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本庶佑 有志基金の募集~がん研究者の支援。1000円からOK、目標500億円

ノーベル賞受賞科学者の本庶佑先生が、「がん免疫療法」を研究する若手研究者を支援するための基金を設立しました。

個人1000円から、1回、毎月、年1回、年2回など寄付できます。

申し込みは、

本庶佑有志基金(京都大学)


【無料動画】がん免疫療法登場で変わる統合医療


【News】がん関連 最新ニュース

カフェイン分解DNAを持つ人は、コーヒーを一日2杯以上飲むと、心筋梗塞のリスクが3分の1まで下がる!(2019/05/01 プレジデント)

2019年5月5日(日)放送の『NHKスペシャルシリーズ人体Ⅱ遺伝子』ではその最前線を描く。

番組では、DNAの98%のnon-coding領域が重要な役割を果たしており、「トレジャーDNA」として紹介していきます。例えば、カフェインを分解する肝臓内の物質の多寡を決めていることが分かってきました。カフェインを素早く分解できるDNAを持つ人だけで調べると、コーヒーを一日2杯以上飲むと、心筋梗塞のリスクが3分の1まで下がることが明らかになりました。まだ研究の途中ですが、逆に極端に分解が遅い人では、心臓に負担がかかってしまう可能性があると研究者は指摘しています。

米メルクの純利益3.9倍 1~3月期、がん・ワクチン好調(2019/05/01 日経)

米製薬大手メルクが30日発表した2019年1~3月期決算は、純利益が前年同期比3.9倍の29億1500万ドル(約3200億円)だった。がん関連やワクチンなど主力薬の販売が伸びた。前年同期に計上したエーザイとの提携に伴う14億ドルの費用がなくなったことも増益に寄与した。

売上高は8%増の108億1600万ドルだった。処方薬事業では主力のがん免疫薬「キイトルーダ」の販売が55%増となり、全体を押し上げた。ワクチン事業も好調で、主力のHPVワクチンが売り上げを3割伸ばした。米国や欧州での再流行を背景に、麻疹を含む混合ワクチンの需要も旺盛だった。

「ナノサイズのカプセルで、がん幹細胞をピンポイントで退治する!」(2019/04/30 academist Journal)

神奈川県立産業技術総合研究所の宮崎拓也研究員は、「ナノマシン」と呼ばれるナノサイズのカプセルである高分子ミセルに注目しています。このカプセルに抗がん剤などを閉じ込めてがん細胞に選択的に運ぶことができれば、副作用を抑えつつ、ターゲットとなるがん組織に効率的に薬を届けることができます。

 がん細胞の母親であり、転移を起こす原因などにもなる「がん幹細胞」を破壊するために、がん幹細胞と接着するリガンド分子を、カプセルの表面にコーティングすれば、がん幹細胞に選択的に薬を届けることができるのではないかと考えています。

発がん性物質を見抜くAI ボストン大学研究チームが開発(2019/04/29 Forbes)

米ボストン大学医学部のStefano Monti教授チームらが、化学物質の発がん性を効率的に選別するための人工知能(AI)を使った検査方法を開発した。

研究チームは、発がん性あり、もしくは発がん性がないと判明した数百種の化学物質に、人間の細胞株を暴露させた。次に細胞株に発がんした遺伝子プロファイルを機械学習アルゴリズムに入力。このアルゴリズムは、すでに物質の発がん性を正確に推論する能力を見せていると研究チームは説明しており、同検査方法によって得られた発がん性物質の情報はインターネット上で公開されていく予定だ。

「“がん”になっても長生きする人」の食事と運動(2019/04/29 Yahoo)

ベストセラー『死ぬときに後悔すること25』の著者で、2,000人の終末期患者を診療した医師・大津秀一氏の新著『『2000人の終末期患者を診療した医師が教える 1分でも長生きする健康術』』(光文社刊)では、がんになってからも、生活の質を維持していくためには、食事と運動が重要であることに変わりはないのと解説しています。

武田、新薬の成功報酬型 まず欧州でクローン病薬から(2019/04/29 日経)

武田は日本の製薬会社では初めて成功報酬型の制度を活用し、海外でノウハウを蓄積する。大腸や小腸に炎症が起きる難病「クローン病」の合併症を治療する「アロフィセル」という医薬品が第1弾になる見込みだ。幹細胞を培養し製造方法が複雑で手間がかかるためコストがかさみ、薬の価格は6万ユーロ(約700万円)程度になる。

【関連】成功報酬型の医薬品、日本は出遅れ(2019/04/25 日経)

長寿実現のためのDNA修復能力が高い5つのアミノ酸が同定(2019/04/27 財経新聞)

ロチェスター大学の研究者たちは、遺伝子「サーチュイン6(SIRT6)」が、長寿種におけるDNAの効率的な修復に関与していることを見つけた。

寿命の短いマウスの弱いSIRT6タンパク質と長寿のビーバーに見られる強いSIRT6タンパク質の違いを分析した。その結果、DNA修復を活性化する5つのアミノ酸を同定することに成功した。

キュービクス 精度8割の膵臓がん検査キット開発、1年後発売目標(2019/04/27 日経)

金沢大学発バイオベンチャーのキュービクス(石川県白山市)は、11年から遺伝子解析を通じたがんの検査サービスを展開している。今後の事業の柱と位置づけるのが、少量の血液に含まれる56種類の遺伝子から膵臓がんを迅速に検査できる専用キット。金沢大学や北陸3県の医療機関との2年間の臨床試験を通じ、早期がん患者の8割で陽性反応を示す高い感度を確認した。

【関連】食道がんリスク、遺伝子で判定 キュービクス(2019/04/26 日経)

がん分子標的薬 副作用で皮膚障害…スキンケア 症状軽減(2019/04/27 ヨミドクター)

がん細胞を狙い撃ちする「分子標的薬」、がんに対する免疫の攻撃力を活性化する「免疫チェックポイント阻害薬」――。次々と登場するがん治療薬は、効果が高い一方、副作用の皮膚障害に悩む人も多い。

 近畿地方に住む80歳代女性は、肺がんの治療で和歌山県立医大病院(和歌山市)に通う。13年に分子標的薬「イレッサ」を飲み始めたところ、ざそう様皮疹で両手が真っ赤に腫れた。背中や尻などにも同様の症状があり、痛みも強く、主治医で腫瘍センター長の山本信之さんに「薬をやめたい」と訴えた。

がんゲノム医療、拠点病院30カ所を指定へ 体制を強化(2019/04/27 朝日)

厚生労働省は26日、がん細胞の遺伝子を網羅的に調べて患者に最適な治療法を探る「がんゲノム医療」で中心的な役割を担う病院として、9月をめどに約30カ所を拠点病院に指定すると決めた。がんゲノム医療の遺伝子検査システムは近く保険適用される見込みで、患者数の増加に対応できる体制を整備する。

 こうした分析ができる施設は現在、国立がん研究センター中央病院(東京)など11カ所の中核拠点病院に限られる。分析できるのは11施設で年間4千~5千人と推計される。今回の拠点病院の指定により、年数万人の患者にエキスパートパネルを実施、対応できるようにするという。

【関連】がんゲノム医療の遺伝子情報、国に 保険適用の条件へ(2019/04/24 朝日)

CAR-T細胞療法向けの給付引き上げ提案-米メディケア責任者(2019/04/24 Bloomberg)

米政府はCAR-T細胞(キメラ抗原受容体T細胞)療法向けの給付の引き上げを提案していことを米厚生省のメディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)のトップが明らかにした。

CAR-T細胞療法は標準的な医薬品では効果がない白血病やリンパ腫治療の新しい重要な選択肢と考えられている。ただ低い給付水準が販売の足かせとなっており、こうした新薬をいち早く投入したギリアド・サイエンシズやノバルティスは不満を抱いている。

