクの差は「監視療法」群より手術群の方が約5%低かったものの、統計上は有意な差ではない。逆に排尿障害や勃起不全の症状を起こした人は、手術群の方が明らかに多かった。前立腺がんは、高齢男性が多くかかるがん。死亡率にあまり差がないのなら、自分の「余命」を考えて、「治療」か「監視療法」か、選択することは大切です。

 

がん保険の落とし穴 免責期間、再発などで給付金が出ない(2020/03/08 マネーポスト)

 日本人の2人に1人がかかるといわれ、死因としては最も多い「がん」。その治療には多額の費用がかかることもあるからこそ、「がん保険」に加入している人は少なくない。だが、いざという時に、その備えが全く役に立たないことがある。

 

 夫に胃がんが見つかり、金銭的な負担を感じた60代女性は、その翌月、自らがん保険に加入した。間を置かずにがん検診を受けたところ、乳がんが見つかった。がん保険には契約から90日以内は給付が受けられない「免責期間」があり、彼女が乳がんと診断されたのは、あと2週間で免責期間が終わるタイミングだった。がんライフアドバイザー協会代表理事の川崎由華氏が指摘する。

 

「自身の体の不調や家族ががんになって不安を感じたことを理由に、がん保険に加入し、その流れでがん検診に行くケースは少なくないので、注意が必要です」

 

がん細胞もAIが識別 高精度の分析装置、東大が開発(2020/03/08 朝日)

 血液中にわずかに交じったがん細胞も素早く見つけ、転移を早期に発見できるようになるかも知れない。東京大などの研究チームは、高速かつ高精度に撮影した画像から、AI(人工知能)が細胞一つひとつの特徴を見分ける分析装置を開発した。これまでより解析スピードと精度が大幅に向上したという。科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに6日発表した。

 

 チームは、管の中に細胞を流して毎秒1万個のペースで撮影できる装置を開発した。流れが速いと細胞がぶれて写ってしまうが、流れを追いかけるように撮影したり、光の当て方を工夫したりして、ぶれやにじみを少なくしたという。

 

新型コロナは中高年ほど重症化 肝心の「免疫力」とは何かを医師に聞く(2020/03/06 Yahoo)

 新型コロナウイルス感染症で、感染リスクが高く重症化しやすいのは中高年だという。中国の疾病管理予防センターが2月上旬までのデータを分析したところ、年代別致死率は、40代は0・4%だが、50代1・3%、60代3・6%、70代8・0%、80代以上14・8%だった。

 しかも、感染に気付かずに活動する若い世代からウイルスをうつされる危険性があるというから恐ろしい。新型コロナウイルス感染症には有効な治療法はない。回復するか否かは患者の免疫力次第だ。そんな中、中高年は何をしたらいいのか。「弘邦医院」(東京・葛西)の林雅之院長に聞いた。

 

「よく、免疫力をアップさせれば感染症は防げるのではないか、と考える人がいますが、そう簡単ではありません。そもそも免疫力という言葉は曖昧で、科学的な用語ではありません」

 

 例えば免疫には、がん細胞、細菌、ウイルス、寄生虫などを撃退するなどさまざまな機能がある。その機能を果たすために多くの細胞や組織が部品として働いている。しかし、その部品のひとつの働きが良くなり、その数が増えたからといって、免疫組織そのものの働きが良くなるとは限らない。しかも、免疫力を計測することはできないのだという。

 

「血液検査で病原体と闘う白血球やTリンパ球、NK細胞などを調べても免疫力を測ったことになりません。リンパ球でいうと、血液中には2%しかおらず、残りは血液以外のところにいますし、Tリンパ球の数は朝と夕方とでは倍ぐらい違います。血液検査でわかる免疫に関する細胞なんてほんの一部に過ぎないのです」

 

 定義も曖昧で、正確に計測できない免疫力だからこそ、その強化をうたう、非科学的な免疫力アップ法に多くの人が惑わされるのだ。

 

「科学的に信頼できる唯一の免疫強化法はワクチンです。麻疹は2回の摂取でほぼかからなくなりますし、効き目が悪いといわれる季節性インフルエンザワクチンでも有効率は30~60%あります。」

 

バイオベンチャーのアンジェス、大阪大学と共同で新型コロナウイルスの感染予防用DNAワクチンの開発に乗り出すと発表(2020/03/05 日経ビジネス)

 バイオベンチャーのアンジェスは3月5日、大阪大学と共同で新型コロナウイルスの感染予防用DNAワクチンの開発に乗り出すと発表した。宝ホールディングスの子会社であるタカラバイオも協力し、DNAワクチンの構築・製造を担当する。

 

 研究開発をリードする大阪大大学院医学系研究科・臨床遺伝子治療学の森下竜一教授は、「政府や厚生労働省から支援してもらうという話をもらっている。他の大学や製薬企業にも参画を呼び掛けており、オールジャパンで取り組んでいきたい」などと語った。

 

 朝9時過ぎに、13時から緊急記者会見が開催される旨が伝わると、アンジェスの株価は急騰し、一時ストップ高になった。新型コロナウイルスの感染拡大に多くの人が危機感を抱いている現在。報道陣の注目度も高く、会見場には用意していた椅子が足りなくなるほどの記者が集まった。

 

 今回、アンジェスが開発を目指すのは、遺伝子を構成するデオキシリボ核酸(DNA)という物質でできたDNAワクチンだ。新型コロナウイルス(COVID-19)を構成するあるたんぱく質を作り出すように設計したDNAを注射で投与し、そのたんぱく質に対する免疫反応を誘導。免疫反応で作り出された抗体により、感染したウイルスを排除できるようにする。

 

新型コロナウイルスがどうやって人間の細胞を攻撃するかをイメージ化、中国の科学者チーム(2020/03/05 GIZOMODO)

 

新型コロナウイルスのゲノムは、2003年に猛威を振るったSARSコロナウイルス(SARS-CoV)と8割がた同一であることがすでに解明されていました。

さらに、どちらのウイルスも宿主細胞のアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)受容体に結合することがわかっていました。

 

今回の研究のねらいは、ACE2受容体が双方とどのように結合するかを比較することで、新型コロナウイルスの侵入メカニズムを詳細に解き明かすことだ、と研究者のひとり、浙江西湖高等研究院(Westlake Institute for Advanced Study)のRenhong Yan氏は語っています。

 

 ACE2受容体はおもにヒトの肺・心臓・腎臓・腸の細胞膜上に存在します。本来は血圧上昇を抑制するはたらきをしていますが、SARSコロナウイルス、および新型コロナウイルスの侵入口として利用されてしまうことがわかっています。

 

 テキサス大の研究では、新型コロナウイルスのほうがSARSよりもACE2受容体に結合しやすいことが判明しており、感染力の高さをものがたっていました。

 

今後新型コロナウイルスのワクチンや治療薬を開発していくうえで重要な青写真となりそうな今回の研究。いかにウイルスを「だまして」ACE2受容体への結合を阻止するかがポイントとなるそうです。

 

数治療歴のあるプラチナ系抗がん剤抵抗性のあるBRCA1/2遺伝子陽性の再発卵巣がん患者に対するPARP阻害薬リムパーザ、客観的奏効率72.2%を示す(2020/03/07 オンコロ)

 

 少なくとも2レジメン以上の治療歴のあるプラチナ系抗がん剤抵抗性のあるBRCA1/2遺伝子陽性の再発卵巣がん患者に対するPARP阻害薬であるオラパリブ(商品名リムパーザ;リムパーザ)単剤療法の有効性、安全性を比較検証した第3相のSOLO3試験(NCT02282020)の結果がMassachusetts General HospitalのRichard T. Penson氏らにより公表された。

 

 

 主要評価項目である客観的奏効率(ORR)はリムパーザ群72.2%(N=109/151人)に対して非プラチナ系化学療法群51.4%(N=37/72人)を示した(オッズ比:2.53,95%信頼区間:1.40-4.58,P=0.002)。また、奏効の内訳はリムパーザ群で完全奏効率(CR)9.3%、部分奏効率(PR)62.9%に対して非プラチナ系化学療法群で完全奏効率(CR)2.8%、部分奏効率(PR)48.6%を示した。

