【がんの大学】がん光免疫療法とは?楽天が医薬品として世界初承認!


【動画】新型コロナに効く?レムデシビル、アビガン、大麻CBD(2020/05/22)


【がんの大学】白川太郎(医師、医学博士):本庶佑が認めた医師発見 がん細胞は3種類あった!(2019/6/23)


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【News】がん関連 最新ニュース

サンドウィッチマン伊達 がん早期発覚で違和感→即受診の重要性(2021/04/07 FRIDAY)

お笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきおが、3月25日に膀胱がんのステージ1であることを発表した。

 

痛みのない血尿に違和感を覚え、病院で検査の結果、膀胱に2センチ大の腫瘍が見つかり日を改めて入院。翌日に内視鏡手術を行い一週間程度で退院した。今後は3ヶ月に1度の膀胱検査で経過を見ていくという。伊達は、

 

「痛みのない血尿は身体からの大きなサインです。トイレに行く度、毎回血尿が出る症状でもないので、痛くもないし病院にも行かないひとが多いと聞きました。

 

でも、放置しておくと手遅れになり大変な手術をしなければいけない状況になってしまいます。何事も、早めの処置が大事なんですね。身をもって知りました」

 

と、がん早期発見のための検査がいかに大事かを訴えることも忘れなかった。

 

【暗黒大陸を照らす光 膵臓がん治療最前線】5年生存率いまだ1桁…早期発見が難しい膵臓がん、遺伝子変異に基づく「ゲノム医療」に期待(2021/04/06 ZakZak)

 がん治療の進歩により、全がん平均の5年生存率は6割を超えているが、膵臓(すいぞう)がんだけは40年間、1桁台に低迷したままだ。“暗黒大陸”と言われてきたように、膵臓は胃の裏側の奥にあるため早期発見が難しく、手術が可能な状態で発見される割合は2割程度。切除不能の場合の告知は依然、「死刑宣告」に近いイメージがある。

 

「確かに5年生存率でみるとそうですが、しかし着実に膵臓がん治療は進展しています。有効な治療薬が1剤しかなかった頃は切除不能の患者で6カ月延命できればいいほうだった。ところが今はいろいろ使える薬が増えてきて、よほど見つかったときに手遅れでなければ1年半や2年生き永らえる方もめずらしくなくなってきました」

 

 こう語るのは米国有数の膵臓がん患者支援団体の日本支部、NPO法人パンキャンジャパン理事長の眞島喜幸さん。膵臓がんによる実妹の死をきっかけに同法人を立ち上げ、自身を襲った家族性膵がんを乗り越えながら、最新治療の情報収集・提供、治療薬の承認遅延の短縮・解消、研究者支援などに努めている。

 

骨のがんを放射線で攻撃(2021/3/20 福島民友新聞)

 甲状腺乳頭がんの治療の基本は手術ですが、その手術後に行う治療として、放射性ヨウ素を含んだカプセルを飲むという方法があります。取り込まれた放射性ヨウ素が、甲状腺がんに集まり、そこで放射線をがん細胞に浴びせます。

 この治療は、身体に入った放射性ヨウ素が、甲状腺がんに取り込まれて集まりやすいことを利用しています。

 

 同じような仕組みを使った治療法として、男性ホルモンを抑える治療が効きづらくなった前立腺がんが、骨に転移した際に行われる放射性ラジウム治療があります。

 このラジウム―223は骨の成分であるカルシウムと同じように、骨に集まりやすい性質を持っています。そのため、ラジウム―223が血液中に投与されると、代謝の活発になったがん細胞がいる骨に集まります。そこで放射線を浴びせてがん細胞を攻撃し、骨転移に伴う症状を抑えます。

 

 その一方、この治療はラジウムが骨に集まりやすい性質を利用しているため、前立腺自体や、リンパ節転移に治療薬が集まるわけでは無く、その部位での治療効果は望めません。

 

「私もがん」命燃やす医師 緩和ケア、患者と寄り添う(2021/3/20)

「できるだけ家族のそばにいて、自宅で最期を迎えたい」。JR三ノ宮駅(神戸市)から車で20分ほどの住宅街にある在宅療養支援診療所「関本クリニック」。院長の関本剛さん(44)は緩和ケア医として、がん患者の疑問や不安に日々、耳を傾ける。

 

2019年10月、自身もがんで余命2年の宣告を受けた。「緩和ケア医の集大成をみせる」。その思いを原動力に、治療と仕事の両立を続ける。

 

そんな充実した人生はがんで一変した。「せきが続くな」。ちょっとした違和感から受診した先で、知人の医師から告げられたのはステージ4の肺がん、そして余命2年だった。当時43歳、脳への転移も見つかり「絶望しかなかった」。

 

「2年」は生存期間の中央値だ。治療を受けながら5年生きる人もいれば、1年で亡くなる人もいる。「どうしてあなたが……」。妻は泣き崩れ、2人の子供のことを思うと関本さんも涙をこらえきれなかった。頭をよぎったのは家族の将来の生活費。「高額な治療をせずに早く死んだ方がよいのでは」。そんな考えすら浮かんだ。

 

ただ、ライフプランの専門家に相談すると、治療を受けつつ仕事を継続すれば経済的な見通しが立つ可能性が見えた。がん治療と仕事の両方に真正面から向き合おう。そう思えるようになった。

 

がん患者という立場になったからこその学びや気づきは多い。例えば抗がん剤。「昔のものに比べたらずいぶん楽ですよ」。そう患者に伝えてきたが、自身が治療を受けると想像以上の倦怠(けんたい)感に襲われた。苦痛の感じ方は個人差が大きいと肌で感じ「『苦しい』という患者の声により耳を傾けられるようになった」。相手の気持ちに寄り添う大切さを痛感した。

 

患者との距離が縮まった実感もある。診察で「私もがんなんです」と打ち明けると、「『どうせ自分のことなんて分かってくれない』と思っていた患者さんが、私の言葉をより真剣に聞いてくれるようになった。言葉に魂がこもったんだと思う」

 

「胃薬を飲んでがん」ステージ4の患者が決意の実名告白~沢井製薬『ラニチジン』4年半服用で「食道がん」発症?(2021/3/18 FRDAY)

’20年6月、沢井製薬の株主総会で一人の男性が、議長を務めていた同社の澤井光郎社長(当時)にこう問いかけた。

 

「ジェネリック医薬品のリーディングカンパニーとして貴社は『なによりも患者さんのために』という理念を掲げているが、私は貴社の胃薬『ラニチジン』(現在は販売中止)を服用した後、がんを発症しました。社長として、どうお考えですか」

 

会場は水を打ったようになり、壇上に注目が集まった。だが――澤井社長は質問者を一顧だにせず、議事を進行した。

 

「その半年後の12月の臨時株主総会でも同じ質問をしました。社長は澤井健造氏に代わっていましたが、やはり無視されました。『ラニチジン』使用前後の胃カメラの写真などの資料、質問項目を事前に送付してあるのにもかかわらず、です」

 

そう憤るのは質問者の男性、神戸市在住の大草仁(おおくさめぐむ)氏(77)である。

 

大草氏が『ラニチジン』を飲み始めたのは’11年のこと。「胸やけ」がして、神戸市内の病院で人間ドックを受診。「逆流性食道炎」と診断されたのがキッカケだった。

 

同年12月、最寄りのクリニックで沢井製薬の『ラニチジン』を処方された。『ラニチジン』は30年以上も前から処方されている胃薬『ザンタック』の後発薬(ジェネリック薬)であり、国内では10社が製造していたのでとくに何の疑問も抱かずに毎日、飲み続けた。

 

ところが、なかなか「逆流性食道炎」は改善せず、飲み始めて4年半が経過した’16年5月、真っ黒な便が出た。下された診断は「食道がん」だった。

 

血液1滴で13種類のがん診断 東芝が実証試験(2021/3/19 テレ朝)

1滴の血液で13種類のがんが診断できるということです。

 

東芝は東京都内のクリニックと共同で血液1滴でがんを診断する実証試験を行います。体内にがん細胞がある時に分泌量が変化する「マイクロRNA」を検出する技術が使われます。

 

膵臓(すいぞう)がんなど13種類のがんの診断ができます。

約2時間で「ステージ0」の超早期のがんも見つけられるということです。

 

まずは1000件の実証試験を行い、結果を踏まえて、将来的には検査料1件あたり2万円程度で事業化を目指しています。

 

線虫使ったがん検査、仙台で始まる(2021/3/19 河北新報)

 線虫の嗅覚を利用してがんの早期発見につなげる検査の受け付けが、仙台市で始まった。

 がん患者の尿には近づき、健常者の尿からは離れるという線虫の特性を利用し、ヒロツバイオサイエンス(東京)が検査技法「N-NOSE(エヌノーズ)」を開発。昨年から首都圏などで検査が始まり、東北では今回が初めてとなる。

 希望者に、同社が尿検査キットを郵送。採取した尿を最寄りの受付場所に持ち寄る。結果は6週間以内に判明する。

 青葉区花京院のソララプラザ6階に受付場所が設けられ、初日は数人が検体を持って訪れた。7月まで毎週土曜に受け付ける。

 同社によると、がんの種類は特定できないが、リスクの有無が86・3%の精度で分かる。担当者は「1次スクリーニング検査として有効だ。日本でまだまだ低いがん検診受診率の向上につなげたい」と話した。

 検査料は送料を含め、1回1万1550円。

 

【あきらめない肝臓がん】「まさにパラダイムチェンジ起きた」 免疫「テセントリク」と分子標的薬「アバスチン」の併用療法で難治性の低分化型がん大幅縮小(2021/3/12 ZAKZAK)

 「まさかの再発?」。植野さんは血の気の引く思いに駆られた。実は十数年前に肝臓がんを患ったことがあるからだ。そのときはラジオ波焼灼療法(RFA)で治療し、完治したと思っていたのだが…。

 

 地元の病院では「難治性の肝臓がんです。うちでは治療できません」。それでも望みを捨てず、近畿大学病院(大阪府大阪狭山市)の工藤正俊主任教授(消化器内科学)を受診した。

 

 診断結果は、5センチ大の低分化型肝細胞がん。「低」といえば、悪性度が一番低そうなイメージもあるが、実際はその逆。工藤教授は解説する。

 

 「分化度とは、がんの“顔つき”のことで、高、中、低に分類されるなかで低分化は最も悪性度が高いものです。高分化は正常な肝細胞に近く悪性度が低いのに対し、低分化の肝細胞は悪性度が高く、どんな治療にも反応しません」

 

 さらに植野さんのがんは肝門部という大きな血管と血管の間にできていた上、がんの形も「多結節癒合型」と呼ばれる悪性度の高いがんで、「手術もTACE(動脈化学塞栓療法)も不可能で、従来なら手の打ちようがありませんでした」

 

 工藤教授は奥の手とばかり、昨年秋に承認されたばかりの、免疫チェックポイント阻害剤「テセントリク」と分子標的薬「アバスチン」の併用療法を提示した。

 

 植野さんもそれを望み、昨年末から今年1月にかけて2度投与、治療開始後6週間で腫瘍が60%以上も縮小したことが確認された。「このペースで腫瘍が縮小すれば、完治に近づくことも不可能ではないでしょう」(工藤教授)。

 

 薬剤の開発を手がけた中外製薬によると、国際共同治験には切除不能で全身薬物療法を受けていない肝細胞がんの患者501人がエントリー。免疫併用療法の群と別の薬剤単剤の群に分けたところ、免疫併用療法の群が死亡リスクや病勢進行リスクをそれぞれ約40%減少させた。工藤教授もこの治験の研究を主導した1人で、米科学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に掲載された論文に共著でかかわった。

 

 この併用療法は、切除不能と診断された肝細胞がん(国内では肝がんの91%を占める)に対する初めてのがん免疫療法として国内の承認を取得した。

 

かつては摘出も…がんになりにくい「脾臓」は残した方がいい(2021/3/10 日刊ゲンダイ)