両社の製品は若年性急性リンパ芽球性白血病(pALL)やびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の治療で承認を受けているが、利用拡大に苦戦している。ノバルティスの「キムリア」のコストはpALL向けで47万5000ドル(約5300万円)、ギリアドの「イエスカルタ 」はDLBCL向けで共に37万3000ドル。

【関連】承認間近のCAR-T細胞療法「キムリア」公的医療保険でどう使う?(2018/10/15 AnswersNews)

治らぬ口内炎、実は口腔がん? セルフチェックの方法は(2019/04/24 朝日)

タレントの堀ちえみさんが公表した舌がんなど、口の中にできる「口腔(こうくう)がん」は、治療のために手術を受けると、食事や会話が難しくなり、「生活の質」が大きく下がります。

 口腔がんは、舌のほか歯茎(はぐき)やほおなど口の内部にできるがん。のどにできる咽頭(いんとう)がんと合わせて、口腔がんと新たに診断されるのは年間2万3千人。舌がんだけでは年約4千人とされる。年間10万人を超える大腸や胃、肺などのがんより患者数は少なく「希少がん」に分類される。ただし患者は増加傾向で特に60代の男性に多い。

樹状細胞のPD-L1が、T細胞のPD-1に結合せず免疫応答を抑制しない理由をゲノム編集で解明 徳島大(2019/4/23 QLife Pro)

徳島大学は4月15日、抑制性の免疫補助受容体であるPD-1(Programmed cell death 1)が、有益な免疫応答は抑制せずに、自己免疫疾患につながる免疫応答を選択的に抑制するメカニズムを解明したと発表した。

研究グループは、CRISPR/Cas9 を用いたゲノム編集により培養細胞のPD-L1遺伝子をいったん欠損させた後に、PD-L1、PD-L2、CD80あるいはCD86 をさまざまな組み合わせで発現させ、PD-1と結合できるかどうかを検討。その結果、CD80が PD-L1と同じ細胞上に発現する場合にのみ、PD-1とPD-L1の結合が邪魔された。

がん細胞は、CD80を発現しないため、PD-L1が、T細胞のPD-1に結合できることが分かった。

【関連】プレスリリース「抑制性免疫補助受容体 PD-1 が有益な免疫応答を抑制しないメカニズムを解明」(2019/04/15 徳島大)

“言葉の処方箋”に副作用なし…乳がんのシングルマザーを救った「がん哲学」(2019/04/23 FNN PRIME)

『がん哲学外来』。がんの不安を抱える患者や家族の心のケアに役立つよう、順天堂大学の樋野興夫名誉教授が2008年に提唱したもので、がん哲学外来から派生したがん哲学カフェが全国150箇所に広がっている。

乳がん患者の齋藤さんは、がん哲学の教えに出会い、光を見い出した思いだった。

「がんは自分の細胞だし、不良息子のようなものだとわかったし、どんな風にがんと共に生きていけばいいのか考えるようになりました。」

がん免疫 新薬患者の遺伝子解析 「耐性」解明、治療変更で効果も(2019/04/23 SankeiBiz)

がん研究会がん化学療法センター(東京)の片山量平部長らが、「免疫チェックポイント阻害薬」が効かなくなる耐性の仕組みの一部を解明し、薬を変えれば再び治療が続けられる可能性を示した。

今回、薬が効かなくなった17人の遺伝子を解析し、4人(24%)でPDL1ががん細胞の外に分泌される変化が起きたことを発見した。薬を投与しても細胞外に分泌されたPDL1に結合してしまい、本来の目的であるがん細胞にたどり着けなくなった可能性がある。

【関連】分泌型PD-L1バリアントを介した免疫チェックポイント阻害薬耐性機序の発見(2019/03/15 がん研究会・がん化学療法センター)

乳がん細胞の増殖と治療薬の効果を左右するタンパク質を世界で初めて発見(2019/04/22 Q-Life Pro)

慶應義塾大学先端生命科学研究所の齊藤康弘特任講師、曽我朋義教授らのグループは、乳がんの増殖や乳がん治療薬の効果の鍵となるタンパク質を発見した。

 今回、同研究グループが検討を行った結果、乳がん細胞において、ロイシンが細胞増殖の鍵となることを世界で初めて発見した。また、ホルモン受容体陽性乳がん細胞がロイシンを細胞内へ取り込むには、LLGL2とSLC7A5の2つのタンパク質の働きが重要であることを突きとめた。さらに、この2つのタンパク質ががん細胞内に多く存在するとホルモン療法が効かなくなる原因の一つとなることが示された。

【関連】プレスリリース「乳がんの細胞増殖と治療薬効果のカギとなるタンパク質を発見、英学術誌「Nature」に掲載される」(2019/04/17 慶応大学)

岡村孝子さんが診断を受けた急性白血病とは(2019/04/22 ヨミドクター)

シンガー・ソングライターの岡村孝子さん(57)が「急性白血病」と診断されたことを、所属事務所が22日、明らかにした。

厚生労働省が2019年1月に公表した全国調査では、16年に白血病と診断された人は延べ1万3789人だった。

競泳女子の池江璃花子選手(18)も19年2月に白血病と診断されたことを公表し、闘病生活を送っている。

口腔うがい液試料のHPV(ヒトパピロマウィルス) DNA検査が有用~中咽頭の扁平上皮癌患者のコホート研究(2019/04/22 日経メディカル)

中咽頭の扁平上皮癌(OPSCC)の原因として最も多いのが、ハイリスク型のHPV感染と長期の喫煙だ。米国Center for Immunization and Infection Research in CancerのLaura Martin-Gomez氏らは、患者の口腔うがい液試料からHPVのDNAを検出する方法なら、現在の標準的な検査法よりも簡単で侵襲が少なく、ジェノタイプも特定できると報告した。

口腔うがい液試料と腫瘍標本の両方が得られた171人で、検査結果の一致率は、HPV16型が73.7%(664-80.1)、18型については94.2%(89.5-97.2)になった。

子宮頸がん検診、何歳から? 「早いほどよい」は誤解(2019/04/22 朝日)

子宮頸(けい)がん検診は有効性が証明されたがん検診です。日本では20歳以上の女性が子宮頸がん検診の対象です。

 現在、未成年に対する子宮頸がん検診を推奨している国は私の知る限りではありません。2017年までオーストラリアでは18歳以上が検診の対象者でしたが、現在では25歳以上に引き上げられました。米国予防医学専門委員会(USPSTF)では21歳未満の子宮頸がん検診は推奨度D、つまり、利益より害が大きいと判断しています。

遺伝子編集ベビーの科学者、タイム誌の「最も影響力のある100人」に(2019/04/21 MIT TR)

タイム(TIME)誌は2019年の「世界でもっとも影響力のある100人」に、世界初の遺伝子編集を受けた子どもを作った南方科技大学のフー元准教授を選んだ。 

しかし、記事を執筆したCRISPR(クリスパー)の共同発明者であるカリフォルニア大学バークレー校の生化学者ジェニファー・ダウドナ教授は、「歴史上もっとも衝撃的な科学的手段の誤用の1つとして記憶されるでしょう」と書いている。

 

がん哲学外来とは?患者、がん描く映画「がんと生きる 言葉の処方箋」5/3公開(2019/04/20 毎日)

がん患者らの治療への不安を取り除こうと、順天堂大の樋野興夫(ひのおきお)名誉教授が10年ほど前に始めた

「がん哲学外来」を描いた映画が、来月3日から東京・新宿を皮切りに各地で順次上映される。

タイトルは「がんと生きる 言葉の処方箋」。

がんと診断され、一度は絶望しながらも、温かな言葉によって再び立ち上がる患者の姿を描いた医療ドキュメンタリーだ。

【関連】がんと生きる 言葉の処方箋 上映情報

 

急増『前立腺がん』… 2020年以降“1番多いがん”と予測 その発見と治療法は(2019/04/20 FNN)

がんにかかる確率が男性62%・女性46%とおよそ「2人に1人」が、がんにかかる時代。2020年以降、1番多いがんになると予測されているのが、「前立腺がん」。

演出家の宮本亜門(61)さんが公表したのも前立腺がん.