 

東京羽田「変なホテル」内「AI和合クリニック」で、新型コロナの予防治療開始

高輪クリニックグループでは、3月2日よりウィルス感染を懸念されている皆様への積極的対応を開始して参ります。(往診、企業単位での対応も可能)

 

【感染予防対策および感染予防のための治療】

コロナウイルスの予防治療としてエビデンス(論文掲載)がある有効な素材は極めて少ないのですが、以下の投与は有効性を示す論文がでており採用にいたりました。

 

☆高輪クリニック実施項目

1.漢方薬処方 麻黄湯、補中益気湯、銀翹散

2.有用微生物処方 ロンガム菌

3. コロナウィルス感染リスク遺伝子検査

※オンラインでの対応も可能です。

 

☆手順

1)お電話またはオンラインでのお問い合わせ相談

(無料~遠慮なくご相談ください)

 

2)申し込みの場合⇒直接来院(要予約)、

またはオンラインでの問診 

→ 1.漢方薬,2.有用微生物の直接処方または郵送

(オンラインの方は後日落ち着いてからの来院が必要)

 

☆予防治療および検査の対象者

〇「ウィルス感染リスクを確実に下げたい」方

 

〇症状はないまたは軽いが、「感染していることに不安感が強い」方

 

 

※注意事項

新型コロナウィルス感染者との濃厚接触、38℃以上の発熱4日間以上など

「新型コロナウィルス感染が疑われる方」の対応はしておりません。

 

直接来院していただくのが原則ですが、来院不能の場合、遠隔での対応をいたします。後日直接の診療を前提とさせていただきます。

 

新型コロナウィルスとSARSコロナウィルスとは、89%の塩基配列に共通性があり、本遺伝子検査でのリスク検査には十分意味があると考えられます。

 

検査方法は毛髪を用いた遺伝子検査でそのリスクは7段階で提示し、結果に応じたカウンセリングを行います。

検査結果は、10日後目途に出ます。

 

《企業単位での検査も受付開始》

企業単位で、一回あたり30名以上検体採取が予定される場合、当クリニックスタッフを派遣いたします。

 

 

☆費用

1.メールまたは電話カウンセリング 無料

 

2.漢方処方または有用微生物処方

  カウンセリング費用 2000円+実費

  漢方薬 1200円~2500円/1か月分

  有用微生物 ロンガム菌 7500円/1か月分

 

3.検査 コロナウィルス感染リスク

  遺伝子検査 6,000円 

 (検査結果は検査を受けられてから10日後)

 

 ※価格はすべて税別です。

 

 

【お問い合せ先】

診療申し込みカウンター

TEL:03-6433-3165 (担当)岡村、武田

メール: takanawaclinic@sa3.gyao.ne.jp

 

【来院いただくクリニック】

AI和合クリニック

(東京都大田区東糀谷2-11-18

変なホテル東京羽田1階

TEL: 03-6423‐2902)

 

【ホームページ】

https://www.takanawa-clinic.com/aiwagoclinic/

https://www.takanawa-clinic.com

 

※当高輪クリニックグループは自由診療で、

保険診療はしておりません。

 


大阪にインバウンド対応のがん患者向けケアホテル開業(2020/03/05 やまとごごろ)

株式会社宅都ホールディングスは、がん患者や付き添いの家族が術前術後などに安心して長期滞在できるホテル「LUXCARE HOTEL(ラクスケアホテル)」を、世界がんデーである2月4日に大阪市にオープンした。

https://www.takuto-holdings.com/company/release/2020/01/luxcare-hotel.html

 

医師や作業療法士による監修のもと、車いす対応ミストシャワー室を完備した部屋や中長期滞在向けにランドリーを設置するなど、病状により選択できるタイプの異なる客室を整備した。ホテルスタッフ全員が緊急時のAED使用方法や心肺蘇生法の基礎知識を受講し、普通救命講習終了証を取得している。

 

ラクスケアホテルは国内トップクラスの先進的がん治療に取り組む大阪国際がんセンターの連携宿泊施設として全国で初めて指定を受けており、海外から治療目的に来日するインバウンド客にも対応する。大阪国際がんセンターおよびがん専門特定医療機関を受診する海外からの患者をはじめ、大阪観光協会とメディカルツーリズムジャパン株式会社より紹介を受けた患者やその家族が安心して宿泊できるよう、多言語対応のスタッフを配備した。

 

滞在中は看護師資格を持った専属スタッフが患者のかかりつけ医療機関や近隣クリニックと連携し、担当医師、作業療法士、管理栄養士からの指示を受けて、ホテル内でも指示に基づいた術前術後のサポートを行う。

 

新型コロナで重症化のリスクがあるがん患者 抗がん剤、がんの種類、警戒すべきものは?(2020/03/04 BuzzFeed)

新型コロナウイルスで重症化するリスクが高いとみられるがん患者。抗がん剤治療中はどんな人がどのように予防し、対応したらいいか、抗がん剤治療のスペシャリスト、腫瘍内科医の勝俣範之さんが対策をまとめました。

 

「抗がん剤を受けている患者さんは、新型コロナウイルスにかかると重症化しやすいという報道がなされています。中国CDC(疾病管理予防センター)からの報告で、がん患者さんの致死率は5.6%という報告があります(※)」

【参考】China CDC Weekly 2020 Feb 17;41(2):145-151

「一般の人と比べたら、ウイルス感染症、新型コロナウイルス感染症には気をつけた方がいいことは確かです」

「一般の抗がん剤は、白血球を減少させるため感染を起こしやすくします。ただし、減少するのは白血球のうち主に『好中球』と呼ばれるもので、ウイルス感染症というよりも、細菌感染症を起こしやすくするのです。新型コロナより、細菌感染に気をつけなければいけません」

 

リスクが高いのはどんながん?治療?

一方、化学療法の中でも、特にリンパ球を減らし、細胞の免疫が弱まる抗がん剤を使う場合はウイルス感染のリスクが高くなる。リスクが高いのは以下の3つのパターンだ。

 

1. アルキル化剤(シクロフォスファミド、イフォスファミドなど)

2. ステロイド剤の長期投与

3.半年以上の化学療法

 

これに加えて、高齢患者の場合は、リスクがさらに高まる。

さらに、様々ながんの中でも、「血液がん」は、正常なリンパ球が少なくなっていることが多いので、警戒度が上がる。

 

米国ギリアド、米国がん免疫薬ベンチャー「フォーティー・セブン」買収 5300億円で(2020/03/03)

 米製薬大手のギリアド・サイエンシズは2日、がん免疫薬を開発するバイオ医薬ベンチャーの米フォーティー・セブンを約49億ドル(約5300億円)で買収すると発表した。フォーティー1株あたり現金95.50ドルを支払う。4~6月期中の手続き完了を見込む。がん分野での新薬候補の品ぞろえ強化につなげる。

フォーティーが手掛ける血液がん治療薬は現在、治験初期の段階にある。複数の種類のがんの治療に使える可能性があるという。

 

ぜんそくの吸引薬オルベスコ(シムレソニド)が、コロナに効くとの報告(2020/03/03)

 新型コロナウイルスの感染者にぜんそくに使われる薬を投与したところ、症状が改善したことが明らかになりました。報告をしたのは神奈川県立足柄上病院などの治療チームです。使用したのは吸い込むタイプの薬「シクレソニド」。薬の持つ抗ウイルス作用と抗炎症作用が重症化しつつある肺の治療に有効だといいます。感染症に詳しい専門家は…。

 

 呼吸器疾患が専門、東京歯科大学・寺嶋毅教授:「現在、気管支ぜんそくの治療で最も多く使われている薬がシクレソニドなどの吸入ステロイド。抗ウイルス作用を有しているというのは驚き。副作用も少なく、“吸入”というのは多くの患者が可能なこと。もしも新型コロナ感染症を治療できるとすれば大きな意義があるし、明るい」

 