 ある患者さんが亡くなり、夜中に解剖が始まりました。その日の解剖当番のM先生は、日本の病理学の権威でした。M先生が述べる言葉を私は記録していきます。

 

「肝臓、重さ1200グラム。表面凹凸なくスムース、肝内胆管拡張なし……」

 

 その最中にこう話しかけられました。

 

「佐々木君、この患者のがんは大変激しいがんだね。どんなに激しく転移していても、普通は脾臓にはなかなか転移はしないものだよ。この方は脾臓にもたくさん転移がある」

 

 M先生が話されたような状態は医学の教科書にも載っていません。あとで調べてみると、剖検で脾臓に転移があったことだけでも論文発表がありました。それくらいまれなことなのです。

 

 どうしてがんは脾臓に転移しにくいのか? 今もよく分かっていません。また転移しにくいだけではなく、脾臓は心臓と同様にがんの発生が少ない臓器です。脾臓も心臓も血流が多く、体の中では他の臓器よりも高温になっていて、がんは熱に弱いことが関係しているのではないかという説がありますが、これもよく分かっていないのです。

 

末期がん患者の“駆け込み寺”で症状が改善するのはなぜか(2021/2/26 日刊ゲンダイ)

かつては「死ぬ病気」だったがんだが、いまや「治る病気」「死なない病気」になりつつある。年齢別の死亡率で見ると、50代以下はこの20年間で半分以下に、60代以上でも大幅に下がっている。それは決定的な治療法が生まれたからではない。

がんの標準治療(手術、抗がん剤、放射線、免疫療法)の成績を高めるために、あらゆる医療技術を総動員して少しずつがんを追い詰めてきた結果だ。その意味で、全国のがん治療専門医の注目を集めているのが福岡県の戸畑共立病院だ。同院副院長でがん治療センター長の今田肇医師に聞いた。

 

 ◇  ◇  ◇

 

 戸畑共立病院は厚労省が全国325カ所で指定する「地域がん診療連携拠点病院」のひとつ。最新鋭の医療機器を揃え、がん治療にたけた医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士、放射線技師などによるチーム医療を行っているが、他ではあまり見られない特長がある。がん患者の多くが、「ハイパーサーミア(温熱)療法」を希望し、受けることだ。

 

「当院のがん患者さんは、治癒の難しい手術不能・再発・転移がんの方が多く、他院からの紹介が少なくありません。そのため、治療は手術よりも放射線や抗がん剤、免疫チェックポイント阻害剤が中心です。その効果を上げるために適応のないがん患者さんを除いて年間2000以上の治療を行っています。1年の間には、魔法がかかったように劇的に症状が改善する患者さんが数人おられますが、それはハイパーサーミアを併用した集学的治療のおかげかな、と思っています」

 

 肺と肝臓に転移が見られる70代の乳がんの患者は、本来3週間続けて投与する抗がん剤が副作用のため3週間に1度、量も半分しか投与できなくなった。しかし、ハイパーサーミアを併用して抗がん剤の増感作用などを上げることで、抗がん剤治療をその効果を維持した状態で数年間続けている。両頚部に巨大なリンパ節転移があり、水分摂取も不可能な下咽頭がんの患者は、放射線、抗がん剤、ハイパーサーミア、高気圧酸素治療などを行い、誤嚥性肺炎の治療を挟みながら、オプジーボを使ったところ腫瘍が消失したという。

 

戸畑共立病院副院長、がん治療センター長の今田肇医師(C)日刊ゲンダイ

ハイパーサーミア併用のメリット

 ハイパーサーミア療法とは、がんの塊が42・5度以上の熱に弱いという性質を利用してがんを治療する方法のこと。体外から、がん細胞が潜む部位にラジオで使われる周波数帯の電波を流してがんの塊を加温し、死滅させる。1990年には放射線と併用することを条件に「サーモトロン―RF8」を用いたハイパーサーミアが保険適用になった。現在は抗がん剤との併用及び温熱単独治療でも保険適用となっている。最新の「サーモトロン―RF8 GR Edition」はコンピューターによる自動制御などで、胃や肺、肝臓など体の奥にあるがんへも安定的に加温でき、効果も向上しているという。

 

「ハイパーサーミアの利点は、がん細胞だけを選択的に攻撃することです。正常な細胞は加温すると周囲の血管が拡張して血流を増し、熱を外に逃がす仕組みになっています。一方、がんの周りにある血管は、急ごしらえのもろい新生血管であるため、血管が拡張せずに熱がこもってしまう。結果、がん細胞は正常細胞よりも早く熱の影響を受けて壊れてしまうのです」

 

 ただし、ハイパーサーミア療法は脂肪組織が過度に加温されることで皮下脂肪に硬結が生じ、痛みが出ることがある。その場合でも多くは1~2週間で消え、後遺症も残らない。

 

 ならば、この治療法単独でもよさそうだが、日本では手術や抗がん剤、放射線治療などに代わるメインのがん標準治療法にはなっていない。単独で好成績を上げた症例も多数報告されているが、倫理上、大規模な比較試験を行ってエビデンスを得るのが難しいからだ。

 

飲酒量多い女性、乳がん高リスク 愛知県がんセンター(2021/2/22 日経)

愛知県がんセンターなどは22日までに、飲酒量が多いと閉経前の女性が乳がんにかかるリスクが1.74倍になるとの研究結果を発表した。センターの松尾恵太郎がん予防研究分野長は「お酒と乳がんの関連はあまり意識しないかもしれないが、リスクを念頭に、量や頻度を調節してほしい」と話している。

 

研究では、全国の30~60代の健康な女性約16万人を、平均14年間追跡。約2200人が乳がんを発症した。

 

1日の飲酒量を、酒に含まれるエタノールで換算して「0グラム」「0~11.5グラム」「11.5~23グラム」「23グラム以上」の4つのグループに分けて比較したところ、閉経前の女性では、23グラム以上のグループは、0グラムと比べて乳がんになるリスクが1.74倍になった。23グラムは日本酒で約1合、ビール約500ミリリットル。

 

これとは別に、飲酒の頻度で4グループに分けた場合も、週5日以上飲む人は、飲酒習慣のない人より1.37倍リスクが高かった。

 

無料検診で大腸がん34人発見 未受診者の発見率3倍に(2021/2/22 朝日)

 50代の男女約5万人を対象に青森県が実施した検診モデル事業で、3年間で計34人から大腸がんが見つかった。過去5年間に大腸がん検診を受けていた人に対し、受けていなかった人の発見率が約3倍に上ったという。青森県民の大腸がん死亡率は14年連続で全国ワースト1位。県はがん検診の受診がリスク軽減につながるとして、毎年の受診を呼びかけている。

 

 国立がん研究センターがん情報サービスの統計によると、大腸がんによる2019年の10万人あたりの75歳未満年齢調整死亡率は、全国の9・8人に対し青森県は12・9人で、14年連続ワースト1位。大腸がんは早期に発見すれば100%近くが生存できる一方、県内では生活習慣の影響が出始める40代以上の働き盛り世代で、がん死亡率が全国と開き始める特徴がある。

 

 そこで県は、50代を対象に受診率の向上を図り、死亡率の減少につなげようと、無料で大腸がん検診を受診できる検診モデル事業に乗り出した。青森市と弘前市の50代の男女約5万1500人を対象に、便に血液が混ざっていないかを調べる便潜血検査キットを送り、自宅で採取した検体を郵送のほか、自宅近くの薬局でも受け付けて手軽に受診できるようにした。希望者は内視鏡検査による検診も受けられるようにした。事業費は3年間で約1億8700万円。

 

【福岡】がん治療中の小川県知事が辞意固める 22日に辞職願提出へ(2021/2/22 Yahoo)

肺腺がんで入院中の福岡県の小川洋知事が辞職の意向を固め、22日開会する議会で表明することがわかりました。

福岡県の小川知事は「原発性肺腺がん」と診断され、1月から九州大学病院に入院しています。

 

後援会の幹部らによりますと、21日、小川知事から、治療が長期化するため辞意を固めたと連絡があった、ということです。

22日に開会する県議会で、辞職願を提出する見通しです。

 

小川知事は2011年、「県民幸福度日本一」を掲げ初当選、現在3期目です。

2017年には肝細胞がんの摘出手術を受けていて、今回が2度目のがん公表でした。

小川知事は2023年4月まで任期を残していて、辞職すれば50日以内に知事選が行われることになります。

 

高須院長、がん再発が判明 「手術でいったん消滅したはず」も検査で明らかに(2021/2/19 Yahoo)

 全身がんと格闘中の高須クリニックの高須克弥院長が19日、自身のツイッターを更新。がん再発を明かした。

 この日の午前、「癌の状態検査なう」と検査中であることを画像とともにツイートしていた高須院長。

 その後、「癌手術の経過を検査中のかっちゃんへ郷ひろみくんから電話『院長、コロナのワクチンの順番を譲ったと聞きました。感激しました。尊敬してます』」と明かしたうえで、「手術でいったん消滅したはずの癌の再発発見。まあいいか。癌はすぐに死なないからね」と、つづった。

 

進行した大腸がん 条件により手術せず抗がん剤治療が標準に(2021/2/15 NHK)

進行した大腸がんで、ほかの臓器に転移したがんを手術で取り除けないときには、多くの場合、大腸にある元のがんを取り除く手術が行われてきました。国立がん研究センターなどの臨床試験の結果、この手術を行っても行わなくても生存期間が変わらなかったことが分かり、今後は手術せずに抗がん剤のみを使う治療が標準になるとしています。

 

国立がん研究センター中央病院の金光幸秀科長らのグループは、大腸がんが進行し、ほかの臓器に転移した「ステージ4」の患者を対象に臨床試験を行い、結果を発表しました。

 

大腸がんは、国内ではがんの中で最も多い年間15万人以上が診断され、このうちの2割近くを占めるステージ4の患者の治療は、転移したがんを手術で取り除くことができないときには多くの場合、元の大腸がんを取り除く手術をしたあとで抗がん剤の治療が行われています。

 

グループでおととしまでの7年間に治療を受けたステージ4の大腸がんの患者160人について、大腸にあるがんを切除した人と切除しなかった人で半数が生存していた期間を比べたところ、どちらも2年2か月ほどで差がなかったほか、切除した人の方が抗がん剤を受けたときに重い副作用が出る頻度が高かったことが分かりました。

 

グループは今後、腸からの出血などがない場合には手術せずに抗がん剤のみを使う治療が標準になるとしています。

 

薬不要で「がん細胞を兵糧攻め」 東工大発ベンチャーが新治療法確立へ(2021/02/10 産経ビズ)

 東京工業大発バイオベンチャー、メディギア・インターナショナル(横浜市緑区)は2021年、薬を使わず「がん細胞を兵糧攻めにする」という新たながん治療法の確立に向け、臨床試験(治験)の前段階(非臨床試験)に移行する。社内ラボでの実験で安全性や有効性などを確認、第三者による外部委託試験に乗り出す。そのために必要な資金の一部を株式投資型クラウドファンディング(CF)で調達。医療機器として早期承認を目指し、26年にもがん患者への提供を始める予定。

 

 紙おむつなどで使われる高吸水性樹脂「SAP」を独自技術でナノ(10億分の1)サイズに極小化した腫瘍封止剤「nanoSAPP(ナノサップ)」を、カテーテルを使ってがん細胞にピンポイント投与。がん細胞を包み込むことで、酸素と栄養の供給を遮断し死滅させる。まさに兵糧攻めだ。しかも正常細胞を傷つけることなく、がん細胞だけを無力化する。

 

 手術や放射線治療、抗がん剤治療に比べ、患者へのダメージが少なく、医師の技量に左右されることもない。副作用や薬剤耐性(薬が効きにくくなる)も少ない。実証済みの理論と技術、材料を組み合わせており、開発費や原材料費を抑え低価格で提供できる。このため身体的・精神的・経済的負担から治療を諦める患者を救えるという。