 「前立腺がん」にかかると「PSA」と呼ばれるたんぱく質が血液中に漏れ出す。採血をして、このPSAを測定するだけで、高い精度で「前立腺がん」の可能性が分かる

重い免疫不全をエイズウイルスで治療 「バブルボーイ」8人で成功(2019/04/19 BBC)

生まれつきほとんど、あるいはまったく免疫がない赤ちゃんは、あらゆる感染症にかかってしまうため、無菌状態のビニールテント内で生活することもある。そのため、重症複合免疫不全症は「バブルボーイ症候群」とも呼ばれてきた。効果的な治療が受けられなければ、乳児のうちに死亡する確率が極めて高い病気だ。

米テネシー州とカリフォルニア州の病院で、そんな「バブルボーイ」の赤ちゃんをエイズウイルス(HIV)を使って治療したところ、免疫系が完全に機能するようになったという。

米国初のCRISPRによるがん治療、ペンシルベニア大で始まる ITスタートアップが資金提供(2019/04/18 MIT TR)

遺伝子編集ツール「クリスパー(CRISPR)」を用いて、2人のがん患者の血液細胞を強化する治験が実施されている。

ペンシルベニア大学では、現在、肉腫患者と多発性骨髄腫患者の合わせて2人に対し、患者から取り出した免疫細胞であるT細胞をCRISPRで編集し、戻す治療をしている。

がんを攻撃させる遺伝子を1つ加え、免疫システムの防御を止める可能性があるPD-1と呼ばれる別の遺伝子を取り除いた。

 今回の研究は、ナップスター共同創業者でフェイスブックの初期投資家でもあるショーン・パーカーが創設した「パーカーがん免疫療法研究所」と、「Tミュニティ(Tmunity)」というスタートアップ企業の資金提供を受けている。 パーカーはT細胞を、再プログラミング可能な「小さなコンピューター」になぞらえている。

脳の神経細胞、87歳でも生成 アルツハイマーでは急減(2019/04/18 朝日)

87歳になっても、脳内では「ニューロン」と呼ばれる神経細胞が新しく生まれていた。そんな研究成果を、スペインのマドリード大の研究チームが、米医学誌ネイチャー・メディシンに発表した。

アルツハイマー型認知症と診断された52~97歳の45人の海馬についても調べた。すると病気の進行とともに新しく生まれるニューロンが急減していた。初期症状でさえ、その影響が見られた。

タカラバイオ、がん免疫治療法で共同研究 三重大と(2019/04/18 日経)

タカラバイオは18日、次世代のがん免疫治療法「CAR-T(カーティー)」について、三重大学の研究グループと共同研究を開始したと発表した。CAR-Tは異物を排除する「T細胞」と呼ばれる免疫細胞を強化し、がん細胞への攻撃効果を高める方法で、血液がんでの適用が進んでいる。大腸がんなどへの適用を目指し、研究を進めていく。

タカラバイオはCAR-Tについて、2018年4月に大塚製薬と提携している。

富山大付属病院 がんの疑い、担当医見落とす 死亡との因果関係「なし」(2019/04/17 朝日)

富山大付属病院によると、患者は数年前に泌尿器科でがんの手術をし、定期的に検査を受けていた。昨年春にCT検査を受け、放射線科の医師が新たながんの疑いを報告書で指摘したが、泌尿器科の担当医が見落とした。 患者は夏に腹痛や食欲不振を訴え、秋にCT検査を受けたところ、疑いが指摘されたがんが進行していることが判明。同病院は患者と家族に謝罪したが、患者は今年春に亡くなった。

ベーコン1切れでも「大腸がんのリスク高まる」=英研究(2019/04/17 BBC)

毎日ほんの少しでも赤身の肉や加工肉――例えば薄切りベーコンなど――を食べると大腸がんのリスクが増えることが、最新の研究で明らかになった。

 英オックスフォード大学などの研究チームは、生体試料を研究目的で保管している「UKバイオバンク」が保有するおよそ50万人分のデータを、6年にわたって分析した。

 その結果、2609人が大腸がんを発症。薄切りベーコンを毎日3切れずつ食べている人は、毎日1切れしか食べていない人よりも大腸がんになるリスクが20%増加する。

研究対象のうち、赤身の肉や加工肉を毎日21グラム食べている1万人の中に、大腸がんと診断された人は40人いた。

毎日76グラムの肉を食べている1万人については、大腸がんを持っている人は48人だった。

イギリスの国民保健制度(NHS)によると、76グラムの加工された赤身の肉はサーロインステーキ8オンス(約230グラム)と同等だという。薄切りベーコンやスライスハム1枚は、加工肉23グラム相当。

太っている人ほど脳が萎縮 認知症発症に関係?「メタボ体型でBMIが30以上」の人は特に注意(2109/04/17 日経Gooday)

英Loughborough大学のMark Hamer氏らは、認知症ではない中高年の男女を対象として、「BMIを指標とする肥満」および「ウエスト・ヒップ比を指標とする肥満」、「体脂肪量」と、MRI検査により明らかになる脳の萎縮の関係を調べました。

 これまで、脳の萎縮については、白質と灰白質の萎縮が、エピソード記憶(本人が経験した出来事に関する記憶)の低下と認知症リスクに関係することなどが示されています。

 今回の研究で、MRI画像とBMIの関係を検討したところ、BMIが高いほど、脳の灰白質の容積が小さいことが示されました。脳の構造異常に関連する可能性のある要因(年齢、性別、飲酒・喫煙習慣、身体活動量、高血圧など)を考慮して検討しても、この関係は明らかでした。

 同様に、ウエスト・ヒップ比が大きい(女性で0.85超、男性で0.90超)ほど、また、体脂肪量が大きいほど、灰白質の容積は小さくなっていました。

ミトコンドリアゲノムの欠失阻止機構を解明(2019/04/17 理研)

理化学研究所(理研)環境資源科学研究センターケミカルゲノミクス研究グループの凌楓専任研究員らの研究チームは、出芽酵母のミトコンドリアゲノム(mtDNA)の欠失を阻止する新たなメカニズムを発見しました。本研究成果は、ヒトの健康寿命を延ばすことや、遺伝病の一種であるミトコンドリア病対策に貢献すると期待できます。

サンバイオがS高、再生細胞薬の第2相臨床試験の結果良好(2019/04/17 朝日)

中枢神経系疾患領域の再生細胞薬を開発するバイオベンチャーで東証マザーズ上場のサンバイオ(4592)が急反発した。午後0時38分現在、制限値幅上限の前日比700円(21.15%)高の4010円ストップ高買い気配で推移している。 本日午前7時30分に、開発中の再生細胞薬「SB623」の外傷性脳損傷による運動機能障害を持つ患者を対象にした日米グローバル第2相臨床試験の結果を公表した。運動機能障害の変化の測定で統計学的な有意差を認めた。

国内初、がん免疫薬キートルーダ、他臓器肉腫に初投与 遺伝子情報に基づき選択(2019/04/17 日経)

免疫の働きを利用するがん治療薬「キイトルーダ」が、希少がんの一種で筋肉や脂肪組織にできる肉腫の治療に使われたことが17日までに国際医療福祉大三田病院(東京)への取材で分かった。

