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【がん/遺伝子】今夜、本庶先生ノーベル賞授賞式/遺伝子編集食品の今後

今夜(12/10)、ノーベル賞の受賞式があるため、

 

本庶先生や、がん免疫療法関連の

ニュースがすごいことになっています。

 

 

私が、編集をしている「がん経済新聞」では、

絶対おさえておきたい ガン関連ニュースだけ

ピックアップしていますが、追いつきません。

 

 

さて、そんな がんニュースの影で、

気になるニュースがありました。

 

 

みなさんが食べる「食品の遺伝子編集」に関し、

国(厚労省)が方針を発表しました。

 

https://www.asahi.com/articles/ASLD63WF6LD6UBQU004.html

 

 

結論から言うと、

 

1)遺伝子を切断して、遺伝子の機能を

働かなくさせるのは、

「遺伝子組換え」と書かなくてもOK

 

 

2)他から遺伝子情報を持ってきて、

組み換えたり、組み入れたりする場合は、

「遺伝子組換え」と書かないとダメ。

 

 

 

肺がんの免疫チェックポイント阻害剤で、

 

「テセントリク」(中外製薬)

 

というものがありますが、

 

 

これの正式名称は、

 

「アテゾリズマブ(遺伝子組換え)」

 

といいます。

 

 

何をどう組み換えているのか、

分かりませんが、

 

上記、(2)のルールに従っている

ものと思われます。

 

 

余談ですが、

 

本庶先生が生んだ「オプジーボ」は、

 

免疫のT細胞側のブレーキボタン

「PD-1」を阻害して、

 

がん細胞の「PD-L1」という触手が、

この「PD-1」とくっつかないようにするのが

作用機序ですが、

 

 

この「テセントリク」は、

触手の「PD-L1」側を阻害して、

「PD-1」を押せなくしているのです。

 

 

すごく、雑に言うと、

 

電源コンセントのマイナス(-)に

詰め物をするのが、オプジーボ

 

電源ケーブルのプラス(+)に

カバーをつけてしまうのが、テセントリク

 

というイメージです。

 

 

どちらにしても、

 

電源コンセントに、ケーブルが刺せない

 

という仕組みは同じです。

 

 

もしも、オプジーボとテセントリクを

一緒に併用したら、どうなるんでしょうね?

 

 

もっと効くのか?

 

あるいは、

 

すごい副作用が出るのか?

 

 

 

さて、話を戻して、

食品の遺伝子組み換えですが、

 

 

ちょきんと切って、

遺伝子の働きを阻害した食品は、

今後、なんの表示もされないで、

市場に出まわることになります。

(これ、決定事項ですから)

 

 

例えば、外敵が好む匂いを出す

遺伝子をちょきんと切ったけれど、

 

その代わり「発がん性」を持ってしまった

という作物や、魚、動物は

発生しないのでしょうか?

 

 

 

ポルトガルの

エガス・モニス医師は、

 

精神異常の患者に対し、

脳の前頭葉を切除することで、

大人しくさせる

 

「ロボトミー手術」

 

を考案したことで、

1949年にノーベル賞を受賞しました。

 

 

しかし、「魂が抜けたような」

別の人間になってしまうという

副作用のため、今は禁止されています。

 

(なんと、1970年代まで

 普通に手術が行われていた!)

 

 

ノーベル賞を受賞しても、後の世には、

否定されるということがあるわけですから、

 

副作用は、慎重に検証した方がいいと

思うわけです。