 

 20年末までに社内でのマウス実験で安全性、抗腫瘍効果、酸素遮断効果を確認。21年は治験に進むために必要な第三者による安全性と性能などについてデータ収集に入る。CRO(開発業務受託機関)と呼ばれる専門機関と交渉中で、近く決定する見込みだ。

 

 まずは国の医薬品審査を担う厚生労働省の認定機関、医薬品医療機器総合機構(PMDA)から要求されている大型動物(ラット・ブタ)での薬物動態試験を開始。投与したナノサップが体内のどこに集積し、どのくらいの時間で排泄(はいせつ)されるかを調べる。

 

 CROへの委託費と研究開発費などを賄うため、日本クラウドキャピタル(東京都品川区)が運営する株投型CFサービス「ファンディーノ」で6日から募集したところ、初日で上限額6993万円を達成した。不足分の約2億5000万円は今夏にも第三者割当増資により調達する考え。

 

がん患者440人に調査!肺がん患者約半数は通院回数の減少に加え、病状悪化と回答「コロナ禍でのがん患者通院・病状に関する実態調査」発表(2021/01/20 FNN)

 ネット型セカンドオピニオンサービス「Findme(ファインドミー)」を運営するリーズンホワイ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:塩飽哲生、以下「リーズンホワイ」)は、コロナ禍におけるがん患者の通院状況や病状に関する調査を全国のがん患者440人に実施し、その結果内容を「コロナ禍でのがん患者通院・病状に関する実態調査」(以下、本調査)として発表。

 

調査概要

・調査手法:web調査

・調査対象:がん経験者440人

(1)対象者の罹患しているがん種(複数回答)

肺がん12.2% 胃がん12.8% 大腸がん22.9% 前立腺がん12.2% 乳がん14.8% 子宮頸がん10.9% 子宮がん4.7% 卵巣がん3.9% 膵臓がん2.6% 肝臓がん3%

(2)年齢分布:10代0.7%/20代12.5%/30代17%/40代15.9%/50代15.9%/60代18.2%/70代18.2%/80代/1.6%

・実施期間:2020年12月17日より1週間

・対象地域:全国

 

■感染不安から通院回数が減少、治療がストップしているがん患者は約4割

本調査は全国のがん患者440人に対して、コロナ禍における通院状況、病状についてアンケート調査結果です。まず「コロナ禍で、通院回数が減少した」との質問では約4割が「減少した」と回答しました。男女別に見ると、男性31.5%、女性39.9%と女性が上回っています。次に「治療が止まっている、または止まっていたことがあった」の問いに対しても約4割が「治療が止まっている」と回答しております。さらに「コロナ渦で、他の病気を併発、もしくは現在の病気が悪化した」の問いに対し約3割が「当てはまる」と回答しています。

 

■肺がん患者の約半数は通院回数の減少に加え、病状悪化と回答

疾患部位別に見てみると、肺がん患者は、通院回数の減少、治療の停止に加え、他の病気を併発、もしくは現在の病気が悪化したとの回答において、他の疾患部位に比べ上位を占めており、コロナ感染拡大の影響を大きく受けていることが分かりました。背景として新型コロナウィルスによる肺炎患者の増加により、特に呼吸器系の医療機関が逼迫していることや、がん患者自身が通院に抵抗感があるなど、複数の要因が推測されます。

また、「コロナ禍に、病気への不安やストレスを抱えている」の問いに対して、上位を占める疾患部位は卵巣がん、子宮がん、乳がんなど女性特有のがん患者が多く、女性が特に影響を受けていることが示唆される結果となっています。

 

デルタフライが大幅反発、「DFP-17729」で膵臓がん治療薬ティーエスワンの治療効果が高まることを確認(2021/01/08 みん株)

 Delta-Fly Pharma<4598>が大幅反発している。7日の取引終了後、同社のがん微小環境改善剤「DFP-17729」により、膵臓がん治療薬ティーエスワンの治療効果が高まることを確認したと発表しており、これが好感されている。なお、同件による21年3月期業績への影響は現時点ではないとしている。

 

「がん医療守るため」専門病院がコロナ患者受け入れ(2021/01/07 TV朝日)

 日本でトップクラスのがん専門病院「がん研有明病院」のコロナ病棟。

 がん研有明病院では約2週間前の先月24日から、1病棟40人のがん患者を他の病棟に移して新型コロナ患者の受け入れを始めました。

 しかし、がん医療を守るためには専門病院といえども、コロナ患者を受け入れねばならない状況にあると話します。

 

 また、独自の取り組みで負担を減らす試みも行われています。

 去年11月から、東京・墨田区では新型コロナウイルスの感染が疑われる患者を診る医療機関名を順次、公表しています。

 こうした医療機関は都内に約3000カ所ありますが、風評被害につながる可能性もあるためか、東京都はその医療機関名を公表していません。そのため、電話を受ける発熱相談センターなどの負担が増大。

 

 一方、医療機関名を公表した墨田区では区民にとってはスムーズに病院で受診ができ、年末年始の保健所の負担も軽減、懸念された風評被害などもなかったといいます。

 

がんセンター隣にホテル 22年夏開業、患者ら受け入れ 柏(2021/01/06 千葉日報)

三井不動産と国立がん研究センターは、同センター東病院(柏市柏の葉6)で(仮称)柏の葉ホテル(146室予定)の建設に着手した。隣接する同病院と連携し、国内外のがん患者や付き添いの家族、研究者を受け入れる。開業は2022年夏の予定。

 

 ホテルは地上7階建て、延べ床面積約8300平方メートル。着工は昨年12月16日。同社が病院敷地の一部を賃借して建築。完成後は同社が全額出資する三井不動産ホテルマネジメントが運営する。

 

 同病院は国内有数のがん専門病院。国内外から毎年30万人弱の患者が来院するほか、医療従事者や研究者も訪れている。放射線治療や薬物療法など一定期間の通院治療が必要な場合もあり、近場で宿泊や滞在ができる施設が求められていたという。

 

 患者が付き添いの家族と一緒に過ごせる広めの客室や中長期滞在のためのキッチンを備えた客室を整備予定。同病院と連携し、緊急時の対応や治療と仕事の両立を支援する体制を計画している。

 

出産時に羊水中のがん細胞を吸い込み…子宮頸がんの母親から生まれた子が肺がんを発症(2021/01/07 東京新聞)

 子宮頸けいがんにかかった母親が出産した際に、子どもが羊水に混じったがん細胞を吸い込み肺がんを発症した例を発見したと、国立がん研究センターなどのチームが7日、米医学誌に発表した。母親のがん細胞が羊水を介して子どもへ移行するケースが報告されるのは世界で初めて。チームは「生まれてくる子のためにも母親の子宮頸がん予防は重要だ」としている。

 チームは、1~6歳のときに肺がんと診断された男児2人と、それぞれの母親の遺伝子解析を実施。子どもの肺がん細胞は、いずれも母親由来の遺伝情報を持っていることが分かった。

 2人の母親は出産時や出産後に子宮頸がんの発症が確認された。生まれたばかりの子どもは泣くことで呼吸を始めるが、その際に母親のがん細胞が混じった羊水を吸い込み、がん細胞が肺に移行したとみられる。

 肺がんを発症する小児がん患者は、人口100万人中1人未満。チームは「帝王切開であれば今回のようなことは起きないと考えている」としている。

 

全身がん公表の高須院長 「トリアージ癌手術」から「生還なう。」(2021/01/07 デイリー)

 全身がんであることを公表している高須クリニックの高須克弥院長(75)が7日、自身のツイッターを更新。癌の手術を受けたことを報告した。

 

 この日朝、「滅菌したスマホを握りしめてトリアージ癌手術待機中なう。」と投稿しており、その後、「手術直前のかっちゃん。代理投稿なう。」などと、手術室のベッドと思われる場所でスマホをいじる高須氏を撮影した写真が投稿されていた。

 

 その約3時間後の午後7時ごろ、「ただいま」「生還なう。」とベッドの上で両手でサムアップポーズをしている高須氏の写真が投稿され、手術が終わったことを報告していた。

 

進行前立腺がん治療、有効物質を特定 金大グループ(2021/01/05 北國新聞)

金大がん進展制御研究所の河野晋特任助教らの研究グループは、進行した前立腺がんの新しい治療薬となる化合物を特定した。スパイスとして使われるブラッククミンの種に含まれる「チモキノン」という成分で、がんの成長を助ける遺伝子異常の弱点を突いて細胞死させる薬として期待される。他のさまざまながんの治療にもつながる。

 進行前立腺がんは男性ホルモンを抑える薬で治療する場合が多い。ただ、続けていると効果が薄れるケースがあり、新しい治療法の開発が課題となっている。

 

 前立腺がんは進行して他の臓器に転移する段階になると、3割程度の割合で「RB1」という遺伝子が消えてしまう。この遺伝子はがんを抑制する働きを持ち、一般的に欠失するとがん細胞の増殖を助けることになる。

 一方で、RB1がなくなると「SUCLA2」という別の遺伝子もなくなることが分かった。グループは、この「SUCLA2」の欠失に着目し、これを標的とする化合物を探った。約2千種類を調べた結果、チモキノンに効果があり、がん細胞を攻撃して細胞死させることを突き止めた。

 がんの成長を助けるはずのRB1欠失は、同時にSUCLA2欠失を引き起こすため、かえってがんの弱点となることが明らかとなった。

 

  グループによると、遺伝子の欠失を標的としたがん治療薬の実用例は少なく、河野特任助教は研究の成果について「効き目のある化合物を特定できたことを含めて意義は大きい」と強調する。

 

 チモキノンはキンポウゲ科の植物ブラッククミンの種に含まれる。種はスパイスになるほか、種から抽出されるオイルも食用に使われている。マウスを使った実験では、チモキノンを注射するとがんが大きくならないことを確認しており、グループは現在、治療薬の開発へ研究を進めている。

 

 指導役を務める髙橋智聡(ちあき)教授は「SUCLA2遺伝子の欠失が現れる肝細胞がんなどの治療にも効果が期待できる」と話した。

 

新たなアプローチで"血液のがん"骨髄増殖性腫瘍の新規治療薬を実用化へ!(2021/01/05 順天堂大学)

 「血液のがん」といえば白血病というイメージが一般的です。しかし、「血液のがん」にはさまざまな種類があり、幅広い研究が行われています。そのひとつが「骨髄増殖性腫瘍」。これは、血液をつくる血液幹細胞レベルの遺伝子異常によって、血液中の赤血球や白血球、血小板が異常に増えてしまう疾患です。順天堂大学大学院医学研究科血液内科学の小松則夫教授は、完治が難しいとされる骨髄増殖性腫瘍の新たな治療薬の実用化を目指して研究に取り組んでいます。

 

 JAK2以外にも分子シャペロン(他のタンパク質分子が正しい折りたたみをして機能を獲得するのを助けるタンパク質の総称)の機能をするカルレティクリン(CALR)の遺伝子異常によって、サイトカイン受容体の一つであるトロンボポエチン受容体(MPL)が活性化することも研究でわかっています。本態性血小板血症や原発性骨髄線維症の2~3割の患者さんにCALR遺伝子変異を認めますが、私たちの研究グループは、変異したCALR遺伝子から産生される変異型CALRタンパク質がホモ多量体を形成し、あたかも血小板産生を促進するサイトカインであるトロンボポエチンのようにMPLと強く結合し、MPLを恒常的に活性化させていることを突きとめました。

 

プレスリリース「骨髄増殖性腫瘍の発症メカニズムを解明 ~分子標的治療薬の開発への足がかりに~(2016.1.29)」

 

そこで、変異型CALRタンパク質同士の結合を阻害すると「がん化」に必要なMPLの活性化が弱くなることが確認できました。これによりCALR遺伝子異常に起因する骨髄増殖性腫瘍の新たな治療薬開発の道筋が一つ見えてきました。

 