治療を受けたのは宮崎県の女性(63)。今月13日に投与された。2009年に肝臓で肉腫が見つかり、肺や骨に転移。抗がん剤治療がうまくいかず、7回手術を受けた。ゲノムを調べたところ、キイトルーダが使えるタイプだった。

ナノ粒子でがん細胞を直接攻撃、再発防止へ新治療法(2019/04/15 MIT TR)

イタリアの研究チームが、ナノ粒子を体内に送り込み、超音波を当てて発生する圧電効果によってがん細胞を直接殺す治療法を発案し、試験管内の実験で効果を確認した。がん再発の主な原因となる顕微鏡的残存腫瘍を標的とした治療に特に有効となる可能性がある。

【関連】Electric nanoparticles can target and kill cancer cells by zapping them(2019/01/7 MIT TR)

がん細胞増殖を抑制!新代謝経路発見 吉永福島大准教授ら研究(2019/04/16 福島民友)

ベルギーのバイオテクノロジー研究機関(VIB)の研究者を中心とした5カ国の共同研究で、吉永准教授は前職の月島食品工業研究所(東京)時代に開発した手法を使い、がん細胞が代謝し増殖する新たな経路を発見した。

がん細胞が増殖する場合、脂肪酸「パルミトレイン酸」を用いた代謝経路が知られていたが、今回の研究では新たに脂肪酸「サピエン酸」とそのエネルギー代謝によって現れる「cis―8―オクタデセン酸」を用いた代謝経路を発見した。

 がん細胞の増殖を完全に抑えるには両方の経路を抑える必要があるという。研究では肺、肝臓の各がん細胞で両方の経路を阻害することによる増殖の抑制が確認されているという。

最大給付2億円!認知症診断、申し込み7千人 神戸市が相談窓口を設置(2019/04/16 神戸新聞)

神戸市が事故を起こした認知症高齢者に賠償金などを支給する全国初の救済制度が今月1日から始まった。10日現在の申込件数は千件を超える。支給対象となるために必要な認知症診断(1月末から先行実施)の受付件数は7千件を突破した。

 認知症と診断された人が火災や事故を起こして高額の賠償を求められた際、最大で2億円を支給。認知症によって責任能力がないと判断されても、被害者に見舞金として3千万円までが支払われる。

 市介護保険課によると、事故救済制度の申込件数は、1172件(4月10日現在)。うち2割の244件(同)は、行方が分からなくなった場合に、警備会社が駆け付ける専用の衛星利用測位システム(GPS)の利用(月額2千円)を申し込んだという。

『抗がん剤が効く人、効かない人』の医師が語る 医者の家族は「抗がん剤」治療を受けるのか?(2019/04/16 Yahoo)

医者は、抗がん剤の副作用のことを知っているからこそ、「つらいのは当たり前。でも、延命効果があるからやる」と、割り切って考えているからかもしれません。

医者は抗がん剤治療を自分でも受けるし、患者さんにも行う。

その一番の理由は、「エビデンスがある標準治療だから」という単純なことです。

堀ちえみさん 今度は食道がんを公表(2019/04/15 テレ朝)

舌癌(がん)を公表して手術を受けたタレントの堀ちえみさん(52)が自身のブログで「今度は食道癌です」と公表し、15日に入院したことを明らかにしました。

 堀さんは、ブログで「4月4日、ステージ1の食道癌と診断結果が出ました」とつづったうえで、「これは舌癌の転移でも再発でもないとの事です。でも、同じ扁平上皮癌だそうです」「明日内視鏡で腫瘍を取り除く手術を受けます」と報告しました。

子宮頸がん検診の有効性 完全ではなくても死亡率下げる(2019/04/15 朝日)

広い年齢層を対象に全国的な検診プログラムを行ったアイスランドでは、子宮頸がん死亡率は80%減少しました。

フィンランドとスウェーデンも同様にそれぞれ50%、34%の減少を認めました。

HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンは、子宮頸がんの原因であるHPVの感染を防ぐことで、子宮頸がんの発症を抑えることが期待されています

【ブックレビュー】奥野修司『ゆかいな認知症 介護を「快護」に変える人』(2019/04/15 Excite)

奥野修司『ゆかいな認知症 介護を「快護」に変える人』(講談社)は、「認知症とは何か?」を定義することなしに、認知症当事者の取材を12章に分けて紹介していく。

 39歳の時にアルツハイマー型認知症と診断された男性は、ある時中学・高校の部活のOB会に誘われた。「次会う時に皆のことを忘れていたらごめん」と冗談交じりに彼が言うと、「おまえが忘れても俺たちが覚えている」と友人たちは彼に言葉を返したという。友人たちは「忘れてしまう」ということを「欠落」ではなく、補うことが可能な「不足」であると捉えたのだ。

 

熱いお茶は危険?専門誌で最新報告が 食道がんリスクと飲食物の温度の関係(2019/04/14 日刊ゲンダイ)

イランで5万人を超える大規模な調査を行ったところ、温度が60度以上の熱いお茶を飲む人は、ぬるいお茶を飲む人と比較して、食道がん(扁平上皮がん)のリスクが41%増加していました。

 温度にかかわらず、ぬるいお茶が好きな人と比較して、うんと熱いお茶が好きな人は、2・4倍以上もがんのリスクが高くなっていました。

 また、ゆっくりと時間をかけて飲む人と比較して、1杯を2分かけずに急いで飲む人は、これも食道がんのリスクが51%増加していました。

オプジーボの適切な対価は...。本庶氏の本音は?(2019/04/14 日刊工業新聞)

ノーベル賞受賞者で京都大学の本庶佑特別教授は、弁護士らと京都市内で会見し、がん免疫治療薬「オプジーボ」関連の特許をめぐり小野薬品工業に要望する対価の引き上げをあらためて求めた。2018年末までに小野薬から本庶氏側に累積26億円が支払われているが、本庶氏側は受け取っておらず、小野薬の得ているライセンス料などを踏まえ、最適分配を訴えていく方針。ただ訴訟については、研究の時間がなくなるという理由で否定した。

未婚者の5割超が「認知症になったら、介護してくれる家族は誰もいない」…解決策はあるのか(2019/04/14 FNN)

内閣府の推計によると、2025年には65歳以上の高齢者の約5人に1人がなるとみられている「認知症」。

誰にとっても他人事ではないわけだが、明治安田総合研究所が40~64歳の男女を対象に意識調査を実施し、「認知症になったとき、家族や親族で介護してくれるのは誰か」と尋ねたところ、未婚者の約5割が「誰もいない」と回答したことが分かった。

年内実用化へ がんを消す「光免疫療法」驚きの効果と問題(2019/04/13 日刊ゲンダイ)

話題の光免疫療法が年内にも国内で治療に使われそうなのです。

先行する米国の臨床試験では、15人のうち14人は、がんが30%以上縮小。縮小効果を示す奏効率は93%。14人のうち7人は、完全に消えたのです。完全奏効率は47%に上ります。

注目の薬剤は、「ASP―1929」と呼ばれる物質。近赤外光線に当たると反応して、熱を発する性質があります。がん細胞のみに結合する抗体に、その仕組みを持たせ、注射で体内に入れ、ランプや内視鏡などで近赤外光線を当てると、化学反応の熱によってがんだけが死滅するのです。正常細胞に害を与えることはありません。

この薬剤が結びつく受容体はEGFRで、頭頚部がんのほか、肺がんや乳がん、大腸がん、食道がん、膵臓がんにも存在します。

大日本住友製薬、4年後の主力薬特許切れに備え大型投資へ(2019/04/12 日経ビジネス)