 投与したのは「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していた感染者3人。いずれも投与から2、3日後に症状の改善が見られたといいます。ただ、今回、報告をまとめた治療チームは重症者には投与していません。また、軽症者に対する安易な投与も耐性ウイルスを増やす可能性があると指摘しています。

 

 

細胞へのくっつきやすさ SARSの10~20倍 新型コロナのたんぱく質(2020/03/01 日経)

 米テキサス大学と国立衛生研究所(NIH)のグループは、中国で判明した新型コロナウイルスのゲノム(全遺伝情報)のデータをもとにたんぱく質を合成した。電子顕微鏡による観察で、2002~03年にかけて流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)と同じ結合分子をもち、人の細胞へのくっつきやすさが10~20倍強いことが判明した。この分子の働きを妨げる化合物が薬の候補になる。

 

新型コロナウイルス がん患者が特に注意したいのは抗がん剤治療後や骨髄移植の後(2020/02/29 Yahoo)

 新型コロナウイルス(2019―nCoV)の感染が拡大し、パニックが広がっています。

 中国の疾病管理予防センター(CDC)は、2月11日までに感染が確認された4万4672人についてのデータを分析。その発表によると、感染者のうち80・9%が軽症で、重い肺炎や呼吸困難などの重症は13・8%、呼吸器不全や多臓器不全、敗血症など生命を左右する重篤な症状は4・7%。重篤な人のうち1023人が死亡したことで、全体の致死率は2・3%だったといいます。

 

 しかし、感染の“震源地”である中国の武漢を除くと、致死率は0・2~0・4%ほどに低下。0・1%未満といわれる季節性インフルエンザより高いものの、パニックを起こすほどではありません。

 

 致死率を年代別にみると、40代以下は0・4%ですが、50代は1・3%、60代は3・6%に上昇。さらに70代は8・0%、80代以上は14・8%と、年代が上がるにつれて増えるのです。

 

 がんも、年齢とともに発症リスクがアップ。男性の場合、55歳までにがんになる可能性は5%程度ですが、65歳では15%にアップし、75歳では30%を超えます。

 

 遺伝子の経年劣化で、年齢とともにがん細胞が増えるばかりか、がん細胞は免疫を抑える働きもある。前述の中国の疾病管理予防センターの報告では、がん患者の致死率は5・6%。新型コロナの死亡者ががん患者で高いのも、高齢者に多いのも、免疫力の低下が原因といえるでしょう。

 

 そのほか循環器病の人の致死率は10・5%、糖尿病は7・3%など、持病がある人の致死率が高いのも、免疫力低下が要因といえます。

 

がんをやっつける「第4の治療」 3千万円の新薬の課題(2020/02/26 朝日)

 3千万円を超す、高額の薬価が話題になった、がん治療薬・CAR(カー)―T細胞療法の製剤「キムリア」。昨年、公的医療保険が適用された。従来の治療がきかなくなった患者への新たな治療法として期待されるが、どのような効果や副作用があるのか。受けられる患者数が限られるといった課題もみえてきた。(大岩ゆり)

 

 長崎県の男性会社員(60)は、公的医療保険が適用される前の2018年2月、ノバルティス社が治療効果を確認するためにしていた臨床試験(治験)の一環として、九州大学病院でキムリアの治療を受けた。

 

 地元の病院で、16年11月に悪性リンパ腫の一種と診断され抗がん剤治療を半年続けた。通常の6倍量の抗がん剤も使った後に、自分の血液から採取した血液の元になる細胞を体内に戻す「造血幹細胞移植」も受けた。放射線治療は25回。それでも、がん細胞は消えなかった。キムリアの治験を知り17年10月、九州大病院を受診。加藤光次・診療准教授(血液内科)から「承認前で効果は不明。効いても、重い副作用が出る可能性もあります」と言われたが迷わず参加を希望した。

 

日本が「がん大国」になった本当の理由(2020/02/25 読売)

 現在、日本人男性の3人に2人、女性でも2人に1人が、生涯でなんらかのがんに 罹かか っています。日本は有数のがん大国となりましたが、その理由を考えてみたいと思います。

遺伝子はただ生きているだけで傷ついていきます。ものは必ず経年劣化を起こしますから、当然です。とくに、特定の遺伝子に傷(突然変異)ができると、細胞は止めどもなく分裂を繰り返すことになります。こうした遺伝子には、細胞の分裂を止める働きをする「がん抑制遺伝子」や、細胞の分裂を進める「がん遺伝子」があります。

 

 突然変異によって、がん抑制遺伝子が働かなくなったり、がん遺伝子が異常に働き続けたりすると、細胞は死ぬことができなくなり、異常な増殖が続くことになります。

 

 そして残念ながら、年齢とともに、がん抑制遺伝子やがん遺伝子に突然変異が積み重なっていき、がん細胞が発生しやすくなります。一言で言えば、がんは「遺伝子の老化」と言ってよい病気です。

 

同時転移腎細胞がん患者に対する樹状細胞ワクチンIlixadencel+スーテント併用療法、客観的奏効率42.2%を示す(2020/02/25 オンコロ)

 2020年2月6日~8日に米国・フロリダ州オーランドで開催された臨床免疫腫瘍学シンポジウム(ASCO-SITC Clinical Immuno-Oncology Symposium)にて、新規に同時転移腎細胞がんとして診断された患者に対する樹状細胞ワクチンであるIlixadencel+スニチニブ(商品名スーテント;以下スーテント)併用療法の有効性、安全性を比較検証した第2相のMERECA試験(NCT02432846)の結果がUppsala UniversityのMagnus Lindskog氏らにより公表された。

 

MERECA試験とは、腎摘出術前の同時転移腎細胞がん患者(N=88人)に対して腎摘出術前にIlixadencelを投与し、腎摘出術後にスーテントを投与する群(N=58人)、または腎摘出術後にスーテントを投与する群(N=30人)に2対1の割合で無作為に振り分け、主要評価項目として全生存期間(OS)、副次評価項目として客観的奏効率(ORR)、無増悪生存期間(PFS)などを比較検証した第2相試験である。

 

本試験の2014年1月~2017年1月時点の結果は下記の通りである。主要評価項目である全生存期間(OS)の結果は両群で未到達、データ解析時点では未成熟な結果であった。副次評価項目である客観的奏効率(ORR)はIlixadencel群42.2%(N=19/45)に対してスーテント単剤群24.0%(N=6/25)を示した。完全奏効率(CR)はIlixadencel群11%に対してスーテント単剤群4.0%、奏効持続期間(DOR)中央値はIlixadencel群7.1ヶ月に対してスーテント単剤群2.9ヶ月を示した。

 

オプジーボ、食道がんと結腸・直腸がん治療で国内承認(2020/02/21 日経)

 小野薬品工業と米ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)は21日、がん免疫薬「オプジーボ」が食道がんと一部の結腸・直腸がん治療について日本国内で承認を得たと発表した。がん免疫薬の食道がんでの承認は世界で初めて。消化器系のがんはアジアで患者が多く、小野薬品はオプジーボの日本や台湾、韓国での開発・販売権を持つ。

 

 それぞれのがんについて、従来の抗がん剤による化学治療が効かなかった患者に対しての二次治療薬として使えるようになる。日本では食道がんは年間2万人が新たに診断されている。結腸・直腸がんは同14万6千人が診断され、うち切除ができない患者の5%程度が今回の承認の治療対象となる。

 

自由診療で「やりたい放題」民間がん免疫療法の真相(2020/02/07 東洋経済)

 日本の医療には、治外法権というべき闇がある。それは自由診療による「がん免疫療法」だ。EBM(根拠に基づく医療)が現代の常識だが、全国300以上の民間クリニックなどで実施されている「免疫療法」に、臨床試験で有効性が証明されたものはない。それなのに多額の費用を請求する。

 

 自由診療の「免疫療法」にはさまざまな種類があるが、大半が患者の血液からリンパ球を分離、培養した免疫細胞を再び患者に戻して治療する。

 一方、ノーベル賞を受けた本庶佑氏(京大特別教授)による、免疫チェックポイント阻害剤・オプジーボは作用機序(メカニズム)がまったく異なる。がん細胞は免疫細胞の働きを制限する作用で自らを守っている。オプジーボはその制限を解除して、がんを治療する。

 

 都内のあるクリニックで行われている免疫療法は、1クール(治療期間の単位)の治療に約450万円。これに、がんのステージを掛けると医師は説明する。ステージ4の患者なら1800万円になる計算だ。ただし計算式に明確な根拠はないし、効く保証もない。

 

 がん専門病院・米テキサス大学MDアンダーソンがんセンターの上野直人教授は、こう指摘する。

「有効性が明確ではない治療は、臨床試験として、患者の費用負担なし(注:費用負担がないのは臨床試験で行う治療の範囲のみ)で行うのが世界の常識。米国でエビデンス(科学的根拠)のない自由診療の免疫療法と同じようなことをしたら、すぐに訴えられてしまうだろう」

 

ではなぜ日本ではEBMに程遠い免疫療法が横行しているのか?