新がん治療薬 デンカ、五泉で生産へ~第一三共が申請 正常な細胞は侵さず(2021/01/06 新潟日報)

 製薬大手の第一三共(東京)は5日、がん治療用ウイルス製剤「G47Δ(デルタ)」の国内製造販売承認を国に申請したと発表した。G47Δはデンカ(東京都)が五泉事業所(新潟県五泉市)で生産する。がん細胞だけを破壊できる利点があり、ウイルスを使った全く新しい治療薬として期待される。

 

 現在主に使われている抗がん剤は、正常な細胞にも作用するため副作用が起きる。G47Δは、正常な細胞は侵さず、がん細胞を死滅させるように遺伝子を組み替えたウイルスを用いた治療薬。東京大医科学研究所の藤堂具紀教授が開発した。

 

 デンカは、藤堂教授から委託を受け、2015年から大量生産法の研究に着手。17年には五泉事業所内に専用の生産設備を建設し、生産開始に向けて態勢を整えている。

 藤堂教授は15年から悪性脳腫瘍の一種である「膠芽(こうが)腫」を対象に治験を実施してきた。19年までに有効性を確認できる結果を得ており、申請に至った。

 

 今回は悪性脳腫瘍を対象とし、承認されれば販売は第一三共、製造はデンカが担うことになる。第一三共は「新たな治療の選択肢を提供することで患者に貢献できる」とし、デンカは「検査試薬やワクチンで担ったノウハウを生かし、生産に備えたい」としている。

 

GoToトラベル利用者に発症2倍 東大チーム初調査 味覚異常などコロナ疑い(2020/12/08 東京新聞)

 政府の観光支援事業「Go To トラベル」の利用者の方が、利用しなかった人よりも多く新型コロナウイルス感染を疑わせる症状を経験したとの調査結果を東大などの研究チームが7日、公表した。PCR検査による確定診断とは異なるが、嗅覚・味覚の異常などを訴えた人の割合は統計学上、2倍もの差があり、利用者ほど感染リスクが高いと結論付けた。

 

 菅義偉首相は感染拡大を受けた事業の抜本的な見直しに否定的な立場で、感染拡大の主要因とする「証拠はない」との専門家見解を繰り返している。

 調査は15~79歳の男女約2万8千人を対象に8月末から9月末にインターネット上で実施した。過去1カ月以内に嗅覚・味覚の異常を訴えた人の割合は利用者で2・6%なのに対し、利用しなかった人は1・7%だった。年齢や健康状態の影響を取り除く統計処理を施すと、有症率の差は約2倍に上った。発熱やせき、頭痛を含めた計5項目全てで利用者の方が有症率が高かった。

 

出典論文(査読前)

https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.12.03.20243352v2

 

イギリス政府 ファイザー開発の新型コロナワクチン承認と発表、日本への供給は来年上半期(2020/12/02 NHK)

イギリス政府はアメリカの製薬大手ファイザーが開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、安全性や有効性が確認できたとして承認されたと発表しました。

 

日本が供給を受ける予定のワクチンが承認されたのは初めてです。

 

イギリス政府はアメリカの製薬大手ファイザーがドイツの企業ビオンテックとともに開発した新型コロナウイルスのワクチンについて2日、安全性や有効性が確認できたとして承認されたと発表しました。

 

ファイザーは、世界各国で行っている臨床試験の最終的な効果の分析でこのワクチンに95%の有効性がみられたほか、安全性に関する重大な懸念は報告されていないと発表しています。

 

イギリスの規制当局は、公衆衛生の面から緊急性があると判断された場合に臨床試験のデータがすべてそろっていなくても審査を逐次行い、承認するかどうかの評価を迅速に進める「ローリング・レビュー」と呼ばれる手続きを進めていました。

 

イギリス政府は、来週からイギリス国内でワクチンが使えるようになるとしています。

 

またワクチン接種の優先順位については、今後、発表するとしています。

 

その上でジョンソン首相は、ワクチンは来週からイギリス国内で使えるようになり始めるとし、ワクチンによって生活を取り戻し経済を再び動かせるようになると期待感を示しました。

 

英保健相「来週には80万回分供給見通し」

ハンコック保健相は、公共放送BBCの番組で、ファイザーからのワクチンの供給は来週から始まり、来週には、80万回分が供給される見通しだと明らかにしました。

 

ワクチンは、ファイザーのベルギーにある製造拠点から供給されるということです。

 

イギリスは、ファイザーのワクチンについて4000万回分の供給を受けることで合意しています。

 

加藤官房長官「メーカー側と意思疎通図っていきたい」

加藤官房長官は、午後の記者会見で、「日本で承認申請はなされていないが、申請があった場合には、有効性や安全性をしっかり確認の上、承認していくことになる。有効性や安全性にかかるデータや、最新の科学的知見に基づく承認申請がなされるよう、メーカー側と意思疎通を図っていきたい」と述べました。

 

ファイザー日本法人「日本への供給は来年上半期」

ファイザーの日本法人は、NHKの取材に対し、「日本への供給はこれまでの発表通り、2021年の上半期を予定している」と話しています。

 

また、ファイザーや、ファイザーとともにワクチンを開発したドイツの企業ビオンテックはアメリカやドイツなどでワクチンの製造を行っているとしていますが、どの製造施設から日本に供給されるかや、国内での輸送の詳細については、公表していないとした上で「日本の関係当局と緊密に連携していきたい」と話しています。

専門家「異例のスピード承認 リスクより危機対応優先の判断か」

 

イギリス政府がアメリカの製薬大手ファイザーが開発した新型コロナウイルスのワクチンが承認されたと発表したことについて、ワクチン開発に詳しい北里大学の中山哲夫特任教授は「開発にかかった期間、申請から承認されるまでの期間ともに、これまでにない異例のスピードになっている。イギリスを含むヨーロッパでの極めて深刻な感染状況を反映しているもので、長期的な副反応のリスクよりも差し迫っている危機に対応することを優先した判断だと考えられる」と述べました。

 

その上で「イギリスで承認されたから、日本でもそのまま承認するということにはならないと思う。有効性に関してどのような根拠をもとに判断しているのか、情報がさらに必要だし、投与から時間がたったあとの有効性や安全性についても検証する必要がある。日本国内でも行われる臨床試験の結果や、先行して広く投与が行われるとみられるイギリスの状況も参考にしながら慎重に判断を行うべきだ」と指摘しています。

 

再感染防ぐ抗体98% 新型コロナ、免疫が半年持続―横浜市大が376人調査(2020/12/02 時事)

 横浜市立大の山中竹春教授らの研究チームは2日、新型コロナウイルスに感染し回復した376人について、感染から半年後に採血し、再度の感染を阻止する「中和抗体」があるか調べたところ、98%が保有していたと発表した。感染から1年後の時点でも中和抗体があるか、引き続き調べる。

ワクチン接種を無料化 改正予防接種法が成立―新型コロナ

 

 コロナウイルスの仲間は種によって免疫の持続期間が長短あり、新型の場合は不明。国内最大規模の調査により、少なくとも半年続くとみられることが分かった。

 山中教授は記者会見で「一般に中和抗体を保有する人が再感染するリスクは低いと考えられている」と説明。国内外で開発中のワクチンの感染予防効果がどれぐらい続くかについては、「自然感染による免疫とワクチンによる免疫は必ずしも同一ではないが、ワクチンに一定の期待を持たせる」と話した。

 

お茶で新型コロナ無害化 1分で最大99% 奈良県立医大(2020/11/27 産経)

 奈良県立医科大学(同県橿原市)は27日、新型コロナウイルスが市販のお茶によって無害化する効果を確認したと発表した。基礎研究段階で人での効果は未確認だが、試験管内でウイルスが1分間お茶に触れることで最大99%が感染力を失っており、感染対策の一つとして期待。商品により効果に差があり、メーカーの許可を得て商品名の公表を検討するとしている。

 

 実験は同大の矢野寿一教授(微生物感染症学)の研究チームが実施した。実験ではペットボトル入りの緑茶や紅茶など約10商品を使用。試験管内でウイルスとお茶を混ぜ、経過時間ごとの感染力を持ったウイルスの量を検査した。

 

 最も効果が高かったのは茶葉から淹(い)れた紅茶で、感染力のあるウイルスは1分間で100分の1、10分間で千分の1以下にまで減少した。矢野教授は、人への効果について「可能性の段階」とした上で、「インフルエンザでカテキンの効果は確認されており、お茶を飲むことで同じような効果が期待される」と話した。

 

 矢野教授によると、カテキンはインフルエンザウイルスなどの表面にある突起状のタンパク質に付着し、感染力をなくすことが確認されており、新型コロナでも同様の効果が推測されるという。

 

コロナにわざと感染 英国のワクチン治験、4万人が希望(2020/11/27 朝日)

 新型コロナウイルスのワクチン開発を加速させるため、健康な若者を意図的にウイルスにさらしてワクチンの効果を調べる特殊な治験が、英国で年明けにも始まる。コロナ禍では初で、後発組のワクチン候補から有望なものを絞り込むのに役立つと期待される。ワクチンが早く行き渡れば救える命も増えるため、英国内の受け止めはおおむね好意的だが、参加者が重症化するリスクもはらむ。(ロンドン=下司佳代子)

 

その名も「ヒトチャレンジ」

 治験は「ヒトチャレンジ」と呼ばれる。英国政府の発表によると、国民保健サービス(NHS)やインペリアル・カレッジ・ロンドン、治験専門企業などが連携して実施する。

 

 まず、ロンドンのNHSの病院で、18~30歳の健康な若者をウイルスにさらし、感染に必要なウイルスの最低量を調べる。その後、別のグループの若者に初期段階で安全性が確認されているワクチン候補を投与し、ウイルスにさらしたうえで、感染を防げるか、どのような副作用があるかなどを調べる。

 

 参加者は高度に隔離された施設内で過ごし、医師や科学者らが24時間態勢で観察する。実際に治験を始めるには別途、倫理面や安全面について当局の審査を通る必要があり、どのワクチンが試験の対象になるかもまだ明らかではない。

 

老化した細胞を若返らせる技術 韓国の研究グループが開発(2020/11/27 KBS)

老化した人間の細胞を若返らせる技術の開発に成功したと、韓国の研究グループが発表しました。

韓国科学技術院(KAIST)は26日、老化した皮膚細胞を若い細胞に戻す技術の開発に成功したと発表しました。

人間の皮膚が老化する最大の原因は、細胞の分裂能力が衰え、再生速度が落ちるためとされています。

KAISTの研究グループは、3つの層からなる人間の皮膚の中で最も厚い「真皮」の上部に存在する「繊維芽細胞」の中のタンパク質に注目、「PDK1」というタンパク質が皮膚細胞の老化に重要な役割を果たしていることを確認し、その発現を抑制した結果、老化した皮膚組織で減少していたコラーゲンの合成が増えて再生能力が回復することを確認しました。

これまでも、皮膚細胞のように特定の組織に育った細胞に「山中(やまなか)転写因子」と呼ばれるタンパク質4種を追加して、特定細胞に分化する前の若い状態に戻す技術はありましたが、がんを誘発するという副作用がありました。

今回開発された技術は、がんの誘発といった副作用を抑えながら、老化現象や老人性疾患を防ぐ手がかりを見つけることができるものとして期待されています。

研究成果は、23日付の米国科学アカデミー紀要のオンライン版に掲載されました。

 

犬のがん治療薬、山口大が開発 皮膚がんメラノーマに威力、腫瘍完全消失も(2020/11/26 中國新聞)

 山口大共同獣医学部の研究グループが、犬の悪性黒色腫(メラノーマ)の抗体医薬を開発した。ヒトのがん治療薬「オプジーボ」と同じ働きがあり、同大動物医療センターの臨床試験では、既存の治療法では手の施しようがなくなった犬の腫瘍が完全に消失するケースも確認できた。症例を重ね、国の許可が必要な治験、そして市販へとステップアップを目指す。

 