特許切れによる売上高の急減を、製薬業界では「パテントクリフ」と称する。大日本住友製薬は、このパテントクリフにより、2023年度に1900億円の売り上げの大半が消滅する。

1900億円を売り上げる非定型抗精神病薬「ラツーダ」(ルラシドン)は、2019年1月にも米国での特許切れを迎えるとみられていた。が、大日本住友製薬は2018年2月、米食品医薬品局(FDA)に後発品申請を行っていた複数のメーカーに対して、用途特許の侵害訴訟を提起。2018年11月までにすべてのメーカーと和解し、和解に応じた各メーカーは2023年2月21日以降に後発品を販売できることになった。つまりラツーダの製品寿命は2023年2月まで、4年伸びたわけだ。

外国人がん患者会結成  名古屋・デービスさん闘病の思い共有(2019/04/13 中日)

重度のすい臓がんで闘病する英国人のサイモン・デービスさん(62)=名古屋市名東区=が、外国人がん患者のための患者会「東海キャンサーサポート・エバーグリーン」を結成した。患者同士が体験を語り、支え合う「ピアサポート」で、日本語が苦手な外国人に的を絞った取り組みは全国でも珍しい。19日に同市千種区の愛知県がんセンターで、設立会を開く。

超党派の「乳がん・子宮頸がん検診促進議員連盟」、設立4周年で勉強会を開催(2019/04/12 BLOGOS)

4月9日、守ることができる女性の生命と健康を守ることを目標に活動する、超党派の「乳がん・子宮頸がん検診促進議員連盟」(会長:野田聖子衆議院議員)は、設立4周年にあたり勉強会を開催した。

現在の課題として、がん検診に法的な義務がないことから、実施状況に企業間格差が生じていること。乳がん、子宮頸がん検診においては必須化されず、オプション扱いが多いことから、後日個別に日程の予約調節をするなど、利便性に欠き受診率の低下に繋がっていることなどをあげ、組織型検診の推進、職域に対する第三者評価委員を要望した。

QRコードで認知症高齢者を発見する方法(2019/04/12 Yahoo)

超高齢化が進む日本社会で、行方不明高齢者は確実に増加している。認知症による行方不明者の数は1万5863名(平成29年)。認知症行方不明者のうち、届け出受理当日に所在が確認されるのは全体の約7割。残りの多くも1週間以内には確認されるが、なかには1~2年も見つからない人もいるという。

そんな中、近年注目されているのが、東邦ホールディングス株式会社が提供するQRコードを使った認知症高齢者保護情報共有システム「どこシル伝言板」である。

 

SKE48元メンバー・矢方さんら著名人「がんとの日々」語る(2019/04/12 産経)

アイドルグループ、SKE48の元メンバー、矢方美紀(やかた・みき)さん(26)は昨年4月に乳がんの手術を受けた。今年2月に東京都内で開かれた「ネクストリボンプロジェクト」のがん啓発イベントに登場した後、産経新聞の取材に応じた。

がん公表の宮本亜門 5月下旬に前立腺の摘出手術(2019/04/12 時事)

前立腺がんと診断されたことをブログなどで公表した演出家の宮本亜門さん(61)。がんは他の臓器などへの転移はない「ステージ2」の段階で、冷静に検討した上で、早ければ5月下旬に前立腺の摘出手術を受けるという。

 

NPO法人 原発事故後に甲状腺がんと診断された子どもの通院交通費を支援82019/04/11 沖縄タイムス)

東京電力福島第1原発事故後に甲状腺がんと診断された子どもの療養費を支援するNPO法人「3・11甲状腺がん子ども基金」(東京)は11日、地元を離れて遠方から病院に通う人のため、本年度から通院交通費を追加支援すると発表した。

給付対象は、事故当時に福島など1都15県に住み、その後、甲状腺がんと診断された子ども。これまで療養費10万円などだったが、新たに交通費として年間上限5万円の実費給付を設けた。

イタリア国立衛生研究所、FPP(パパイヤ発酵食品)によるメラノーマの増殖抑制効果を確認 ~がんのリスク軽減が期待される「発酵食品」~(2019/04/12 @PRESS)

大里研究所(岐阜県)とイタリア国立衛生研究所(Istituto Superiore di Sanita:ISS)のステファノ・ファイス教授らの研究において、FPP(パパイヤ発酵食品)によるマウスのメラノーマ(悪性黒色腫)の増殖抑制効果が確認されたことを報告した。本研究成果は、2019年1月20日、学術研究誌「Cancers」で発表された。

【関連】Oral Administration of Fermented Papaya (FPP®) Controls the Growth of a Murine Melanoma through the In Vivo Induction of a Natural Antioxidant Response.(2019/01/20 Pubmed)

2型糖尿病治療剤「Imeglimin」の第3相試験で良好な解析結果 ミトコンドリア機能を改善する新たな機序の新薬(2019/04/11 糖尿病リソースガイド)

大日本住友製薬、フランスのPoxel社と共同で日本で開発中の2型糖尿病治療薬「imeglimin」の第3相試験の一部を構成する「TIMES 1」試験について、主要評価項目および主な副次評価項目を達成したと発表した。

「Imeglimin」は、ミトコンドリアの機能を改善するという独自のメカニズムを有しており、2型糖尿病治療で重要な役割を担う3つの器官(肝臓・筋肉・膵臓)において、グルコース濃度依存的なインスリン分泌の促進、インスリン抵抗性の改善および糖新生の抑制という作用を示す。

【関連】2 型糖尿病治療剤として開発中の「imeglimin」の日本でのフェーズ 3 試験開始のお知らせ(2017/12/27 大日本住友製薬)

アルツハイマー型認知症の超音波治療、P-2治験を開始(2019/04/11 MONOist)

東北大学は2019年3月14日、低出力パルス波超音波(low-intensity pulsed ultrasound:LIPUS)がマウスのアルツハイマー型認知症モデルにおいて認知機能低下を抑制する可能性があることを見出し、2018年6月より医師主導治験を行っていた。2019年4月から、有効性の評価を主に、患者40人を対象としたRCT群の治験治療を開始する予定(治験の第2段階)。

近くに生鮮食料品ないと思う人、認知症リスク1.65倍 大学調査(2019/04/10 日経)

自宅近くに生鮮食料品が手に入る店が「全くない」と思う高齢者は、「たくさんある」と思う高齢者に比べて認知症のリスクが1.65倍だったとの調査結果を10日、東京医科歯科大や千葉大などの研究グループが発表した。

飲食店やコンビニエンスストア、公民館の数についても同様に調査したが、食料品店のような認知症リスクの差はみられなかったという。谷氏は「食料品店の少ない地域では、歩行が困難な後期高齢者向けに移動販売をするだけでなく、健康維持の観点から生鮮食品の仮設販売所をつくるなどの施策も求められる」と提言している。

がん情報を一元公開 全国に先行しサイト 日本がん登録協議会(2019/04/11 上毛新聞)

がんに関する情報を分かりやすく、一元的に発信しようと、都道府県でつくる「日本がん登録協議会」(理事長・猿木信裕県衛生環境研究所長)は、病院や行政が集めたがん患者のデータを整理し、「J-CIP(ジェイ・シップ)Webサイト」の名称で、10日までに公開を始めた。胃や大腸、肺、肝、乳、子宮、前立腺の七つの部位のがんについて、県内10の2次医療圏ごとに掲載。人口10万人当たりの罹患りかん率や、がん以外の死亡の影響を除いた「相対生存率」を紹介している。

【関連】J-CIPのホームページ

アクアバンク、「水素吸引連用による認知機能への作用」を発表(2019/04/11 ニコニコニュース)