 

アスピリン、認知症を予防か 熊本大などが糖尿病女性で検証(2020/02/07 熊本日日新聞)

 国立循環器病研究センター(大阪府)理事長の小川久雄・熊本大名誉教授、熊本大保健センターの副島弘文准教授(循環器内科)らの研究グループが、2型糖尿病の女性患者の認知症を、少量のアスピリンが予防する可能性を示す研究結果をまとめた。

 

 アスピリンは鎮痛剤として使われるほか、血液をさらさらにして心筋梗塞や脳卒中の再発を防ぐ効果があることが知られている。

 

 チームは2002~17年、県内54病院を含む全国163医療機関の2型糖尿病患者約2500人を対象に、少量のアスピリンを定期的に「飲む」「飲まない」グループの認知症との関連を調べた。

 

 認知症発症者128人中、女性は69人。このうちアスピリンを飲まなかったのは43人。飲んでいても発症したのは26人と、飲まない場合より4割少なかった。男性では統計的な差がなかった。

 

がん治療を変える?がんの全ゲノムを解析=1000人以上の研究者が参加し、あらゆるがんの遺伝子情報を網羅した国際研究(2020/02/06 BBC)

 科学者らの説明では、がんは10万ピースからなるジグソー・パズルのようなものだが、これまではその99%が見つかっていなかったという。

 

 今回行われた「全ゲノムがん種横断的解析プロジェクト(PCAWGC)」では、がんの2658症例の全ゲノム塩基配列を分析。これにより、患者ごとのがんに特化した治療薬や、がんの早期発見方法の開発などができる可能性があるという。

 

がんでも「障害年金」を申請できる! 知っておきたい受け取れるお金(2020/02/06 AERA)

 関直行さん(42)妻は専業主婦で、10歳と2歳の娘もいる。7年前、進行した「ステージ4a」のすい臓がんだと診断された。

 

 発症当時は、ビル管理会社の管理職。手術を受け、40日弱で職場に復帰した。錠剤の抗がん剤を服用しながらの勤務で、体力もない。しばらくは時短勤務が認められた。だが、人手不足で徐々に仕事量が増え、残業が続くようになった。それでも時短勤務の扱いは変わらず、給料は減額されたままだった。

 

「体を酷使し、長時間勤務で、おまけに幼い娘の寝顔しか見られない生活は、長く続けられないと思いました」(関さん)

 

 3年前、第2子が生まれるのを機に思い切って退職。1カ月の転職活動で、新たな職を得た。新しい職場にはがんであることを伝えてあり、定時で帰ることも認めてもらった。

 

 ただ、転職後は給料が大幅に減った。子育ては出費もかさむ。転職3カ月後、医師から再発を告げられた。副作用の強い抗がん剤治療に切り替わった。

 

再生医療装置を開発 澁谷工業、東京医科大と共同研究(2020/02/06 北国新聞)

 澁谷工業(金沢市)は5日、再生医療に関する装置を開発するため、東京医科大と共同研究契約を締結したと発表した。体内で細胞間のタンパク質輸送などを担う情報伝達物質「エクソソーム」を大量生産するシステムの開発を目指す。さまざまな病気の治療や診断、美容、機能性食品分野の用途が期待されるという。

 

 研究を担当する同大の落谷孝広教授によると、あらゆる細胞から分泌されるエクソソームには、他の細胞に情報を伝えたり、影響を及ぼしたりする役割があるとされ、病気の治療や診断の一助になるとして世界的に応用研究や実用化が進んでいる。ただ、既存システムでは精製量が少なく、費用もかかるため、大量の培養液から安価で高濃縮の物質を精製するシステムが求められていた。

 

 澁谷工業と東京医科大が取り組んだ実験用のシステムでは、処理量や濃度を高められる結果が出ているという。今後、研究開発を進め、夏ごろの完成を予定している。販売はオーダーメード方式で、数千万円規模になる見通しだ。

 

笠井信輔アナ、3回目の抗がん剤治療へ 「結婚記念日になんとしても退院していたい」と妻への思いも(2020/02/03 ITメディア)

 悪性リンパ腫で闘病しているフリーアナウンサーの笠井信輔さんが2月3日、3回目の抗がん剤治療が始まることをブログで報告。併せて、妻でテレビ東京社員の茅原ますみさんとの“夫婦の絆”を感じるエピソードも披露しています。

 

 2019年12月19日に入院して以来、抗がん剤を5日間24時間連続投与する治療を2回行っている笠井さん。3回目の治療が始まる前に主治医から経過良好だと報告を受けたそうで、「いろいろな映像を見せてくださって『治療は順調に進んでいます』。妻は目に涙を浮かべて『よかったね』と何度も言ってました」と同席した妻の茅原さんが涙ながらに喜んでいたことを明かしています。

 

視界不良のiPS治療 支援体制の見直し不可欠(2020/02/03 日経)

 iPS細胞を使った再生医療の行く手が、視界不良になっている。京都大学の山中伸弥教授が世界で初めてiPS細胞を作って10年あまり。いよいよ治療応用が本格化しようというこの時期に、中核プロジェクトをめぐり政府とのあつれきが表面化し、研究者の間に不安が広がった。再生医療で世界をリードするには政府の支援体制の再構築、研究と実用化を橋渡しする戦略の練り直しが必要だ。

 

 

 

 2020年度の文部科学省予算で「再生医療実現拠点ネットワークプログラム」に約90億円が投じられ、このうち27億円が京大iPS細胞研究所に配分されることが決まった。約10億円は、再生医療に使う細胞の備蓄計画に回る予定だ。例年通りの数字だが、ここに至るまでに不可解な出来事があった。

 

iPS免疫細胞でがん治療 理研などが治験計画を千葉大に申請(2020/1/30 SankeiBiz)

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作製した免疫細胞をがん患者に移植し、がん細胞を攻撃させて治療する再生医療を目指す理化学研究所と千葉大の研究チームが、治験計画の審査を千葉大の委員会に申請したことが30日、分かった。最初の移植手術は夏ごろの実施を目標にしている。

 

 申請は29日に行った。治験の対象は、舌やのどなどにがんができる「頭頸部(けいぶ)がん」の患者で、症状が重い9~18人。がん細胞を攻撃し死滅させる働きを持つ「NKT細胞」と呼ばれる免疫細胞を健常者から採取し、iPS細胞を作製。再び分化させてNKT細胞を大量に作り、患部に移植する。

 

 1人当たりに移植する細胞数は、最初の3人は5000万個で、順調にいけば4人目以降は1億個に増やす。手術後、2年間にわたり治療の安全性や有効性、保健医療として適切かどうかなどを確かめる。

 

 

尿1滴でがん検診、実用化…15種のがんを1時間半で検出、費用1万円(2020/1/31 Business Journal)

 体長わずか1ミリの「線虫」が、がん患者の尿を高い精度で嗅ぎ分けるという研究が報じられたのは2015年3月。その後、九州大学でこの研究を主導した広津崇亮氏が立ち上げたHIROTSUバイオサイエンスは、精度確保の検証や検査工程の機械化・自動化を完成し、解析センターを設立するなどの課題をクリアし、1月から線虫を使ったがん検査サービス「N-NOSE」を実用化すると発表した。まずは検診センターなどに導入を図り、初年度の検査規模として25万検体を見込んでいる。