 メラノーマは皮膚がんの一種。犬が発症しやすいがんで、口の中にできた場合は悪性度が非常に高い。肺に転移した「ステージ4」に進んだ場合、生存期間は3カ月以下とされる。

 

 研究グループを率いる水野拓也教授(獣医内科学)によると、がんを患う犬の体内では腫瘍細胞を攻撃するリンパ球が活発化するが、腫瘍細胞にはリンパ球が持つ分子と結合して攻撃にブレーキをかけてしまう機能がある。新薬はノーベル医学生理学賞を受けた京都大の本庶佑特別教授が開発に関わったオプジーボと同様、この結合をブロック。リンパ球は通常通り腫瘍細胞を撃退するという。

 

 新薬はマウスで作った抗体を遺伝子操作した。同センターで2017年からステージ4の犬15匹に飼い主の協力を得て投与したところ、4匹の腫瘍が30%以上縮小。うち1匹は完全に消失した。腫瘍に対し目立った効果が表れなかったケースでも余命が平均166日と大幅に延びた。このほか、他のがんを含む15症例では、皮脂腺がんと乳腺がんを併発した犬の腫瘍が一時的に縮小したという。

 

全身がん寝たきり高須院長「日本変わる」VTR出演(2020/11/25 日刊スポーツ)

公表している全身がんについて、ツイッターで「寝たきり」と体調悪化を報告していた高須クリニックの高須克弥院長が25日、都内で行われた総務省プロジェクト「OPEN異能vation2020」授賞式にVTR出演し、「イエス、高須クリニック」と笑顔をみせた。

 

IT分野で破壊的価値を想像する“変な人”を支援するプロジェクトで、高須氏はスーパーバイザーを務めている。

 

VTRで登場した高須氏は、本棚の前でスピーチ。小さめな声ながらも「きょうは会場に行けず残念ですが、素晴らしい異能の方たちが選ばれています。これから日本を引っ張っていくのは、ほかとはちょっと違った変わった人たち、異能人です。きょうは異能人が集まってカオス状態と思いますが、期待してください。これから日本は変わりますよ」と笑顔。最後は「高須克弥でした。イエス、高須クリニック」と結んだ。

 

高須氏は今月、ツイッターやテレビ番組の電話取材などで体調不良を明かしている。19日にはツイッターで「動くのがつらくて寝たきり」と報告。その後も、社会貢献などへの思いを積極的にツイートしている。

 

武田薬品 1日1回経口投与 卵巣がん治療薬ゼジューラカプセルを発売(2020/11/24 ミクスOnline)

武田薬品は11月20日、卵巣がんに用いる経口PARP阻害薬・ゼジューラカプセル100mg(一般名:ニラパリブトシル酸塩水和物)を発売した。「患者さんの緊急の要望に応える」(同社)ために9月25日の承認取得後から実施していた倫理的無償供給プログラムは、予定通り、11月17日の同剤の薬価収載をもって終了した。

 

同剤の効能・効果は、▽卵巣がんにおける初回化学療法後の維持療法▽白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣がんにおける維持療法▽白金系抗悪性腫瘍剤感受性の相同組換え修復欠損を有する再発卵巣がん――となる。薬価は100mg1カプセル 1万370.20円(1日薬価:2万740.40円)。

 

 

武田は同剤をグラクソ・スミスクラインから導入して開発した。PARP(ポリアデノシン5’二リン酸リボースポリメラーゼ)阻害薬は、DNAの相同組換え修復機構が機能していないがん細胞に対し、特異的に細胞死を誘導する新規機序の薬剤。PARP阻害薬にはアストラゼネカのリムパーザ(オラパリブ)があり、ゼジューラは2番手となる。

 

ただ、ゼジューラの方が適応は広い。「卵巣がんにおける初回化学療法後の維持療法」の適応では、リムパーザはBRCA遺伝子変異陽性患者を対象とするが、ゼジューラは同遺伝子変異の発現有無にかかわらず使用できる。また、ゼジューラに持つ「白金系抗悪性腫瘍剤感受性の相同組換え修復欠損を有する再発卵巣がん」の適応はリムパーザにはない。リムパーザは1日2回経口投与で用いるが、ゼジューラは1日1回経口投与で用いる。

 

卵巣がんは女性生殖器悪性腫瘍の中で最も死亡者数が多い。卵巣は骨盤内の比較的奥深くに位置する臓器のため、初期の段階では自覚症状に乏しく、卵巣がんの進行期分布をみると半数近くが予後不良な進行期ステージ3・4期症例となっている。治療はごく初期の段階を除き、手術療法と化学療法の組み合わせが基本となる。

 

医師が解説、「がん検診」で40歳を過ぎたら受けるべき検査4種(2020/11/24 Smart FLASH)

 特定の病気を病気を見つけるための検査「検診」は、病気をピンポイントで早期発見し、早期に治療するためにおこなわれる。その代表が「がん検診」だが、種類も負担額もさまざま。そこで今回、消化器内科を専門とする医師の近藤慎太郎氏が、受けるべき4つの検診を教えてくれた。

 

(1)肺がん検診/胸部レントゲン・胸部CT検査

 男性の部位別がん死亡率で、もっとも高いのが肺がん。最新データ(2018年)によると、男性の17人に1人が肺がんで亡くなっている。

 

 肺がん検診で一般的なのが、胸部レントゲン検査だ。対策型検診で安価に、そして手軽に受けられる検査である。

 

 

(2)大腸がん検診/便潜血検査・大腸カメラ(下部消化管内視鏡)

 日本人の死亡数2位の大腸がん。女性に限れば、死亡数は1位だ(男性は3位)。

 

「『肺がんはタバコ、胃がんはピロリ菌』というような、はっきりとした原因が大腸がんにはないからか、予防や検診が重視されない傾向があります。しかし、これだけ多いがんなので、検査は必須です」

 

 

(3)胃・食道がん検診/胃カメラ(上部消化管内視鏡)

 近年、死亡率、罹患率が低下しつつある胃がんだが、いまだに、罹患数の高いがんのひとつであることに変わりはない。

 

 胃がん検診の代表的なものが、バリウムを用いたX線検査と胃カメラ(上部消化管内視鏡)検査だ。対策型検診ではバリウム検査が主流だが、胃カメラ検査を受けられる自治体もある。

 

 

(4)膵臓がんほかの検診/腹部エコー

 男性では肺、胃、大腸に次いで、4番めに死亡数が多い膵臓がん。進行が早く、「見つかった時点で手遅れ」というイメージが強いがんだ。

 

「以前に比べ、早期発見の方法や治療法が進んではいますが、やはり悪性度が高く、患者数も多い、ある意味もっとも怖いがんといえるでしょう」

 

がん光免疫療法 年内にも 顔・首周りの症例から適用(2020/11/23 日経)

「光免疫療法」と呼ぶがんの新しい治療が年内にも、世界に先駆けて日本で始まる。手術や放射線、抗がん剤では十分な効果が得られず、再発したがんなどへの効果が期待されている。顔や首の周りにできるがんから適用が始まり、その他のがんにも広がる可能性がある。ただ最終段階の臨床試験(治験)が終わっていないなど、有効性や安全性の検証にはまだ課題もある。

 

光免疫療法はがん細胞に結合する抗体医薬とレーザー光を組み合わせ、がん細胞をピンポイントで破壊する治療法だ。米国立衛生研究所(NIH)の小林久隆主任研究員らが開発し、楽天などが出資する楽天メディカル(米カリフォルニア州)が事業化を進めている。日本では、同社の申請から半年で条件付き早期承認の制度を活用した形で承認された。所定の要件を満たす医療機関で12月から公的保険で治療できる。早ければ年内にも一般の患者の治療が始まる見通しだ。

 

対象となる病気は、顔や首の周りなど頭頸(とうけい)部にできるがんのうち、局所で進行したり再発したりして手術で切除できない症例だ。日本での治験を主導する国立がん研究センター東病院の田原信頭頸部内科長は「他に手段がなかった患者がこの治療を受けて長期生存している例もある」と話す。全身に広がったがんは難しいが、局所的に増大したがんがほぼ消失するなどの効果を示すことがあるという。

 

WHO、コロナ治療薬レムデシビル「投与勧めず」(2020/11/20 日経)

【パリ=白石透冴】世界保健機関(WHO)は20日、新型コロナウイルス治療薬「レムデシビル」について、「生存率を改善する証拠は現時点では無い。症状の重さにかかわらず、患者への投与を勧めない」と結論づけた。同薬剤は日本など約50カ国でコロナ患者に使われている。

 

WHOは「人体に害を及ぼす可能性が残っていること、必要な経費が高くなりがちなことからも、これが適切な勧告だ」と表明した。ただ治療薬として「効果がゼロと証明できたわけではない」とも付け加えた。

 

世界のコロナ患者7千人以上を対象に調査した。WHOは10月、同治療薬はコロナの死亡率低下に「ほとんどあるいは全く」効果がないとの中間報告を発表していた。

 

新型コロナに感染したトランプ米大統領も投与を受けていた。米製薬大手ギリアド・サイエンシズが手掛ける抗ウイルス薬で、もともとは静脈に投与するエボラ出血熱の治療薬として開発された。細胞に入り込んだウイルスが増えるのを防げるとみられている。

 

新型コロナの症状を劇的に改善する治療薬はまだ見つかっておらず、研究が進んでいる。一方、米製薬大手ファイザーや米バイオ製薬モデルナは開発中のワクチンに高い有効性があると発表し、期待が高まっている。

 

日本発の最新がん治療が世界の主流に? 不要な抗がん剤を回避、患者ごとに合った治療が可能に(2020/11/19 デイリー新潮)

 首尾よく早期発見に成功し、手術で患部を取り除いたはずでも、生き残った極小がんによって再発したり転移したりするリスクは、常につきまとう。治療を逃れたこれらのがん細胞(術後微小残存病変)が力を強めて暴れ出せば、患者の生存率はとたんに低下してしまうのだ。

 

 こうしたリスクに立ち向かうべく、国立がん研究センターはさる6月10日、微小ながんを対象にした「個別化医療」(患者の体質や病状に合わせた治療)の実現を目指すプロジェクトを立ち上げたと発表した。この計画は「サーキュレートジャパン」と名付けられ、国内外約150の医療施設の協力を得てスタート。まずは大腸がんの患者2500人を対象に、外科治療の後、血液を用いた定期的な液体生検(リキッドバイオプシー)によって、術後の抗がん剤治療が必要かどうかを判断する臨床試験に取り掛かるという。

 

 プロジェクトを主導するのは、国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)の吉野孝之・消化管内科長。

 

がん治療、細胞間の「宅配網」に活路 薬が行き渡った(2020/11/15 日経)

人体には、飲食店から料理を取り寄せる宅配網のようなしくみがある。配達員は注文に応じて細胞から細胞へ生体物質を運ぶ。この配達員のかばんに治療薬を詰めたところ、体の奥深くのがんに効き目があった。治療が難しいがんを治せる可能性が出てきた。

 

このかばんを「エクソソーム」という。直径100ナノ(ナノは10億分の1)メートル程度の微小なカプセルで、血液1ミリリットル中に約50億~100億個ある。体の中のあらゆる細胞が放出し、料理の代わりにたんぱく質や「マイクロRNA(リボ核酸)」と呼ぶ物質を運ぶ。この方法でウイルスに感染した際に仲間の細胞に免疫反応を呼びかけるなどしている。

 

大阪大学の沢田健二郎講師と木村正教授らは、約1割の卵巣がん患者で働いている遺伝子を抑える核酸医薬をエクソソームに詰め込んだ。

 

卵巣がんを再現したマウスのおなかに入れると「30分後にはがん細胞が取り込み、正常な細胞には届かなかった」(沢田講師)。

エクソソームは血液に乗ってがん細胞に向かう。到着すると静かに薬を取り出す。薬が確実に効けば、がん細胞を内部から壊せる。

実験では、同じような方法で毎週2回のペースで3~5週間投与したところ、マウス5匹でがんが大幅に小さくなったという。

 