株式会社アクアバンク(大阪市)は、鹿児島県西之表島で行っていた「水素吸引連用による認知機能への作用」の臨床試験結果を発表した。

1ヵ月水素吸引用電子たばこ(KENCOS)を使用した結果、「認知機能の向上」が追認された。特に、MCI(軽度認知障害)が疑われる高齢者に対してMMSE得点の向上が認められた。また、30秒椅子立ち上がり検査の回数増加傾向・姿勢機能のゆれ値の低下が認められ、膝運動や姿勢のふらつき低下など、体性感覚機能の向上も示唆された。

「全身がん」高須院長が入院(2019/04/10 日刊)

「全身がん」を公表している高須クリニックの高須克弥院長(74)が10日、入院したことを自身のツイッターで明かし、状況を説明した。午前に「今朝から咳が止まらん。昼からの癌友の会の麻雀中止」と体調の異変を書き込み、昼に「入院なう」と更新。

がん光免疫療法薬など先駆け指定 早期実用化へ計11品目(2019/04/10 日経)

厚労省は10日までに、「先駆け審査指定制度」の対象に、光を当てて頭頸部がんを破壊する「がん光免疫療法薬」など計11品目を指定した。

他に、血液に含まれる「マイクロRNA」という物質を調べ、治療が難しい膵臓(すいぞう)がんや胆道がんを初期段階で発見できる東レの検査キットも指定された。

この制度は、患者に世界で最先端の治療薬を最も早く提供することが目的。指定されれば国の審査が優先的に進められ、通常1年かかる審査期間が半年に短縮される。

【関連】楽天メディカル社 頭頸部がんにおける「ASP-1929」を用いた光免疫療法画期性・有効性等の可能性が認められ「先駆け審査指定制度」対象品目指定へ(2019/04/08 PR TIMES)

テロメライシン実用化へ審査短縮 岡山大開発の対がんウイルス製剤(2019/04/10 山陽新聞)

岡山大は10日、がん細胞だけを攻撃する同大開発のウイルス製剤「テロメライシン」が、優れた新薬などの早期実用化を狙いとする厚生労働省の「先駆け審査指定制度」の品目に指定されたと発表した。食道がんの患者に投与して放射線治療と併用する臨床研究で高い効果が確認されたことなどが理由。通常1年かかる国の審査期間が半年に短縮される。

テロメライシンを製造する同大発のバイオ企業・オンコリスバイオファーマ(東京)が同制度に申請し、8日付で認められた。

【関連】オンコリス、腫瘍溶解性ウイルス「テロメライシン」を中外にライセンス 一時金5億5000万円受け取る(2019/04/08 Answers News)

 

岡大の新抗がん剤テロメライシン 研究で効果確認(2019/01/20 朝日)

本庶氏、小野薬品を改めて批判 オプジーボ対価巡り(2019/04/10 日経)

京都大学の本庶佑特別教授らは10日、記者会見を開き、小野薬品工業と共同で取得したがん免疫薬「オプジーボ」に関する特許の対価について、引き上げを求めた。本庶氏は取り分について、オプジーボによる小野薬品の売り上げや他社からのライセンス収入などが1%以下になっていたことを公表。代理人弁護士は「常識的なレベルではない。用途特許ならば5~10%が常識的なレベルだ」と述べている。

本庶氏らの特許を用いたがん免疫治療薬の売上高は、24年に米国の2社で各1兆4000億円程度、小野薬品は約1550億円に上るとの試算もある。

新規FGF受容体選択的チロシンキナーゼ阻害剤「E7090」、先駆け審査指定制度の対象品目に指定-エーザイ(2019/04/10 QLife-Pro)

エーザイ株式会社は4月8日、同社が創製し、経口投与可能な新規抗がん剤として開発中の線維芽細胞増殖因子(FGF)受容体(FGFR1、FGFR2、FGFR3)選択的チロシンキナーゼ阻害剤「E7090」について、FGFR2融合遺伝子を有する切除不能な胆道がんに対する治療を対象に、厚生労働省の「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定されたと発表した。

 胆道がんは5年相対生存率が約20%と、膵がんに次いで予後の悪い難治がん。他のがんと比較して薬物療法の選択肢も限られており、アンメット・メディカル・ニーズは非常に高い。FGFR2融合遺伝子は、胆道がんの15~30%を占める肝内胆管がんの約14%に認められている。

がん10年生存率、56.3%に 早期の乳がんは9割超(2019/04/09 朝日)

国立がん研究センターなどの研究班は9日、2002年からの4年間でがんと診断された約7万人の10年生存率は56・3%だったと発表した。1年前の前回調査よりも0・8ポイント上昇。早期の大腸がん、乳がんなどの生存率は9割を超していた。

部位別でみると、前立腺が95・7%で最も高く、甲状腺84・3%、乳房(女性)83・9%、子宮体部80・0%と続いた。大腸66・3%、胃64・2%、肺31・0%、肝臓14・6%だった。

【関連】全がん協加盟がん専門診療施設の診断治療症例について

5年生存率、10年生存率データ更新(2019/04/09 国立がんセンター)

治験失敗のサンバイオSB623、「先駆け審査指定制度」指定で復活なるか?(2019/04/08 みん株)

サンバイオ<4592>が後場急騰しストップ高に買われた。午後2時30分ごろ、外傷性脳損傷を対象疾患としてグローバルで開発を進めている再生細胞薬SB623が、厚生労働省から再生医療等製品として「先駆け審査指定制度」の対象品目の指定を受けることになったと発表しており、これを好感した買いが入った。

【関連】株価急落中のサンバイオ社長を直撃「“夢の薬”の開発は諦めていない」(2019/02/04 ダイヤモンド)

厚労省「先駆け」に11品目追加、楽天の光免疫療法やサンバイオのSB623など(2019/04/08 Answers News)

厚生労働省は4月8日、世界に先駆けて日本での申請を目指す画期的な医薬品などを承認審査で優遇する「先駆け審査指定制度」に、新たに11品目を指定したと発表した。

 

医薬品で指定されたのは、5品目。

▽第一三共のvalemetostat(適応・末梢性T細胞性リンパ腫、臨床第2相〈P2〉試験計画中)

▽武田薬品工業のイキサゾミブ(ALアミロイドーシス、P3試験実施中)

▽同TAK-925(ナルコレプシー、P1試験実施中)

▽楽天メディカルジャパンのASP-1929(頭頸部がん、P3試験実施中)

▽エーザイのE7090(FGFR2融合遺伝子陽性の胆道がん、P2試験計画中)

 

再生医療等製品では、

▽オンコリスバイオファーマのテロメライシン(食道がん)

▽サンバイオのSB623(外傷性脳損傷、申請準備中)が指定を受けた。

子宮頸がんが増えているのは日本だけ?(2019/04/08 朝日)

日本の胃がんや肝臓がんの死亡率は減少しています。一方、子宮頸がんは、先進国では減少傾向なのに、日本では増加傾向です。

 日本で子宮頸がんが増えている理由は明確にはわかりません。子宮頸がんのほとんどは性交渉で感染するHPV(ヒトパピローマウイルス)が原因です。性交開始年齢が早まっていることが原因の一つだと考えれば、罹患率の上昇が若い世代でみられていることは説明できます。

認知症、5人に1人が発症か…サラダ油摂取で発症リスク増大か(2019/04/06 Busness Journal)

若年性認知症の患者数が増えてきているということをご存じでしょうか。65歳未満で認知症を発症してしまう若年性認知症の患者は、全国で約4万人近くいるといわれています。

 

若年性認知症とは別に、認知症予備軍といわれる「軽度認知障害」の人も、現段階で約400万人を超えていると推計されていて、この方たちはいずれ重度認知症になっていくと考えられています。