 

15種のがんの有無を1時間半で検出可能

 この検査は、線虫ががん患者の尿に集まり、健康な人の尿からは逃げる性質を利用したもので、尿1滴のみで早期がんを含む、ほぼすべてのステージのがんの有無を約1時間半で検出できる。現在のところ、“5大がん”と呼ばれる胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮がんを含む15種類のがんの検知が可能だ。実用化当初の費用は9800円程度を想定しているという。

 

「N-NOSE」では、早期とされるステージ0~1を含めすべてのステージで9割以上の患者を検出できた。統計学上の感度は95.8%、がん患者でない人を正しくがん患者でないと識別する特異度も95.0%と、高い精度を示している。

 

 しかし、15種類のがんの「どれかがある」とは判定できるが、がん種やステージまでは判定できない。もし、がんの疑いがあるとの判定が出た場合は、5大がん検診を受けるなどのステップに進むが、そこで部位やステージが確定するとは限らないのだ。

 

 

がん免疫薬の効果、投与から1カ月で判定 京大(2020/1/30 日経)

 京都大学の本庶佑特別教授と茶本健司特定准教授らは、がん免疫薬「オプジーボ」が効いているかどうかを判別できるまでの期間をこれまでのおよそ3分の1に短くする技術を開発した。

 

 

 オプジーボは幅広い種類のがんによく効くが、半数以上の患者に効果がない。早い時期に効いていないと判断できれば患者に適したほかの治療法に切り替えられるが、現状では判別に3カ月程度かかり、実際は効果がなくても無駄な投薬を続けてしまうことがある。

 

 研究チームは肺がん患者54人で、オプジーボを2週間おきに計3回投与する直前に採血した。効果があった患者は、がんを攻撃しうる免疫細胞の比率が高いなどの特徴があった。免疫細胞を詳しく解析すると、治療を始めて1カ月以内に96%の高い精度で効果があるかどうかを判定できた。

 

山形大学医学部の重粒子がん治療 来年2月めどに開始 当初計画から約1年の遅れ(2020/1/29 Yahoo)

 装置の不具合で稼働が延期されている山形大学医学部の重粒子線がん治療装置について、来年2021年2月をめどに治療を始める方向で調整していることがわかった。当初の計画から約1年遅れでスタートする。

 

山大医学部が整備を進める重粒子線がん治療装置は、速度を加えた炭素イオンをがん細胞に照射し治療する。当初の計画では今年3月の稼働予定だったが、去年3月に装置の性能試験をクリアできず、12月には装置の冷却能力が不足することがわかり、稼働が延期になっていた。

 

大阪でがん患者向けホテル2月開業 近隣病院と連携(2020/1/29 yahoo)

 不動産業の宅都ホールディングス(大阪市中央区)は29日、がん患者向けのホテル「ラクスケアホテル」(同区)を2月4日に開業するのに先立ち、報道関係者に公開した。

 

 大阪メトロ谷町線谷町四丁目駅から北へ徒歩約4分の谷町筋沿いに立地。がんの先進医療を行う近隣の大阪国際がんセンターと連携したサービスを行う。受診や入院で宿泊施設の必要な患者やその家族をターゲットにしており、訪日外国人の医療ツーリズムも取り込む狙いだ。

 

【がん電話相談から】Q:子宮頸部良性疾患、子宮全摘勧められたが(2020/1/28 産経)

 Q 40代の女性です。令和元年9月に膣(ちつ)から不正出血があり婦人科クリニックを受診したが、異常なし。10月に発熱、手足のしびれがあり、内科を受診。CT(コンピューター断層撮影)検査で「子宮に何かがある」と指摘。11月に総合病院婦人科で、造影MRI(磁気共鳴画像装置)やコルポスコピー(膣拡大鏡)検査の結果、子宮頸(けい)管の奥に腺腔(せんくう)の過剰発育を示す小嚢胞(のうほう)群を認めました。12月に診断のため子宮頸部円錐(えんすい)切除術を受けましたが、頸管奥には到達せず診断不能でした。MRI画像から、子宮頸部のLEGHと診断されました。

 

 A LEGHはまれな疾患です。正式名称は分葉状子宮頸管腺過形成です。子宮頸管の内頸部(子宮体部に近い部位)に小嚢胞が著明に集まって分葉状に見られるものです。LEGHはがんではなく、良性疾患ですが、一部のケースで小嚢胞に腺がんが認められることもあり、確定診断が難しいです。

 

※回答はがん研有明病院の瀧澤憲医師(婦人科前部長)が担当しました。専門医やカウンセラーによる「がん電話相談」(がん研究会、アフラック、産経新聞社の協力)は月~木曜日(祝日除く)午前11時~午後3時に受け付けます。

03-5531-0110、無料。個人情報を厳守します。相談内容は匿名で掲載されることがあります。

術前キイトルーダ併用でリンパ節転移のあるトリネガ乳がんpCR率が改善|サンアントニオ乳がんシンポジウム(2020/1/23)

 リンパ節転移を有するトリプルネガティブ乳がん(TNBC)患者において、抗PD-1免疫治療薬ペムブロリズマブ(販売名:キイトルーダ)を術前化学療法に追加することで病理学的完全奏効率(pCR)が上昇した。このKEYNOTE-522試験結果が、12月10~14日に開催されたサンアントニオ乳がんシンポジウム(SABCS)にて発表された。

 

「トリプルネガティブ乳がん(TNBC)は高悪性度であり、他の乳がんと比較して診断後5年以内の再発率が高い乳がんです。TNBC患者において、リンパ節転移がより高い再発リスクに関連していることは以前から知られていました」。 

と、バーツがん研究所(ロンドン)がん医学教授のPeter Schmid医学博士は述べた。

 

 早期TNBCに対する現在の標準治療は化学療法である。術前化学療法に病理学的完全奏効(pCR)を示した患者の再発率は非常に低く予後は良好であり、特にTNBCのような悪性度が高いがんにその傾向がみられたことが大規模解析で実証されているとSchmid氏は説明した。

 

「液体のり」放射線治療でも期待の星 がん細胞ほぼ消失(2020/1/23 朝日)

 がん細胞に薬剤を取り込ませておき、中性子をあててがん細胞を壊す放射線治療で、薬剤に「ポリビニルアルコールが主成分の液体のり」の主成分を混ぜると治療効果が大幅に高まることを東京工業大のチームが発見し、23日発表した。薬剤が理科の実験でつくったスライムのようになり、がん細胞にとどまりやすくなるらしい。マウスの実験では大腸がんがほぼ消失したという。

 

 この放射線治療は、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)。国内10カ所弱の施設で臨床試験が進んでいる。ホウ素化合物の薬剤を注射してがん細胞に取り込ませておき、外から中性子を照射して破壊する。正常な細胞へのダメージが少ないことから、次世代の放射線治療として期待されている。

 

ステージⅣの「肝臓がん」から生還した患者と、その主治医の全告白(2020/1/23 Yahoo)

 

ステージⅣのがん患者たちを救うサイバーナイフ手術

米国が敵の弾道ミサイルを迎撃するために開発した巡航ミサイルトマホーク。

このトマホークに搭載されている、標的自動追尾システムの技術を医療に応用した「サイバーナイフ治療」が、いま多くの難治がんの患者の命を救っているということをご存じだろうか。

 

 「病院の開設以来7年間に治療した患者さんは8000人を超えています。頭頚部がんから咽頭がん、肺がん、前立腺がん、肝がんなど体の上から下までサイバーナイフで治療していますが、ほとんどが外科で言うステージⅣの難治がんの患者さんです」

 

 こう話すのはサイバーナイフ治療の名手として、欧米でも広くその名を知られた宮崎紳一郎・放射線治療科サイバーナイフ治療部長だ。

 

 宮崎医師はサイバーナイフ手術で数多くの難治がん患者たちを救ってきた。

 