卵巣がんは早い段階で自覚症状が少なく、気づかないうちに症状が進む。年間約1万3千人の患者が見つかる。手術や化学療法もあるが、半数以上で再発してしまう。

がんを遺伝子を狙って治す核酸医薬は有効だが、血液中で分解しやすく、がん細胞までうまく届ける技術が必要だった。

 

これまでも薬物を効率よく送り込む研究がなかったわけではない。

脂質の膜からできた「リポソーム」というカプセルや、「ミセル」と呼ぶナノ粒子がつくられてきた。ただ、人工の粒子は毒性を持っていたり、細胞にうまく取り込まれない懸念がある。

 

生体のエクソソームを使えば、壁を乗り越える可能性がある。細胞同士が情報をやり取りするしくみに便乗しており、がん細胞に見破られにくい利点がある。

エクソソームは、免疫拒絶反応が起こりにくい。このため、ほかの種類のがんにも、薬を確実に届ける足がかりとなると期待している。

 

東京医科大学の落谷孝広教授らは牛乳が含むエクソソームを研究する。牛乳は手に入りやすく、量産もしやすい。牛乳由来のエクソソームのカプセルに抗がん作用のある核酸医薬を詰める実験にも成功した。

マウスの体に入れて、毒性やアレルギー反応などの安全性も確認した。国内の企業と連携して免疫細胞を活性化させる薬を配達するエクソソームの開発を進めている。

 

重い歯周病が腸内の前がん細胞の発達、そして大腸がんの原因に(2020/11/15 Forbes)

歯周病は、危険な前がん細胞の発達につながり、大腸がんの原因になりうることが、新たな研究により明らかになった。

 

「キャンサー・プリベンション・リサーチ(Cancer Prevention Research)」誌で発表された研究では、大腸がんの原因となる大腸内の2種類の異常細胞の発達が調査された。具体的には、鋸歯状ポリープと、一般的な腺腫だ。

 

研究の筆頭著者であるミンヤン・ソン(Mingyang Song)医学・理学博士は、「歯周病は成人に蔓延しており、米国の人口の40%以上は歯周炎を患っている」と説明している。ソンは、ハーバード大学T・H・チャン公衆衛生大学院で臨床疫学・栄養学の助教授を務めている。

 

研究チームは、4万2486人の歯周病に関するデータを検証し、大腸内に異常細胞があると診断されたことがあるか否かを研究参加者に質問したのち、医療記録を調べて、実際の診断内容の裏づけをとった。その結果、歯周病を患っている人では、鋸歯状ポリープのできるリスクが17%、一般的な腺腫のできるリスクが11%高いことがわかった。

 

4本以上の歯を失う結果につながった重度の歯周病を患う人では、鋸歯状ポリープができるリスクは20%高かった。一般的な腺腫については、歯周病を患っている人のうち、1〜3本の歯を失った人では進行性の腺腫のできる可能性が28%高かった一方で、4本以上の歯を失った人では36%高かった。

 

「歯周病と診断されたことのある人は、大腸がん前駆病変を発達させるリスクが高く、そのうちの一部は最終的に大腸がんにつながる可能性がある」とソンは述べている。「そうした層では、定期的な内視鏡検査と、生活習慣の改善がとりわけ重要になる」とソンは続けた。

 

歯周病は明白ながんの危険因子とは思えないかもしれないが、これまでにも、膵臓がんや乳がんといった複数種類のがん発症のリスク上昇と関連づけられたことがある。ただし、そうした過去の研究では、歯周病そのものがリスク上昇の原因なのか、あるいは別の要因も関係している可能性があるのかについて特定できていなかった。

 

トリプルネガティブ乳がんに効果的な化学・免疫療法混合ワクチン、ハーバード大が開発~マウスでは好結果、臨床に期待(2020/11/13 engadget)

ハーバード大学ウィス研究所の研究者が、化学療法と免疫療法を組み合わせたカクテルワクチンを使ってトリプルネガティブ乳がんを効果的に治療する方法を開発しました。

 

がん治療における化学療法は急速に分裂するがん細胞を殺すことができるものの、その他の健康な細胞にまでダメージを与え、さらに腫瘍の転移や再発には効果的ではありません。

一方、免疫療法の場合は、患者の免疫系に作用して抗がん反応を持続的に起こして腫瘍の増殖を回避します。しかし、がん細胞が持つタンパク質におけるホルモン受容体(ER、PgR)およびHER2がいずれも陰性反応を示す「トリプルネガティブ乳がん」は、腫瘍が周辺の細胞で免疫系を弱めてしまうため、いずれの治療方法も効果を発揮することができません。

 

ウィス研究所の研究者が開発したがんワクチンは、腫瘍関連抗原(TAA)と呼ばれるがん細胞に見られる分子が効果を増進するアジュバントと呼ばれる成分とともに含まれており、がんの腫瘍を異物と認識して攻撃する免疫反応を引き起こすように作られています。

 

「がんワクチン開発での重要な制約要因のひとつとしてTAAの選択があります。ワクチンの基材の中に化学療法薬を入れてバースト的にがん細胞を殺し、腫瘍から直接樹状細胞に効能を発揮するTAAを放出して免疫の効果を引き出すことで、時間とコストのかかる抗原開発プロセスを回避することができした」と研究者らは説明しています。

 

トリプルネガティブ乳がんのマウスを使った実験では、この混合ワクチンが約8%も免疫の効果を改善することを発見しました。さらに、がんに罹患したマウス、他の治療後に再発したマウスなどにこのワクチンを投与したところそのすべてが、がん治療後再発することなく生き残ったと、研究者らは主張しています。

 

英製薬大手グラクソ・スミスクライン、免疫増強剤の生産をベルギーで開始(2020/11/12 ジェトロ)

英国製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)がベルギー・ワロン地域ワーブルの同社の生産施設で、現在開発中の新型コロナウイルス用ワクチンに使用する免疫増強剤(アジュバント)の生産を11月6日に開始したと、ベルギーのフランス語公共放送RTBFなど国内主要メディアが報じた。

 

フランスのサノフィと共同開発中のワクチンなどに使用

アジュバントは、ワクチンに添加することで抗原抗体反応を活性化させるとともに、ワクチン1回当たりに使用する抗原の量を抑えることができ、GSKによると、より多くのワクチン生産が可能になるという。同社は2021年に10億回分のアジュバントを生産する予定を6月に発表しており、既にフランス製薬大手サノフィと共同開発を進めている新型コロナウイルス用ワクチンに使用されるほか、中国の三叶草生物製薬(クローバー・バイオファーマシューティカルズ)や、田辺三菱製薬の子会社であるカナダのメディカゴにも供給する予定であることを既に発表している。

 

GSKとサノフィが共同開発を進めるワクチンは、上述のアジュバント技術と、サノフィが有する遺伝子組み換え技術から得られる新型コロナウイルスのスパイク・タンパク質(注)抗原を組み合わせたもので、2021年下半期の供給開始を目指している。生産されるワクチンのうち、EU加盟国向けに3億回分、米国向けに1億回分、カナダ向けに7,200万回分をそれぞれ供給する事前購入契約を各政府と既に締結している。

 

<米国>バイオジェンが32%安、認知症治療薬の承認期待が後退(2020/11/10 日経)

9日午前の米株式市場でバイオ製薬大手バイオジェンが暴落し、一時、前週末比32.1%安の223.25ドルと過去1年(52週)の安値を付けた。エーザイ(4523)と共同開発するアルツハイマー型認知症治療薬「アデュカヌマブ」について、米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会が6日、治療の有効性に否定的な見解を示した。承認への期待が後退し、売りが殺到した。

 

4日に会議資料を公開したFDAが、臨床試験の結果について「説得力がある」との見方を示し、バイオジェン株は同日に44%上げていた。

 

6日の諮問委員会で外部の専門家の11人のうち、10人が臨床試験で同薬の有効性が示されたかについて否定的な見解を示し、1人は不確実と判断した。FDAは同委員会の評価を参考にし、2021年3月までに最終的に承認の可否を判断する。患者のニーズなどを重視して勧告に縛られずに承認を決定する場合もある。承認されればアルツハイマー病の進行を遅らせる初めての治療薬となる。

 

米国みずほ証券は「承認の可能性は5割残っている」としたものの、株価は200ドルを割り込む可能性があるとの予想を示した。目標株価は282ドルから244ドルに引き下げた。

 

【参考】

アデュカヌマブ、アルツハイマー病治療薬として米国FDAへ生物製剤ライセンス申請完了~承認されれば、アデュカヌマブはアルツハイマー病の進行に本源的な変化をもたらす可能性を持つ、初めての治療薬に(2020/07/08 エーザイプレスリリース)

https://www.eisai.co.jp/news/2020/news202040.html

 

バイオジェン時価総額、2兆円減少-認知症薬巡るFDA諮問委判断で(2020/11/09 Bloomberg)

9日の米株式市場でバイオジェンの株価が急落した。同社とエーザイが共同開発したアルツハイマー病治療薬アデュカヌマブの有効性について米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会が厳しい見方を示し、承認の見通しが不透明になったためだ。アナリストからは株価の一段安を予想する見方が出ている。

 

バイオジェンとエーザイの認知症薬、FDA諮問委の支持得られず

 バイオジェンの株価は一時32%安と、取引時間中としては2005年2月以来の大幅な下げとなった。時価総額は先週の株価急騰後の水準から約190億ドル(約2兆円)減少した。

 

バイオジェン株急落も、アルツハイマー薬巡るFDA諮問委の判断受け

 既に3人のアナリストが投資判断を引き下げた。このうちバンク・オブ・アメリカ(BofA)は4日に投資判断を上方修正したばかりで、完全な転換となった。同行のジェフ・ミーチャム氏は「FDAが明らかに否定的な諮問委会合の結果から何か肯定的なことをいかに引き出せるかは現時点で想定しにくい」と述べた。

 

小野薬品、ロシュと特許ライセンス契約 がん免疫薬関連(2020/11/09 日経)

 小野薬品工業は9日、がん免疫薬として使われる「抗PD-L1抗体」に関わる特許について、スイス製薬のロシュとライセンス契約を結んだと発表した。小野薬品などは抗PD-L1抗体関連の特許を持っており、ロシュはがん免疫薬(抗PD-L1抗体薬)「テセントリク」を手掛けている。

 

ロシュは小野薬品などに契約一時金に加え、2020年1月~26年12月31日までの間、テセントリクの全世界での売り上げに応じたロイヤルティーを支払う。

 

抗PD-L1抗体は、PD-L1というがん細胞のタンパク質と、PD-1という免疫細胞の受容体の結合を妨げる働きを持つ。

 

【京都産業大学】ミトコンドリアでのATP合成を阻害することで寿命を延ばす化合物を発見(2020/11/05 AGARA)

京都産業大学生命科学部 横山謙教授らの研究グループは、ミトコンドリアそのものを用いてATP合成活性を測定することにより、約2500種類の既存薬の中から8個のATP合成阻害剤を発見した。これらの薬剤が線虫でもATP量を減らし、線虫の寿命を延ばすことを明らかにした。

 

老化は、これまで時間の経過とともに起こる心身の機能低下であり、不可逆的な現象とされていたが、近年の研究から、単に物理的な時間経過によるものではなく、遺伝的・環境的な要因が複雑に絡み合い、老化の速度が調節されていることが明らかになりつつある。調節のメカニズムは生物種間で進化的に保存され、線虫をモデル生物とした研究により寿命研究が進展してきた。

 

今回の研究では、培養細胞中のミトコンドリアそのものを用いた簡便なアデノシン三リン酸(ATP)合成活性を測定法する「MASCアッセイ」という方法を用いて、ミトコンドリアのATP合成に対する阻害薬の探索を行い、それらが線虫の寿命に影響を与えるかどうかについて調べた。その結果、哺乳細胞において約2500種類の既存薬の中から8個のATP合成阻害剤を見つけ、これらの8個全ての薬剤が線虫でもATP量を減らすこと、そして線虫の寿命を延ばすことを明らかにした。ミトコンドリアのATP合成活性の抑制と、寿命が伸びることとの関連を明らかにできれば、老化を遅らせる方法の一つになるとともに、アルツハイマー病など高齢者がかかりやすい疾患の予防に役立つと考えられる。