 認知症がなぜ起きるのかは、まだ研究段階で確たる説はありませんが、一説によれば生活習慣病が一因だといわれています。たとえば、高血圧の人は認知症になりやすいというデータもありますし、糖尿病の人がアルツハイマー型認知症になりやすいともいわれています。

 そんななかで筆者が着目しているのは「ヒドロキシノネナール」という物質です。ヒドロキシノネナールは、一般的なサラダ油などに多量に含まれています。リノール酸(オメガ6脂肪酸)が200度以上に加熱されると生成されるのですが、サラダ油などの製造過程では、脱臭の段階で200度以上になってしまうので、必然的に含まれることになります。

正確ながんの情報を発信(向き合う) 

認定NPO法人キャンサーネットジャパン 古賀真美さん(2019/04/07 日経)

 私は、現在キャンサーネットジャパン(CNJ)でプロジェクトマネージャーとして仕事をしています。CNJはがんの科学的根拠に基づく情報を発信している認定NPO法人です。

がんは情報戦です。CNJではエビデンスのあるがんの情報をもとに、患者や家族が納得して治療に臨むことができるようにとの願いを込めて、各種がんの市民講座やフォーラムの開催、動画の配信、冊子の作成など、あらゆるツールを用いて情報を発信しています。

14年には佐賀大学とのコラボレーションによる特設サイトとして「もっと知ってほしい血液のがんのこと」(https://www.cancernet.jp/cancer/blood)を開設しました。専門医による解説をビデオ撮影し、無料で視聴できるプログラムです。

国際学会「Single Cells and Circulating Biomarkers Summit 2019-単一細胞・血中バイオマーカーサミット 2019申し込み受付開始(2019/04/05 グローバルインフォメーション)

学会:「Single Cells and Circulating Biomarkers Summit 2019

  単一細胞・血中バイオマーカーサミット 2019年」

開催日:2019年10月8-9日

開催地: 米国、コロナド:Coronado Island Marriott Resort & Spa, Coronado, California USA

概要、お申し込みはこちら: http://www.giievent.jp/sbc784624/

ヤンセン、未治療を含む多発性骨髄腫に対するダラザレックス+他薬剤併用の追加承認を申請(2019/04/05 オンコロ)

4月5日、ヤンセンファーマ株式会社は、抗CD38抗体ダラツムマブ(商品名ダラザレックス)のレナリドミドおよびデキサメタゾンとの併用投与(DRd)について、未治療を含む「多発性骨髄腫」の効能・効果の追加に係る製造販売承認事項一部変更承認を申請した。

CD38を標的とするモノクローナル抗体のダラザレックスは、病期にかかわらず多発性骨髄腫細胞の表面に過剰発現するシグナル伝達分子のCD38に結合することで機能するとさまざまな免疫機能が高まり腫瘍細胞死がもたらされる。

「1型糖尿病の子供を救え」、針を刺さない血糖値センサーのクラウドファンディングを募集 日本IDDMネットワーク(2019/04/05 糖尿病ネットワーク)

1型糖尿病とインスリン依存状態(IDDM)の患者と家族を支援している認定NPO法人「日本IDDMネットワーク」は、ライトタッチテクノロジーの「針を刺さない血糖値センサー」の製品化に向けたはたクラウドファンディングを募集している。小型で高輝度の赤外線レーザーを用いて、糖以外の血液成分の影響をうけない「中赤外光」を使い、血糖値を測定するため、一日何回も針を刺す苦痛から子供たちを救えると期待されている。

https://www.furusato-tax.jp/gcf/519

 

1型糖尿病は、現在の医療では根治できない難病だ。原因不明で突然、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞が破壊されることで発症する。小児期に発症することが多く、発症すると生涯にわたり毎日4~5回の注射あるいはポンプによるインスリン補充が必要となる。

がん細胞が免疫細胞からの攻撃を避ける方法が判明!(2019/04/04 ニコニコニュース)

ピッツバーグ大学医学部の研究チームは、腫瘍細胞が免疫の調節能力を悪用して、免疫細胞からの攻撃をかわす仕組みが明らかにしました。

Tレグ細胞は、サイトカインであるインターロイキン10(IL-10)やインターロイキン35(IL-35)を使ってキラーT細胞を抑えているのです、

3つの複合免疫療法が生存延長を示した腎細胞癌の1次治療~ASCO GU2019(2019/04/05 日経メディカル)

 

・抗PD-1抗体ペムブロリズマブとTKI(チロシンキナーゼ阻害薬)であるアキシチニブ(キートルーダとインライタ)の併用療法

・抗PD-L1抗体アベルマブとアキシチニブ(ベバンチオとインライタ)の併用療法

・ニボルマブとイピリムマブ(オプジーボとヤーボイ)の併用療法は、すでに、腎細胞癌の1次治療に使われているため、近い将来、生存延長を示す3つの免疫療法が並ぶことになります。

日本イーライリリー18年業績 前年比1.1%増収82019/04/04 ミクスonline)

日本イーライリリーのパトリック・ジョンソン社長は4月3日、2018年の国内売上高が対前年度比1.1%増の2630億円だったと発表した。国内売上高は第6位、2年連続トップ10入り。とくに糖尿病治療薬のトルリシティ、ジャディアンスが伸長したことに加えて、抗がん剤、自己免疫疾患治療薬など“広角打法”で注力領域が業績を牽引した。

サイラムザ(ラムシルマブ) は、443.30 億円 (0.99%増)

サイラムザは、VEGFとVEGFRとの結合を阻害することにより血管新生を阻害、がん細胞の成長を抑制する。2017年2月現在、胃癌、結腸・直腸癌、非小細胞肺癌に適応がある。

「若さ」を保つ鍵となるタンパク質を発見、東京医科歯科大(2019/04/04 AFP)

皮膚を「若々しく」保つ上で重要な細胞競合を促進するタンパク質があることが、最新の研究結果で明らかになった。

このタンパク質「17型コラーゲン(COL17A1)」で、細胞組織の適応度を維持する重要な過程である細胞競合を促進する。細胞競合により、弱い細胞は「駆逐され」、強い細胞の複製が促される。

 COL17A1は加齢によって減少する。減少により、弱い細胞が自己複製し、皮膚が薄くなり、損傷を受けやすくなるとともに、再生も遅くなる。

小児がんの重粒子線治療費を最大全額補助する制度 大阪府が全国で初めて(2019/04/02 MBS)

先端医療の重粒子線治療について、大阪府は公的医療保険が適用されない15歳未満の小児がん患者を対象に、治療費を公費で負担する制度を始めました。

大阪重粒子線センターでは、放射線をがん細胞に集中して当てる重粒子線治療を行っています。副作用が少なく短時間で治療できますが、公的医療保険が適用されない腎臓や肝臓がんには、多額の治療費が必要でした。

日本人向けがん予防法 国立研究センターがまとめ公開(2019/04/02 中日新聞)

国立がん研究センター(東京)が、国内の疫学研究を基にまとめ、インターネット上などで「日本人のためのがん予防法」として紹介している。

 がんは、感染をはじめ、さまざまな要因が絡まって発生するが、中でも大きいのは生活習慣とされる。同センターが挙げるのは喫煙と飲酒、食生活、運動不足、体形の5つ。「がん予防法」ではそれぞれについて、禁煙、節酒、適正体重の維持などリスクを下げるのに効果的な健康習慣を提案している。

全身性エリテマトーデス、新薬開発に横たわる大きな課題(2019/04/02 AnswersNews)

全身性エリテマトーデス(SLE)は、病原性自己抗体産生と免疫複合体の組織沈着を特徴とする自己免疫疾患だ。SLEは、筋骨格系や皮膚粘膜系に症状が表れることが最も多いが、病態は極めて不均一で、診断が遅れることも少なくない。腎臓、中枢神経系、心臓など、筋骨格系や皮膚粘膜系以外の臓器に障害がみられることも多い。