 大内利修氏(61歳)は、転移再発したステージⅣの肝臓がんから宮崎医師のサイバーナイフ治療で生還した一人だ。

 

あらゆる癌細胞を攻撃できる「万能型」免疫細胞が発見される(2020/1/23 NicoVideo)

 あらゆるがん細胞を認識できる「万能型」キラー細胞が発見された

・体外に取り出した免疫細胞を「万能型」に遺伝編集することで、あらゆるがん細胞を殺せる

・近年のがん治療は、人間に元から備わった免疫力を強化する免疫療法の比重が増しています。

 

ですが、がん細胞は発生した臓器ごとに表面構造が異なっており、従来の免疫療法では全てのがん細胞を認識することができませんでした。

しかしイギリスのカーディフ大学の研究者たちによって、新たに広範囲のがん細胞を同時に認識できる「万能型」免疫細胞が発見され、免疫治療法の革新が起きようとしています。

 

「がん細胞だけを殺す新型の免疫細胞」をCRISPR-Cas9で開発することに成功(2020/1/21 Gigazine)

CRISPR-Cas9を応用したゲノム編集技術で「がん細胞だけを識別して殺す免疫細胞」が開発されたと報告されました。

 

T細胞をつかってがんを治療する「CAR-T細胞療法」は、患者のT細胞を体外に取り出してから、がん細胞の目印を見分けるように遺伝子を改変して培養し、再び体内に戻してがん細胞をやっつけるという免疫療法です。ただし、CAR-T細胞療法は、従来の方法では限られた種類のがんだけにしか効果がないのが難点といわれています。

 

カーディフ大学の研究者は、「ほとんどの種類のがん細胞を識別可能なTCR」を備えたT細胞を、CRISPR-Cas9を応用して作り出すことに成功したと報告しました。このT細胞は、健康な細胞を無視しながら、肺・皮膚・血液・結腸・乳・骨・前立腺・卵巣・腎臓・子宮のがん細胞を殺すことができたことが実験室で示されたとのこと。また、ヒトの免疫系とヒトのがん細胞を持つマウスにこのT細胞を注入したところ、従来のCAR-T細胞療法に匹敵する効果が示されたと研究チームは報告しています。

 

認知症の数十万人「原因は処方薬」という驚愕(2020/1/22 東洋経済)

 自分の親が病院にかかった途端、別人のように変わり果てる――。

・生気がなくなり、歩くのもおぼつかなくなって、やがて寝たきりになってしまう

・落ち着きを失い、ときに激昂し暴言・暴力をふるう

・記憶力や思考力などの認知機能が低下する

 

 医師から処方される薬剤が原因で、こんな症状に陥る高齢者が数十万人に及ぶかもしれないとしたら信じられるだろうか。海外では早くから、その原因となる薬剤の危険性が指摘されながら、日本では長い間、放置されてきた。最近になって学会が注意を促し始めたが、改善される兆しはない。

 

 薬剤によってこうした症状に陥ることを「薬剤起因性老年症候群」と呼ぶが、高齢者にとって人生総決算の大切な時期に普段の自分を見失うことは、いわば尊厳を奪われるに等しい。注意を要する薬剤を適正に使っていない点では、まさに「薬害・廃人症候群」と呼ぶべきだろう。問題を掘り下げていくと、日本の高齢者医療のひずみが生んだパンドラの箱に突き当たる。計3回連載でその真実に迫る。

 

9800円で全身をがん検査、「線虫」が拓くがん早期発見の道(2020/1/19 女性自身)

 痛い、費用が高い、そもそも見つけにくい……。多くの問題を抱えていた従来のがん検査。それを次々とクリアするような技術が開発され、これからは「早期発見・早期治療」が限りなく可能な時代へ!ーー。

 

 1月6日、たった1滴の「尿」から、がんの有無を見分ける検査法がついにスタートした。その検査法とは、線虫の一種である「シー・エレガンス」という体長約1ミリメートルの生物の嗅覚を利用した「N-NOSE」だ。

 

 この線虫には、犬の約1.5倍の嗅覚がある。資料写真では、シャーレにがん患者の尿を垂らしたところ、その尿に向かって線虫が集まっていく様子がとらえられている。この線虫、健常者の尿からは逃げていくという性質を持っている。

 

「早期がんを含むがん患者と健常者の尿を採取し、計1,368名を対象にした基礎研究を行ったところ、ステージ0〜1のがん患者を85%、ステージ4で91.7%の確率で見分けるという結果を得ました」

 

 こう語るのは「N-NOSE」を運営、事業展開するHIROTSUバイオサイエンス広報担当・永溝はるかさん。現在、線虫が反応することがわかっているがんは15種類(胃、大腸、肺、乳、膵臓、肝臓、前立腺、子宮、食道、胆嚢、胆管、腎臓、ぼうこう、卵巣、口腔・咽頭)。

 

 開発したのは、同社代表の広津崇亮さん。同氏は、九州大学大学院の助教時代に、線虫ががん患者の尿の臭いをかぎ分けることを証明した生物学者。’16年に実用化に向けて独立し、同社を設立した。

 

富士通が従業員7万人に「がん教育」(2020/1/17 日経BP)

 富士通は2020年1月15日、国内の従業員7万人を対象にがんの予防や仕事と治療の両立支援などを学ぶ「がん教育」を開始した。同年3月末までの間、医師による講義とe-Learningを受け、がんの正しい知識を習得する。生活習慣の改善、検診受診率向上につながる健康意識の向上を図る。企業の従業員向けがん教育としては国内では最大規模で、海外でも例がないという。

 

 従業員向けがん教育のプログラム監修と講義は、東京大学医学部附属病院 放射線治療科 准教授の中川恵一氏が務めた。同日、250人の従業員が会場で受講し、同時に全従業員に向けオンラインで配信。講義は録画され、いつでも聴講できるようにする。

 

 e-Learningは、「がんの基礎知識」「がん予防につながる生活習慣」「早期発見・早期治療のためのがん検診の重要性」「仕事と治療の両立支援」などのプログラムで構成。同社のe-Learningシステムを用いて、3カ月間で全従業員が受講するよう勧奨していく。

 

 同社では、従業員のがんによる死亡者数は、直近5年間の男性は年平均で8.8人、女性は同1.2人。新規発生は男性が同37.4人、女性が11.2人だという。

 

現職医師も驚く 異色の医療ドラマ「アライブ」が描くがん診療のリアル(2020/1/15 Yahoo)

1月9日から放送が始まった「アライブ」(フジテレビ)は、主人公が腫瘍内科医という異色のドラマ。

多くの腫瘍内科医が監修に加わり、がん診療の現場がリアルに描かれます。

 

ーそもそも、腫瘍内科とはどういう科なのでしょうか?

 

多くの病院では従来から、がんの種類ごとに別々の診療科が治療を担当する、というのが一般的です。

例えば、大腸がんなら消化器科、肺がんなら呼吸器科、といった具合ですね。

 

ーしかし、近年がん治療は多様化、複雑化しています。

 

抗がん剤の種類は膨大に増えている上に、手術や放射線治療など様々な手段を組み合わせてがん治療を行う必要があります。

また、抗がん剤の副作用のマネジメントに関しても、多彩な知識が必要です。

こうした中で腫瘍内科医は、がん種を問わず、がんを包括的に診る専門家として、各診療科と連携しているのです。

 

 

抗がん剤の副作用を予防・軽減、「支持療法」を究める医師の思い(2020/1/16 ダイヤモンド)

 

 支持療法とは、「がんそのものに伴う症状や治療による副作用に対しての予防策、症状を軽減させるための治療」(国立がん研究センター がん情報サービス)だ。静岡がんセンターは2002年の開院当初より、「支持療法」「抗がん治療」「緩和ケア」を3大治療方針として掲げ、実践してきた。

 

 2016年に、支持療法をより適切に提供する目的で日本初の「支持療法センター」を開設した際、担当に任命されたのが、消化器内科部長として長年にわたり化学療法に取り組んできた安井先生である。