 

ノバルティスファーマ CAR-T細胞療法キムリアの国内製造で一部変更承認取得 神戸のFBRIで製造(2020/11/02 ミクスOnline)

ノバルティスファーマは10月30日、CAR-T細胞療法キムリア点滴静注(一般名:チサゲンレクルユーセル)について、神戸市の神戸医療産業都市機構(以下、FRBI)でキムリアの市販製品の製造・供給を可能とする製造販売承認事項一部変更の承認を29日付で取得したと発表した。

 

FRBIの細胞療法研究開発センターは国内唯一のキムリアの製造施設となり、11月から製造を始める。なお、日本向けの市販製品の製造はFRBIに加え、引き続き、米国の施設でも製造する。

 

キムリアは患者由来の免疫細胞(T細胞)の遺伝子組み換えを行い、がん細胞を捉えて攻撃しやすくした上で患者の体内に戻す免疫細胞療法。

 

白血球アフェレーシスという特殊な血液ろ過プロセスを通して、患者1人ひとりから採取されたT細胞は、ノバルティスの製造施設で、がん細胞やその他の細胞の表面に発現するCD19抗原を特異的に認識し攻撃するよう、遺伝子導入により改変される。その後、改変されたT細胞(CAR-T 細胞)は、培養、品質検査といったステップを経て、最終製品として、患者が治療を受ける医療機関に輸送される。

 

日本では2019年3月に、「再発又は難治性のCD19陽性のB細胞性急性リンパ芽球性白血病(B-ALL)および再発又は難治性のCD19陽性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)」を効能・効果に、国内初のCAR-T細胞療法として承認された。5月の発売以来、米国の製造施設でキムリアを製造し、日本の患者に届けてきた。

 

がん患者ら亡くなる直前1カ月に体の痛みや辛さ(2020/10/31 テレビ朝日)

 がんなどで亡くなった人の遺族5万人を対象にした調査で、患者の約4割が亡くなる直前の1カ月の間に痛みやつらさを感じていたことが分かりました。

 

 国立がん研究センターは、2017年にがんや心疾患などで亡くなった患者の遺族約5万人を対象に療養生活の状況や亡くなるまでに受けた医療について調査を行いました。その結果、亡くなる直前の1カ月に体の痛みやつらさを感じた患者は全体の約4割で、がん患者の割合が最も高かったことが分かりました。理由として最も多かったのが「医師が対応してくれたが不十分だった」というもので、緩和ケアなどが十分に行われていない実態が明らかになりました。また、患者と医師の間で終末期の療養などについて話し合いがあったのは全体の約2割程度でした。国立がん研究センターは「患者の緩和ケアや家族との話し合いなどは改善していく必要がある」としています。

 

食道がんのリスクを189倍にする要因 精密医療で判明(2020/10/30 日経)

 食道がんの人と健康な人のSNPの塩基の頻度を比較して、差が大きかった上位の1万2000のSNPについて、さらに別の集団でも確かめて、結局、食道がんの発症と非常に強く関連する遺伝子領域を同定できました。ALDH2とADH1Bと呼ばれる2領域です。これらは、アルコールの分解に関わる酵素の遺伝子だとすでに分かっていました。そして、それぞれのSNPの型の間で比べると、高リスクのタイプと低リスクのタイプでは4倍くらい食道がんの頻度に差があることが分かったんです

 

環境因子との関係にも切り込む。食道がんは、喫煙やアルコールの摂取と密接に関係していることが分かっているので、こういった生活習慣とはどう関係するのだろう。食道がんの人のグループにも、その対照群となったグループにも、喫煙者や日常的に飲酒する人が混じっていたわけだが、バイオバンク・ジャパンでは、喫煙量、飲酒量についての情報も調べられている。また、健康な人の対照群でも、それはきちんと聞いている。そこで、これらを切り分けて検討すると、衝撃的な結果が導かれた。

 

「2つのハイリスクな遺伝子型に加えて、飲酒、喫煙をしている人は、まったくそれらの要素がない人よりも、189倍もリスクが高かったんです。これは驚くべき数字です。逆にこういった遺伝情報があらかじめ分かれば、禁煙、禁酒をすることで10分の1以下にリスクが減るとも言えるわけです。そして、きちんと定期検診を受けて早期発見することにも繋がります」

 

iPS細胞でがん治療、国内初 免疫細胞を注射で移植(2020/10/22 朝日)

 iPS細胞からつくったがんを攻撃する免疫細胞を、千葉大と理化学研究所のチームが、口や鼻などにがんができる「頭頸部(けいぶ)がん」の患者に注射して移植したことが22日、わかった。がんの患者にiPS細胞を使った治療がされるのは国内で初めて。

 

 移植で使われた細胞は、ヒトの体内にわずかしかない「ナチュラルキラーT(NKT)細胞」と呼ばれる免疫細胞。がんを攻撃したり、ほかの免疫細胞を活性化させたりするはたらきがある。健康な第三者の血液から採ったNKT細胞からiPS細胞をつくり、大量に増やす。それを再びNKT細胞に変化させて患者に移植する。

 

 今回の移植は千葉大病院で14日、実施された。1回約5千万個の細胞を、2週間おきに計3回注射する計画のうち、1回目の注射を終えた。安全性を確認しながら2回目以降の注射をするという。

 

がんの3割は「感染症」によって起こる - 原因となる病原体は?発がんを防ぐには?(2020/10/22 Yahoo)

感染症による発がんとは

比較的若い人でもがんとなるリスクがあり、さらに一部は明確に防ぐことができるものがあります。それが、今回お話しする「感染症による発がん」です。

 

 感染症とは、「病原体」が感染することによって起こる病気のことで、風邪やインフルエンザ、今流行している新型コロナウイルス感染症 COVID-19 などを思い浮かべる方が多いと思います。ヒトからヒトへとうつる病気ですね。感染症を引き起こす病原体としては、ウイルス、細菌、真菌(カビの仲間)、寄生虫、プリオン(感染するタンパク質)などがあります。

 

 感染症は、急性のもの(熱などがでて一週間程度でおさまるものが代表)だけでなく、慢性化して潜伏感染するもの(ヘルペスウイルス、例えば水ぼうそう・帯状疱疹など)、慢性炎症を起こすもの(肝炎ウイルスによるウイルス性肝炎)などがありますが、実はこれらの感染症の中に、明確に発がんのリスクとなるものも含まれているのです。

 

実に3割程度のがんは感染症がリスクとなる

 実は感染症による発がんは、全世界におけるがん全体のリスクの3割程度までを占めていると考えらえています。

 

 世の中には多くの感染症がありますが、その中でいくつかは確実にがんを引き起こすのです。ということは、それらの感染症にかかることを防いだり、治療をしたりすることができればがんを防ぐこともできるということなのですね。

 

富士フイルム富山化学 新型コロナで「アビガン錠」の製造販売承認一部変更を申請(2020/10/19 ミクスOnline)

富士フイルム富山化学は10月16日、抗インフルエンザウイルス薬「アビガン錠」(一般名:ファビピラビル)について厚労省に製造販売承認事項一部変更承認申請を行ったと発表した。同剤はウイルスのRNAポリメラーゼを選択的に阻害してウイルスの増殖を防ぐ。インフルエンザウイルスと同種のRNAウイルスである新型コロナウイルスに対して効果が期待されていた。

 

アビガンは、2014年3月に新型または再興型インフルエンザウイルスを適応症として国内で製造販売承認を取得した抗インフルエンザウイルス薬。新型コロナウイルス感染症が感染拡大した今年3月に、非重篤な肺炎を有するCOVID-19患者を対象に国内臨床第3相試験を開始した。臨床試験の主要評価項目は、「症状軽快後と48時間後の2回のPCR検査で陰性が確認された患者を対象とし、投与から症状軽快後1回目のPCR検査で陰性となるまでの期間」を据えた。なお、症状軽快後とは、体温が37.4度以下、酸素飽和度96%以上、胸部画像所見の最悪時からの改善を指す。

 

同社によると、臨床第3相試験においてアビガンの投与で症状の改善が早まることを統計学的な有意差をもって確認したとしている。また、安全性上の新たな懸念は認められなかった。こうした試験結果を踏まえ、新型コロナウイルス感染症に係る効能・効果などを追加する製造販売承認の一部変更承認を申請した。なお、日本政府の備蓄増や海外からの提供要請に応えるため、同社は国内外の企業と連携した「アビガン」の増産を進めている。

 

がん患者をメークで笑顔に プロが無料アドバイス オンラインイベント開催へ(2020/10/08 msnニュース)

 がん患者をメークで笑顔に――。がん患者らにオンラインでプロがメークのアドバイスをする「LAVENDER RING MAKEUP&PHOTOS WITH SMILES」が、24、25の両日、開かれる。がん治療の副作用などで外見上の変化や肌の悩みを抱える人は多く、資生堂のメークのプロが一人一人の悩みに応じたアドバイスをし、魅力を引き出す。メーク後、撮影した写真はSNSにも投稿できる。主催者は「私の笑顔で社会を変えたいという方、ぜひご参加ください」と話す。9日まで参加者を募集している。【賀川智子】

 

患者が生き生きと生活できる社会の実現を

 

 日本人の2人に1人はがんになるという時代、医学の進歩でがんは「治る病気」になりつつある。一方で、偏見や間違った認識から、がん患者が社会との関わりに自信がもてなくなってしまったり、孤独に陥ったりするケースも多い。

 

 「LAVENDER RING」プロジェクトは2017年、広告大手の電通に勤める月村寛之さんが、がんが発症した同僚が仕事を続けられるようさまざまなサポートをしたことをきっかけに始まった。以来、がん患者が生き生きと生活できる社会の実現に向け、企業や団体の賛同を得て関連イベントを企画・運営してきた。

 

がん副作用の脱毛や肌の悩みにプロがアドバイス

 

 「MAKEUP&PHOTOS WITH SMILES」を電通と共催する資生堂は1956年、戦禍でやけどを負った人のため「スポッツカバー」の販売を始めた。その後、がん治療の副作用などによる外見上の変化や、青み、赤みなど肌の悩みを持つ人のためのアドバイス施設「資生堂ライフクオリティー ビューティセンター」を開設するなど、がん患者へのメークのノウハウを長年培ってきた。

 

 オンライン企画では、資生堂ビューティーコンサルタントが、自分らしさを表現するメーキャップ方法や、治療の副作用による眉の脱毛、肌のくすみなど外見上の悩みの解決方法をマンツーマンで分かりやすく教える。メーク完成後、参加者がスマートフォンで写真を撮り、SNSに公開することができる。

 

オンラインで実施 参加費無料

 

 1日4回、各回90分。参加費無料。定員100人。応募は9日17時まで受け付ける。参加条件は、パソコンまたはスマホでオンライン会議システム「Teams」を使える人(使用料無料。データ通信費は参加者負担)。自分一人だけでなく、家族、友人などのサポートでメーキャップができる人も対象。男性も参加できる。

 

「がん自滅」健康食品販売、シンゲンメディカル会社役員に有罪判決 大阪地裁(2020/10/08 産経)

 健康食品で「がん細胞が自滅する」と宣伝し、がん患者らに販売したとして、医薬品医療機器法違反の罪に問われた健康食品販売会社「シンゲンメディカル」(東京都中央区)社長、藤岡成友被告(47)ら2人の判決公判が7日、大阪地裁で開かれ、坂口裕俊裁判官は藤岡被告に懲役1年2月、罰金100万円、執行猶予3年(求刑懲役1年6月、罰金150万円)を言い渡した。

 