今のところSLE治療用に正式に承認された薬剤はグラクソ・スミスクラインの「ベンリスタ」しかなく、大きなアンメットニーズが残されている。

国がんと富士フイルムがリポソーム活用した免疫療法で共同研究開始(2019/04/01 ミクスonline)

国立がん研究センターと富士フイルムは3月26日、リポソーム製剤を活用した共同研究を開始したと発表した。リポソームは、ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)技術の一つで、富士フイルムが高度な技術・ノウハウを有する。国立がん研究センターの最先端の免疫細胞解析技術などを組み合わせて、新たながん免疫療法の開発を目指す。

メソテリンを標的とするCAR T細胞ICasM28zが胸腔内投与で固形癌に効果、抗PD-1製剤併用で高い奏効率(2019/04/01 日経メディカル)

癌細胞の多くで発現する膜たんぱく質メソテリンを標的としたキメラ抗原受容体発現T細胞(CAR T細胞)が、悪性胸膜中皮腫や乳癌、肺癌の胸膜への転移などの悪性胸膜疾患(MPD)に有効である可能性が明らかとなった。

日立製作所 iPS細胞大量自動培養装置(2019/04/01 日刊工業)

日立製作所は、臨床に使用するiPS細胞(人工多能性幹細胞)を大量に自動で培養できる装置「iACE2(アイエースツー)」を製品化した。

胃がんと肝がん、大きく減少 臨床医が誇らしく思う理由(2019/04/01 朝日)

せっかく他の国と比較できるので、とくに日本で減っている胃がんと肝がんについてのグラフ(男性・年齢調整後)も紹介しましょう。

【関連】がんで亡くなる人が多いのは 検診を受けないから?(2019/03/25 朝日)

がんと生活習慣病の在宅リスクチェックサービス「おうちでドック®」のサービス刷新と拡充 ハルメク・ベンチャーズ(2019/04/01 PR TIMES)

「おうちでドック」は、2017年11月に、日本初として、自宅で数滴の血液と尿を採取し、郵送することでがんと生活習慣病のリスクチェックを行い、医師が無料電話で個別相談に乗ってくれるヘルスチェックサービスとして販売開始したサービスです。

2019年3月現在で購入者数が1万4千名を超えました。

がん治療の前に 妊娠能力を守る 受精卵や卵子を凍結 「若い世代の選択肢に」 九大病院が院内連携 1年で7例(2019/04/01 西日本)

がんの治療を受ける若い患者に、妊娠する能力「妊よう性」の温存を提案する試みが広がっている。九州大病院(福岡市東区)では昨年4月から、産科婦人科を中心に診療科の枠を超えて連携し、1年で7人の卵子や受精卵の凍結が実現した。2019年度中には県内の関係医療機関にも連携を広げる予定。

 国立がん研究センターの推計では、日本で1年間にがんと診断される40歳未満は約2万3500人。医療技術の進歩で経過が良くなり、治療後に妊娠、出産を望む人も増えている。ところが、化学療法(抗がん剤)や放射線治療は生殖機能に影響が及ぶことがある。

「前立腺がん」治療最前線 ロボット手術で合併症軽減する例も(2019/03/31 AERA)

男性のがん患者数の第4位を占める前立腺がんは、どのステージでも治療の種類が多い。最初に選択されることが多い手術。手術支援ロボット「ダビンチ」を用いたロボット手術が2012年に保険適用になり、現在では手術の主流になっている。

遺伝子でわかる、がんの「最適解」 検査機関マップ(2019/03/31 日経産業)

「あなたのがんに効果が期待できる薬がありました」。東京都内で自営業を営む小林和明さん(67)は、通院先の大学病院の医師からこう告げられた。小林さんは肺がんを患っている。今回の受診は約1カ月前に受けたパネル検査の結果を受けたものだ。

医師が提案した薬は、中外製薬のアレセンサだった。「ALK」という遺伝子異常がある患者に効く。

「家族歴で認知症のリスク増、遠い親戚でも」米ユタ大学研究(2019/03/31 @DIME)

認知機能が低下した祖父や、物忘れのひどい大叔父がいる人は、自身もアルツハイマー病を発症するリスクが高まる可能性がある。特に、近い親戚に患者がいる場合はその可能性が高い―そんな研究結果が、米ユタ大学教授のLisa Cannon-Albright氏らにより発表された。

解析の結果、親やきょうだいといった第一度近親者にアルツハイマー病患者が1人以上いると、自身もこの疾患を発症するリスクが1.7倍であることが分かった。

第一度近親者に患者が2人以上いる場合には、このリスクは約4倍に増大し、4人以上の場合は14倍にも上っていた。

【関連】Having great-grandparents, cousins with Alzheimer's linked to higher risk(2019/03/13 Medicla press)

「効かない認知症薬」が不用意なアルツハイマー病認定を生み、薬害認知症を作っている可能性(2019/03/31 Yahoo)

問題を提起した精神科医師・小田陽彦さんの指摘する内容は:

1)アルツハイマー治療薬なるものが処方できるようになった1999年以降、アルツハイマー病と診断される認知症患者の割合が不自然に激増していること

2)アルツハイマー病の診断前に適切な血液検査が行われておらず、不適切な抗認知症薬を処方されている危険があること

3)現在処方される4種類の抗認知症薬の試験結果を見ると、多くの試験で抗認知症薬の効果は偽薬を上回らず、不合格であること

血液のサイトカイン濃度で、大腸がんの進行状態が予測できる? 信大教授ら確認(2019/03/30 信毎WEB)

信州大繊維学部の山口昌樹教授(56)=生体工学=と信大病院信州がんセンター長の小泉知展教授(61)らの研究グループが、大腸がんの発症や進行に応じて体内のタンパク質の一種「サイトカイン」の濃度が変化することを確認した。血液や唾液に含まれるサイトカインを調べることで、特定部位のがんの早期発見や治療の効き目を確認できる可能性があるという。

免疫が自分の体を攻撃、涙や唾液減るシェーグレン症候群とは(2019/03/30 朝日)

口や目の乾燥、関節の痛みといった症状が出るシェーグレン症候群。国内に7万人の患者がいるとされていますが、潜在的な患者も多いと考えられています。

――どのように治療しますか。

 残念ながら根治する方法はまだありません。乾燥症状を和らげて生活の質を高めるための対症療法が中心です。唾液の分泌を増やす薬もあります。ドライアイには目薬を使います。

 全身の臓器に表れる症状に対しては、ステロイドや免疫抑制薬による治療が中心となります。最近は根治をめざし、免疫に関わるT細胞やB細胞などを標的とした生物学的製剤を用いた臨床治験が世界で進められています。

第一三共の新薬に、英アストラゼネカ社が7600億円投資(2019/03/29 日経)

第一三共は29日、新型の医薬品の開発・販売で英アストラゼネカと提携し、最大69億ドル(約7600億円)を受け取ると発表。

対象の薬は第一三共が開発中の「トラスツズマブ・デルクステカン(開発名DS―8201)」。2019年度前半に乳がんを対象に米国で承認を申請する計画で、肺がんや胃がんの臨床試験(治験)も実施中だ。

提携では今後の治験などの費用を両者で折半する。売上高については、日米欧が第一三共、中国や豪州などその他の地域はアストラゼネカがそれぞれ計上する。第一三共はがん治療薬の経験がほぼないが、アストラゼネカは収入の3割をがん治療薬で稼ぐ。

【関連】第一三共「がん」に傾注 鮮明に…R&D投資枠を拡大「25年度に5000億円事業」の青写真(2018/11/05 AnswersNews)


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