 

 

   患者の状態や背景がさまざまで「この治療法を」という“正解”がない腫瘍化学療法について、静岡がんセンターの経験則から治療選択の注意点や有害事象対策のポイントをまとめた『静がんメソッド』の「消化器癌・頭頚部癌編」「乳癌編」「肺癌編」等々の著・監修・編集を手掛けてきた化学療法のプロフェッショナルだ。

 

 “療法”とは名ばかりで、治すことができない化学療法。それ以外の治療手段を持たないことに悔しさや虚しさを感じた安井先生は、最先端の考え方と治療法を学ぶために、静岡がんセンターを選んだ。

 

「患者さんを少しでも治せる方法があるんだったら、僕が知らないからやらなかったというのは、あってはならない。患者さんにも申し訳ない。『やれることがあります』と選択肢を提示して、『あなたにとってはこっちがいいです』というようなやりとりができるようになりたかったんです。がん医療を専門にしたかったのではなく、考え方やどういう治療法があるのかを学ぶために、ここに来ました。

 

虫下し(駆虫薬)のフェンベンダゾールは本当にがんに効くのか? がん治療医の解説(2020/1/15 Yahoo)

 

少し前、患者さんからこのような質問を受けました。

 

「先生、虫下しってがんに効くのでしょうか?」

 

初耳だったのですが、気になることは早めに調べることが大切。

 

どうやら元ネタと思われる、フェンベンダゾールという虫下し薬を飲んで、小細胞肺がんが完治したとする米国のサイトはすぐに見つけることができました。

 

ただざっと調べると、その時点ではそれほど裏付けが有力なものではなく、様子見が妥当と思われました。

 

そこで私の頭の中でフェンベンダゾールという名前は時とともに薄れていったのですが、その間に大変なことになっていたのです。

 

YouTubeやメディアで拡散

2018年6月の日付で投稿されているジョーティッペンスの体験談。

 

そこには、小細胞肺がんを患ったジョーティッペンスが、抗がん剤治療と放射線治療を受け、それにプラスして(医師に内緒で)フェンベンダゾールといくつかの薬剤を飲み、劇的ながんの消滅を得た逸話が書かれています。

 

彼によると、40人程度が彼の方法で改善しているということです。

 

2019年になると、彼の話は口コミになり、テレビ局も取り上げました。

 

大きな影響を受けたのは、韓国でした。同国ではYouTubeが拡散に大きな役割を果たしました。

 

米国で働く韓国人医師が、動画上でがん患者に駆虫薬をがん治療薬として研究するように政府に働きかけることを呼びかけ、それを見た視聴者が実際に政府への請願書を集めました。

 

さらには、数人のがん患者が駆虫薬を服用した後の副作用で病院に入院し、死亡者を1人出す結果になったにもかかわらず、別の韓国で働く医師がYouTube上で安全と主張するなど混乱が起こりました。

 

フェンベンダゾールには抗がん効果はあるようですが、元々ヒトに対して使われておらず、動物では骨髄抑制(骨髄の働きが抑制されて造血機能が障害され、白血球・赤血球・血小板が減少し、感染症や貧血、出血などの症状が現れること)や腸壊死などの副作用があります。

 

ネットで申し込み、唾液送って「がんリスク」検査 千葉大発ベンチャーが新事業(2020/1/12 毎日)

 健康な人を対象に遺伝性の乳がん・卵巣がんの発症リスクを確かめる遺伝子検査で、インターネットで依頼でき、結果の連絡やカウンセリングも医師や専門家と対面しない有料サービスを千葉市の企業が計画し、近く第三者の倫理審査委員会に諮る。了承され次第、年内にもサービスの提供を始めたい考えだ。

 

 この検査で陽性なら、発症確率は最大7割程度とされる。生物が持つ全ての遺伝情報を指すゲノム。解析技術が進み消費者向け遺伝子検査が広がるが、これほど重大な結果を医療機関を介さず、一度も会わずに伝えるサービスは異例だ。

 

 千葉大発のベンチャー「ゲノムクリニック」は、2019年4月から「対面式」で同様の検査を提供し、代表取締役の曽根原弘樹医師(36)によると、これまで約50人が利用している。陽性の判定例はまだない。

 

 新事業では、ネットで受け付けた後に電話などで検査の意味を説明し、検体の唾液を郵送してもらう。遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)の原因となる遺伝子変異を調べ、結果を郵送かメールで通知する。利用者の1%程度と想定する陽性なら「病原性あり」と提示。電話などで臨床遺伝専門医らのカウンセリングを受けてもらい、提携医療機関か遺伝診療部のある病院を紹介する。

 

日本初。がん経験者専用の保険。がんになっても入れるほけん「がん治療中」申し込み受付中(2020/1/14 PR TIMES)

 

 

「がん治療中だから保険に入れないと思っていませんか?」過去にがんと診断されたことがあっても諦めないでください。がん治療中でも申し込みできる保険がスタートしました。

最近、「がん保険」という言葉をよく耳にしますが、これは将来のがんに備えるものであり、今、がん治療中の方は申し込みできませんでした。

 

「がん治療中の人は、保険を必要としていないのでしょうか?」

 

そんなことはありません。がん治療中の方の多くが、保険を必要としています。がんは、転移や再発のリスクが高い病気です。がんと診断されると生活は大きく変化します。仕事の事、子供の事、がん治療の事など様々な問題に直面します。もしものときに、当面の家族の生活費を準備しておきたい。葬儀費用の準備をしておきたい。そのような多くのお声から、がん罹患者専用の死亡保険「がんになっても入れるほけん がん治療中」が発売されました。(富士少額短期保険株式会社)

https://www.fujishotan.co.jp/gan/

 

がん保険給付金、契約者で「割り勘」 国内初「P2P」(2020/1/11 日経)

 保険スタートアップのジャストインケース(東京・千代田)は、個人の契約者同士でリスクをシェアする国内初の「ピア・ツー・ピア(P2P)保険」の販売を月内に始める。契約者はがんと診断されたら給付金をもらえる。給付金の元手となる保険料はすべての契約者が月ごとに後払いする。商品として定着するには、契約者数の拡大が課題となる。

 

 がんの診断給付金は1人あたり80万円の予定だ。契約者が1万人で、がんと診断されたのが1人の月の場合、同社が受け取る30%の手数料を加えた104万円を1万人で割り勘し、1人あたり104円を後払いする。手数料は契約者数の規模によって変動する。

 

保険料は一般の保険のようにあらかじめ払うのではなく、給付が発生したら後払いする形だ。契約者が増え、がんと診断される人が少ないほど保険料は安くなる。

 

保険料には年齢に応じて上限を設ける。39歳までは約500円、40歳から54歳までは約1000円になる。保険料が給付額に満たない場合は、同社が負担する。契約者が少ないと保険料が高くなりやすいため、サービスを軌道に乗せるには早期に契約者を増やす必要がある。

 

注目ドラマ紹介:「アライブ がん専門医のカルテ」放送開始(2020/1/9 Myナビ)

 

女優の松下奈緒さん主演の連続ドラマ「アライブ がん専門医のカルテ」(フジテレビ系、木曜午後10時)が1月9日スタートする。腫瘍内科が舞台で、松下さん扮(ふん)する“がん治療のスペシャリスト”の腫瘍内科医・恩田心(おんだ・こころ)と、木村佳乃さん演じる“がんと闘う女医”で有能な消化器外科医・梶山薫(かじやま・かおる)という2人の女医のタッグを中心に、がん治療の最前線で戦う医師と患者の姿を描く完全オリジナルの医療ドラマだ。

 

#1「原発部位が不明のがん」(Tver)→ https://tver.jp/corner/f0044764

 

米国のがん死亡率、過去最大の下げ幅(2020/1/9 Wall Street Journal)

 米国がん協会(ACS)が発表した最新の報告書によると、米国では2016~17年にがん死亡率が2.2ポイント低下し、年間で過去最大の下げ幅を記録した。がん死亡率の低下傾向は25年前から続いている。

 