 判決によると、被告らは共謀し平成28年2月~昨年5月、医薬品として未承認の健康食品「全分子フコイダンエキス2000」にがん細胞を自滅させる効果があると宣伝。顧客1人に1箱計約5万2千円で販売した。判決理由で坂口裁判官は商品の説明を読めば「治療や予防に使用されると理解できる」と認定した。

 

 大阪府警によると、被告らはこの健康食品を少なくとも約9900人に販売し、約28億7千万円を売り上げていた。

 

舌がん、喉頭がん、肺がん…エディ・ヴァン・ヘイレンさん 病魔との〝10年戦争〟(2020/10/07 東スポ)

 6日に65歳で亡くなった米人気ロックバンド「ヴァン・ヘイレン」のギタリスト。エディ・ヴァン・ヘイレンさんは10年以上にわたり、がんとの闘病を続けてきたと米芸能サイト「TMZ」が伝えた。

 

 同サイトによると、特にこの5年は喉頭がんの放射線治療を受けるため米国とドイツを往復。しかし、昨年11月から状態が悪化し、新たに見つかった肺がんは脳や他の臓器にも転移。今年は入退院を繰り返していた。

 

 エディさんに最初のがんが見つかったのは2000年。舌がんだったが、エディさんは「20年以上、演奏中に金属製のギターピックを口に加えていたことが原因だ」と話していた。舌がんは2年間の治療で完治したとされた。

 

 エディさんは1955年、オランダ・アムステルダムで生まれ、60年代初頭に家族で米国に移住した。幼いころはクラシックピアノを習っていたが、やがてギターに転向。ドラムを担当する兄アレックスにリードボーカル、デビッド・リー・ロスとベースのマイケル・アンソニーを加え、70年代に「ヴァン・ヘイレン」を結成した。

大腸がん診断、AIで支援 富士フイルムが国内でも販売(2020/10/07 日経)

富士フイルムホールディングスは、大腸の内視鏡検査の支援に使う画像ソフトを年内に国内で発売する。早期がんなどの疑いで切除すべきポリープかどうかについて、人工知能(AI)が映像をリアルタイムで分析する。欧州では先行発売しており、このほど日本国内の薬事承認を取得した。医師の見落としを防ぎ早期発見を手助けする。

 

ソフトが内視鏡で撮影した映像を分析し、大腸ポリープがあるかどうか検出する。ポリープが、早期がんやがんになる前段階の「前がん病変」などで切除が必要なものだと識別すれば、内視鏡の画面に黄色で表示し医師の判断を助ける。

 

内視鏡の映像を映し出すのと同時にソフトが動き、動画を止めたり、拡大したりする操作は不要という。同社の内視鏡で使える。国内の販売価格は未定だが、9月に先行投入した欧州では500万円前後で売っている。

 

世界保健機関(WHO)によると、大腸がんの罹患(りかん)者は年間約180万人にのぼり、がんでは肺がんや乳がんに次いで3番目に多い。内視鏡検査で早期がんや前がん病変の発見が重要とされるが、医師の間で技術に差がある。新型ソフトで課題を解決する。米国や東南アジアなどでも販売を計画する。

 

がん細胞が酸性環境下でも生存できるメカニズムを解明-大阪大学(2020/10/05 monoist)

 大阪大学は2020年9月12日、がん組織内の酸性環境にがん細胞が自らを最適化する現象「acid addiction(酸中毒)」を発見し、その適応機構を解明したと発表した。同大学微生物病研究所 教授の三木裕明氏らの研究グループによる成果だ。

 

 研究チームは、悪性ヒトがん細胞で高発現するPRL分子により、細胞の増殖しやすい環境pHが通常の7.4前後からがん組織でみられるpH6.5前後(酸性側)にシフトすることを発見。がん組織内の酸性環境では増殖できるが、通常細胞にとって最適なpH7.4前後ではほとんど増殖できなくなる現象を見出し、これをacid addictionと名付けた。

 

 また、関連遺伝子の網羅的なスクリーニングにより、酸性環境下への適応機構を明らかにした。具体的には、PRLの働きにより、リソソームが細胞辺縁部に移動して細胞膜と融合し、リソソーム内にある高濃度のプロトンを細胞外へと放出する現象「lysosomal exocytosis」が生じる。これによりがん細胞は、酸性環境下でも細胞内のプロトンを一定レベルに保ち、盛んに増殖できる。

 

 従来の研究で、がん組織内の酸性化は明らかにされているが、がん細胞が酸性環境下で増殖し続けられる仕組みは不明だった。今回の研究により、酸性環境への適応機構が明らかになったことで、これをターゲットとした新たながん治療法開発への応用が期待できるとしている。

 

28歳で子宮がんに。治療を終えたあとの QOLも上げたい。がんサバイバー女医の「私の場合」(2020/10/03 OurAge)

実際にがんを体験し、がんと向き合って生きていくがんサバイバー。そして、今や2人に1人はなるともいわれる「がん」。現在40~50代で活躍中の女医の皆さんは、この病気にどう向き合っているのだろう?現役医師として活躍しながらがんサバイバーでもある皮膚科・形成外科 旭川皮フ形成外科クリニック 水野寿子さんに話を聞いた。

 

がんを目の敵にするのではなく、 どう共存していくかが重要

水野先生の経緯

●28歳のときに子宮がんに

●化学療法をしたのちに手術

●術後、薬物療法と放射線治療を受ける

●治療に8カ月を費やす

●治療を終えて1カ月後に仕事に復帰する

●リンパ浮腫に悩まされる

●術後28年が過ぎた今も、半年に一度、腫瘍マーカーを含む血液検査と超音波、組織検査などを受けている。PET検査は医師と相談しつつ継続

●現在も2年に一度、リンパ浮腫の手術を受けている

 

がん治療を終えたあとの QOLも上げていきたい

水野寿子先生は、28歳のときに子宮がんになった。検査を受けたときにはかなり進行していて、原発巣がどこかわからない状態だったのだとか。

 

「臨床的にも病理学的にも子宮体がんか子宮頸がんか同定できず、原発部位は不明のまま。でも当時、自覚症状はほとんどなく、たまに不正出血がある程度だったんです。ほかには腹痛も貧血もありませんでした。不正出血の量が多かったので、たまたま手があいていた院内の婦人科の医師に診てもらったら見つかった、という感じでした」

 

手術の前に、薬物療法でがんを小さくすることになった水野先生。脚の動脈の中に管を入れ、そこから抗がん剤を注入する治療を受けたそう。

 

「餅は餅屋で、すべてプロである先生にお任せしていました。私の場合は、抗がん剤の副作用で落ち込むとか、うつっぽくなることはなかったですね。ある程度がんが小さくなったところで、広汎全摘手術とリンパ節郭清(病巣付近のリンパ節の切除)をしました」

 

手術後にもう一度抗がん剤治療をし、さらに放射線治療を実施。短期の入退院を繰り返しながら、約8カ月を治療に費やしたという。

 

肺がんステージ4のユーチューバー「人生は一度きり、楽しもう」 全国巡り、がん患者との対談を公開(2020/10/03 京都新聞)

 肺がんで症状が最も進んだ「ステージ4」の男性が今夏から、京都を含む各都道府県を巡ってがん患者たちと対談し、その様子を動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。2年前に告知を受けた当初は絶望したが、「楽しんでも悲しんでも人生は一度きり。せっかくなら楽しもう」と心機一転。自由に生きる姿を通して「夢や目標を諦めないで」と訴える。

 

 沖縄県那覇市の橋本顕彰(あきら)さん(43)。マッサージ業を営み、浦添青年会議所副理事長を務めていた2017年夏、血たんやせきが出るようになり、検査の結果、18年1月にがんと判明。医師から「症状が進行し、手術さえできない」と告げられ、「悔しくて絶望的になった」と振り返る。

 

 幸い、2社のがん保険に加入していて、抗がん剤治療に伴う医療費への不安はなかった。限られた時間を自分のために過ごそうと仕事を辞め、念願だった海外旅行へ。アジア11カ国を訪れたが、新型コロナウイルス禍を機に「人のためになりたい」と思うようになり、がん患者との対談番組「ガントーク」をユーチューブで立ち上げた。

 

 対談相手をネットで全国から募り、9月3日に沖縄を出発。九州から北海道までバイクで北上後、再び南下する予定という。病気や抗がん剤の影響で身体がむくんだり、しびれが出たりもするが、治療のため11月中旬に沖縄に戻るまで、旅をしながら対談を続ける計画だ。

 

がん患者のiPS細胞で大量の免疫細胞 治療法を研究へ(2020/10/02 朝日)

 京都大iPS細胞研究所は1日、がん患者のiPS細胞から大量の免疫細胞をつくり、がんを治療する研究を、大阪大発ベンチャー企業「KOTAI(コウタイ)バイオテクノロジーズ」と始めると発表した。研究期間は3年間で、その後、実際に患者に使う臨床研究をめざす。

 

 研究では、患者のがん組織に含まれる、がんを攻撃する免疫細胞を採取し、iPS細胞をつくる。iPS細胞は様々な細胞になるうえ、無限に増やせる性質がある。この性質をいかして大量の免疫細胞に変化させ、患者に戻して、がんを退治する方法の確立をめざす。

 

 免疫細胞は一つの細胞ごとに攻撃する対象が異なる。がん組織に含まれる免疫細胞はがんを攻撃しているとみられ、治療効果の高い免疫細胞を見つけやすい。攻撃対象を認識する仕組みはiPS細胞になっても保たれるため、再び免疫細胞に変化させた後も、がんを攻撃することが期待できるという。

 

 対象とするがんの種類は非公表…

 

がんの発見と治療に放射性薬、アステラスが治験へ(2020/10/01 日経)

アステラス製薬はがん治療向けに患者の体内で放射線を出す薬を開発した。薬はがん細胞にピンポイントでくっつく。がんを見つける診断薬と、がんを攻撃する治療薬を開発する。体外から放射線を照射する従来の治療に比べ、健康な臓器を傷つけるリスクが少ない。早期の実用化を目指し、同様の薬で先行する海外勢を追う。

 

アステラスは大腸がん、肺がん、乳がんなど向けに「放射性医薬品」と呼ばれる薬の候補物質を開発した。診断薬と治療薬でそれぞれ実用化を進めている。動物実験などで安全性を確認したうえで、近く臨床試験(治験)に入る。

 

放射性薬にはがん細胞のたんぱく質にくっつく抗体と、放射線を発する物質とが含まれる。アステラスは抗体を作る技術を持っている。放射線技術の進展で放射線の種類が増え、用途に応じた薬の開発が可能になったことも背景にある。

 

放射性薬は点滴のように静脈に注射して投与する。投与後は陽電子放射断層撮影装置(PET)と呼ばれる診断装置で観察する。

 

がん見落とし60代女性が死亡…大阪市立総合医療センター(2020/10/01 読売)

 大阪市民病院機構は1日、市立総合医療センター(都島区)で昨年7月に受診した60歳代の女性のがんを見落とすミスがあったと発表した。女性は7か月後にがんと診断され、今年5月に死亡。センター側は治療の遅れが死亡につながったとして、女性の遺族に謝罪した。

 

 

 発表では、女性は2006年から子宮筋腫の治療でセンターに通院。19年7月、子宮の摘出手術に伴ってコンピューター断層撮影法(CT)検査を受けた際、放射線診断科の医師が、画像診断報告書で肝臓がんの疑いを指摘したが、婦人科の担当医がこの記載を見落とし、治療せずに女性を退院させたという。

 

 今年2月、女性が体調不良を訴え再びCT検査を受けたところ、肝臓付近のがんが肥大化し、肺や骨などに転移しているのが見つかった。女性は抗がん剤治療を受けていたが今年5月に死亡した。19年に指摘された段階で精密検査を受けていれば、摘出できた可能性もあったという。

 

 同病院機構は「単純な見落としで、医師間の連携も不足していた。深くおわびし、再発防止に努める」としている。

 


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