 ACSが発行する医学誌「CA」に8日掲載された同報告書によると、最も急速に低下したのは悪性黒色腫(メラノーマ)の死亡率だが、全体としては肺がん治療の進歩が大きく寄与した。

 肺がん専門医によると、肺がんの死亡者数減少の大きな要因となったのは喫煙率低下で、がんの早期発見や治療方法の進歩も貢献した。悪性黒色腫では、スイスの製薬大手ロシュ・ホールディングの「ゼルボラフ」や米製薬大手ブリストル・マイヤーズ・スクイブの「ヤーボイ」などの治療薬の登場が死亡率低下につながったと報告書は指摘する。

 

うつ、肥満、免疫異常やガンのリスクも……健康のカギを握る「睡眠」の謎(2020/1/9 business insider)

 筑波大学・国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)機構長の柳沢正史教授が、睡眠と覚醒の切り替えを制御する脳内神経伝達物質「オレキシン」を世界で初めて発見し、一躍世界の注目を集めたのは1998〜1999年のこと。

 その後、米国の製薬企業のメルクが、オレキシンによる覚醒作用を抑えることで睡眠を促すタイプの新規の睡眠薬を発売。一方で、柳沢教授は覚醒作用を活かす創薬に挑戦している。これが開発されれば、うつ病やアルツハイマー病などから生じる日中の眠気を抑えるだけでなく、現代人を悩ませる、メタボリック症候群をはじめとした多くの生活習慣病を改善するなど、大きな効果が期待されている。

 

iPS細胞の一部に異常発生 京大から研究機関に出荷後(2020/1/8 朝日)

 体の様々な組織になれるiPS細胞を備蓄し、再生医療用に提供する京都大iPS細胞研究所のストック事業について、一部のiPS細胞の出荷後、がんに関連する遺伝子などに異常が起きていたことがわかった。

 

 

 iPS研によると、提供したiPS細胞の一部で、がんに関連する遺伝子などの異常が見つかった。提供時点で異常がないことを確認しており、提供後の培養や、組織に変化させた後で異常が起きたとみられる。関係者によれば、がんを抑制する働きなどを持つ遺伝子「ARID1A」に異常があった。

 

 これまで患者に移植した組織は、直前に遺伝子をすべて解析して異常がないものを選んで使っているため、安全性は確保できている。iPS研の担当者は「どんな細胞でも増殖すれば異常が起きる可能性があり、研究途上にある」と話している。

 

そもそも免疫は高めた方がいいの? 免疫の噂のウソ・ホントをチェック(2020/1/8 Tarzan)

 

A. 下げない努力は必要だが、高めすぎるのはNG。自己免疫反応のリスク大。

 

筋力や持久力のように免疫も後天的に高められるのか?

 

「免疫は安定していることが重要。血圧や心拍数のように多少の波はあっても、極端に上がったり、下がったりしないのが理想です」

 

ストレスに長期間晒されると免疫はダウンするが、ストレス解消に励んでも免疫が上がるわけではない。万一免疫が上がりすぎたら逆にマイナス。自らの細胞に反応しない自己寛容との微妙なバランスが崩れるからだ。例を挙げよう。

 

がん細胞は、免疫の働きすぎを抑えるT細胞上のPD-1という場所に結びついて、免疫細胞から逃れる。2018年のノーベル医学・生理学賞を受賞した本庶佑さんが開発したがん免疫治療は、PD-1を阻害する抗体を投与する方法だ。

 

「するとがんへの攻撃力も高まりますが、免疫が働きすぎて末梢での自己寛容が弱まり、健康な細胞を攻撃し始める。治療を受けた患者の約7割で自己免疫反応が表れるという報告もあります」

 

“小児がんの薬開発”を考える 東京でシンポジウム(2020/1/8 NHK)

 小児がんは年間2000人以上が発症し、子どもが亡くなる病気で最も多くなっていますが、100を超える種類があり、それぞれの患者数が少ないことなどから薬の開発が進みにくいのが課題になっています。

 

 東京 中央区の国立がん研究センターでは、小児がんの薬の開発を考えるシンポジウムが開かれ、医師や製薬企業の関係者、それに患者の家族などおよそ100人が参加しました。

 この中で、神経のがん「神経芽腫」の患者会代表、浦尻みゆきさんは、薬が使えずに亡くなった子どもや、未承認の薬を個人輸入して使っている子どもがいると紹介し「1日でも早く状況を改善してほしい」と訴えました。

 また、国立がん研究センター中央病院の小川千登世医師は、小児がんの場合、遺伝子を調べて最適な治療薬を選ぶ「がんゲノム医療」で結果が分かっても、使える薬は僅かだとして、新薬の開発は大人と子ども、同時に進めるべきだと述べました。

 

免疫細胞活性化、鍵は「繊維」 仕組み一端解明、がん治療活用つながる可能性(2020/1/7 京都新聞)

 

 免疫細胞のリンパ球が活性化する仕組みの一端を解明したと、京都大のグループが発表した。がんや自己免疫疾患の治療法開発につながる可能性がある。

 

 リンパ球の一種「T細胞」は、細胞膜にある受容体と呼ばれるタンパク質でウイルスなど異物を認識し、ほかのT細胞を増殖させて免疫機構を活性化させる物質を産生する。受容体を介した情報伝達にはタンパク質「Zap70」と「LAT」が重要な役割を果たしているが、詳しいメカニズムは分かっていなかった。

 

 医学研究科のタムケオ・ディーン准教授や大学院生の桂義親さんらは、細胞の中にある繊維「アクチン」に着目。アクチンがZap70を細胞膜の近くに囲い込んでいることを観測した。さらにアクチンを長く伸ばす物質がないとZap70とLATがうまく反応せず、T細胞の増殖や活性物質の産生が抑えられることが分かった。

 

 桂さんは「T細胞を活性化させたり抑制したりすることで、がんや自己免疫疾患の治療に応用できるかもしれない」と話す。

 

肝細胞がんの免疫細胞療法 信大が国際共同研究 シンガポールに技術提供(2020/1/8 信州毎日)

 がんの新たな免疫細胞療法「CAR(カー)―T細胞療法」開発に力を入れる信州大医学部(松本市)と、シンガポール国立がんセンターが今月、東南アジアで患者の多い肝細胞がんの治療法開発に向けた国際共同研究を始めた。信大側がCAR―T細胞の作成技術などを提供。3年後をめどに同国で臨床試験に入りたいとしている。

 

 CAR―T細胞療法は、がん患者の体内から免疫細胞の一種「T細胞」を取り出し、がん細胞だけを攻撃するよう遺伝子を改変して体内に戻し、治療する。遺伝子改変はウイルスを使う手法が主流だが、シンガポールでは安全性などから制限があるという。

 

 一方、信大医学部の中沢洋三教授(49)らはウイルスでなく、酵素の力や電気刺激で遺伝子を改変する手法を確立。現在、急性骨髄性白血病への効果が認められるCAR―T細胞を作り、2020年度に開始予定の治験に注力しようとしている。

 

 

 斎藤講師によると、東南アジアで肝細胞がん患者が多いのは、原因となる肝炎ウイルスの感染対策が先進国ほど充実していないことなどが背景。肝細胞がんはシンガポールではがん死因の2位、日本でも5位で、進行期の5年生存率は10%という。

 

製薬のメルク下落 がん治療の試験結果に失望(2020/1/7 日経)

 6日夕の米株式市場の時間外取引で製薬大手メルクが下げている。通常取引を前週末比0.4%高の91.64ドルで終えた後、90ドル台後半に下げる場面があった。主力のがん免疫治療薬「キートルーダ」と化学療法を併用する肺がん治療の第3相臨床試験で、主要評価項目である全生存期間を統計的に有意に延長できなかったと発表。主力薬の新療法による収益期待が剥落した。

 

 キートルーダと化学療法の併用療法では、化学療法のみの治療に比べ、進展型小細胞肺がん患者の一次治療で無増悪生存期間の延長では有意な結果が得られたという。全生存期間の延長では一部の患者に効果があったが、統計的に有意な結果は得られなかったという。

 


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